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11/7/2 平山

ニートの聖地がニトヌプリ。萌えの聖地がモエレ山?なら、二次元の聖地は平山だ!?

一人旅なので、高速料金ケチって下道で。時間がかかるので前泊予定で、19時半に札幌を出発。久しぶりに国道275号線を通って北上した。江部乙で国道12号線へ出て、旭川を抜けて愛別までは大雪国道を走る。ここから無料区間を奥白滝ICまで飛ばして、23時すぎにやっと白滝の道の駅に到着。眠いのでトイレを済ませたら速攻寝た。

4時に目が覚めたけど外がガスってるので、しばらく寝袋の中でごろごろしてた。ガスも朝だけだろうと思い直し、朝食とうんこを済ませて、5時に道の駅を出発した。

霧の道の駅

ガスの中を走って、北大雪スキー場を通り過ぎ、平山登山口の標識を頼りに道路を進む。しばらくして舗装道路は砂利道に変わり、林道らしくなってきた。道の真ん中でうろうろしている山鳩を蹴散らしながら、登山口を目指して登って行く。思った以上に長い林道。出発してから30分以上経ってやっと到着した駐車場には、車は一台も停まっていなかった。

一般車駐車場から

一般車駐車場に車を停めて準備をしていると、登山口へ向けて車が1台走り抜けて行った。関係者か?こっちが準備を終えて6時に出発して登山口へ来ると、その車の中高年夫婦と思しき二人が登山の準備をしていた。

キバナノコマノツメ
道ばたには春の野草が咲いている。

平山には6年前の5月末一度来ている。熊鈴を忘れてびびってたけど、以前なかった仮設の橋が作られていたりと、登山客が増えていて熊も近寄らないだろうと、滝のマイナスイオンを浴びながらプラス思考。

清流

咲き残って光り輝く
まだエゾノリュウキンカが咲いている。

駐車場から見えていた雪渓が、木々の間から見え隠れする。太陽に照らされて眩しく輝いている。

雪渓が眩しい

水が流れる大きな音が聞こえて来ると思ったら、目の前に大きな滝が現れた。なかなかの迫力。望遠レンズが欲しかった。

行雲の滝

季節外れのエゾエンゴサク
つい最近まで雪渓が残っていたせいだろうか、今頃になってエゾエンゴサクが咲いていた。

冷涼の滝

山道を登って行くにつれて、季節が逆戻りしているようだった。初夏から春へ。

やっちぶき

第一雪渓が見えて来ると、大きく開いた穴には小さな滝が見える。さすがに、5月末と様子がずいぶん違うようだ。

第一雪渓

足下に視線を戻すと春の野花が。

登山口を出発してから約1時間半。ついに登山道が雪渓に埋もれて、いよいよ雪渓歩きがはじまる。気温が高くて陽射しも強いけれど、雪渓は涼しくて雪がひんやり冷たくて気持ちいい。火照った足も冷やされて快適。

第一雪渓から振り返る

第一雪渓の上部、空を仰ぐとどこまでも青くて吸い込まれそうだ。オリンパスブルー?

どこまでも青い空

比麻奈山へ伸びる雪渓を詰めて行くと、残念ながらピークの200 mほど手前で雪渓が途切れてしまった。薮漕ぎを試みるも、20 mくらいで挫折。あきらめて平山の夏道へと引き返す。

雪渓のそばにはこれまた今頃ショウジョウバカマが咲いていた。雪渓が多い山は花の種類が豊富で変化もあって楽しい。

雪渓脇のショウジョウバカマ

平山の夏道は、後発の中高年夫婦が先に登っていたようで、他に単独の1人が登っているところだった。こっちは雪渓がほどなく途切れる。

ここで単独のおじさんと少し話してから一緒に登り始める。夏道をしばらく進むと、第二雪渓が現れる。標高差は全然ないけれど、雪は白くてきれいだ。ここを抜けて少し登ると、平山から続く平らな稜線にはお花畑が広がる。山の上でこんなお花畑に出会うと、動かなかった足も動くようになる気持ちが分かる。

イワウメ

イワウメちゃん

包囲されたエゾオヤマノリンドウ

表大雪とメアカンキンバイ

キンバイのお花畑

ニセイカウシュッペ山
平山から見るニセイカウシュッペ山はかっこいい。

ミヤマキンバイ
遠くからだと分からないけど、ミヤマキンバイとメアカンキンバイ両方が咲いているっぽい。

ミネズオウ
小ちゃいからマクロレンズが欲しかった。

ひらやま頂上
平らすぎてどこが頂上だか分からない。

見晴し台で行動食を食べながら、単独で来ていたNさんとのんびり話した。

別に登らないでも分かる大雪山の大きさ

東大雪と大雪湖

11時すぎに下山開始。平山山頂と分岐との間は800 m。結構遠い。Nさんは第二雪渓を気持ちよく尻滑りしていた。暑いので雪のしぶきが気持ち良さそうだ。VG米袋を忘れたのは失敗だった。

夏道の下山はだるい。たまには写真を撮ったりして気を紛らわせるけれど、やっぱり車まで滑って帰れる冬が最高。

ヤチブキ畑

雪渓からは思っていたより時間がかかって、車に戻ったらもう14時半。ちょっとのんびりしすぎた。

えっ?平山で滑らなかったのかって?いやいや、もう千春沢で滑り納めしたんだし、こんな時期に滑るなんて、どう考えたって変態でしょ。もう7月なんだから。

そんなわけで、暇な山じゃなく、比麻奈山に伸びた雪渓から標高差300mの長い滑りをまず1本。平山ピークからの下山で第一雪渓を2本目。第一雪渓に落ちる北向きの斜面を登り返して2本滑った。

雪質はビデオの通りで、三段山クラブのズタボロ雨スキーツアーで紹介されていた、ミニチュア・カッパドキア、あるいは堅いおっぱいが残っていて、かなり手強かった。春用の板で行った方がいいというRINちゃんのコメントを聞いて、テレマークを止めてジブ板で来たのが正解。テレだと絶対こけて、顔面から堅いおっぱいに飛び込みそうだ。下手をすると腹上死。

第一雪渓の下部では、登りのときに渡った狭い部分が、後続パーティーに踏み荒らされて崩れていて焦った。勢いで飛び越えたけど、万一崩れて引っかかったらヤバかった。沢にスキーが落ちるか、自分も落ちるか。

スキーを担いで花を撮るのは辛かった。ローアングルが特に厳しい。登山口からずっと長靴だったのは悪くない選択だった。前回来たとき登山靴は雪渓歩きで濡れちゃったけど、今回は徒渉でも濡れる心配なかった。別に雪渓を登るときもアイゼンなんて要らないし。ただ、岩場の下りで足の裏が痛くなった。インソールを入れてもう少しフィットさせれば、長靴が最強だと思った。

ちなみに、今回の動画撮影はGoProのみ。もう少しいろいろ試して使いこなせるようにしたい。

下山で膝が痛くならなかったのは幸いだった。キロロでコブを滑ったせいか、CW-Xを買い替えたせいか、ほぼ毎週春スキーしてるせいか分からないけど、ともかく車へ戻るまで普通に歩くことができた。

来週滑るとは思わないけど、もう滑り納めとか言わないことにする。平山でこの日滑ってたのは自分だけで、釧路から来ていた山スキーヤーたちも呆れていた。とにかく、ついに初めて7月に滑ることにも成功。1年で滑ってないのが8月と9月だけになってしまった。といっても、実質4ヵ月はオフシーズンだけど。

夏を楽しむよりも、冬を楽しむために夏をどう過ごすかを考えたいと思う。もちろん、ひと夏の恋は別として。ちょっとしつこいけど。

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コメント

千春沢で滑り納まらなかったんですねw
7月まで滑れたらシーズンオフも三ヶ月、
またすぐにフレッシュな雪が楽しめますね

短い北海道の夏山シーズン
僕は仮想ラッセルのヤブ漕ぎで冬に備えたいと思いますw

投稿: RIN | 2011年7月 4日 (月) 17時22分

千春沢で10-11シーズン滑り納めしたということは、11-12シーズンインしたということですね!?
それから、ヤブの中にいるアリエッティをきっと踏み殺していますね・・・

投稿: 3to4 | 2011年7月 4日 (月) 21時14分

>RINちゃん

ネット調べて雪がたくさん残ってるって知ったら
もうじっとしていられなかったよ。
やりすぎるとストーカーと勘違いされるから要注意だけど。

早く雪降らないかなぁ。

薮漕ぎでラッセルのトレーニングという発想はなかった!

投稿: H本 | 2011年7月 4日 (月) 22時50分

>3to4くん

いや、滑り納めしたのにまた滑るのは
しつこくスキー派の真似しただけだから。

踏み殺しちゃった?
って、いたの?アリエッティ!?

投稿: H本 | 2011年7月 5日 (火) 00時04分

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