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11/7/23 空沼岳

たぶん、30年ぶりぐらいで空沼岳へ登って来た。

海の日には天気が悪くて滑り損ねてテンションが下がり、冬から夏への気持ちの切換えをできずにいたところ、藻ーリスさんからありがたいお誘いがあったので、万計山荘の小屋当番にお邪魔して来た。

何がいいって、まず最初に、万計山荘まで車で行けること。登山口から歩けば数時間はかかる道のりを、裏から車でサクッと30分で着いてしまう。荷物も車から小屋に移せるので、パッキングも適当でいい。テンションが下がっている今に最適のプランだった。

9時に自宅までGEKPOWさんに迎えに来てもらって、途中、セイコーマートへ登山用の行動食と酒を買いに寄ったのだけど、あまりに気が緩んでいて財布を忘れていた。仕方なく藻ーリスさんにお金を借りて買ったのだけど、またしても失敗したことに後から気付いた。

簾舞で国道から逸れると、こんなところに人が住んでいたんだと驚くような山の中まで舗装道路が続いていた。農家のようだったけど、奥には大きくて立派な住宅っぽいのが建設中だった。すぐにゲートが現れて、いったんカギで開け閉めした後は、気分は少しラリーサッポロ。たぶん対向車が来ないので、細い林道を軽快に飛ばす。やっぱり林道はレガシィよりアウトバックだと思った。

途中、林道を走っているトレイルランナー2人を追い越した。登山客で混んでいる登山道を避けて、裏の林道からピークを目指しているようだった。

その後しばらく走ると2つめのゲートが現れるので、再びカギを開けてから登って行く。最後に少し下ると、万計山荘の赤い屋根が見えて来て、建物の裏側に着いた。

荷物を中へ運び込むと、小屋当番へ参加しに来た江別高校登山部の先生がいた。小屋は思いのほか広い。2階も広かった。

万計山荘

とりあえず、GEKPOWさんたちが当番の準備をしている間、万計山荘と万計沼の周りをうろうろしてみた。沼はあるけど山が見えないのが残念。大雪高原の沼や雨竜沼みたいに山が見えたらもっと気持ちいいのに。

万計沼

散策が終わって小屋に戻ると、GEKPOWさんが冷麦の準備をしてくれた。麺は硬めをリクエスト。茹でるのは沼から引いた生水だけど、麺を冷やすのは運んで来た水道水と氷。山小屋でこんなに冷たい冷麦を食べれるなんて贅沢だ。先生たちも喜んでいた。

万計冷麦
売ったら売れそうだ。沼の水がもう少しきれいだったら流しそうめんをやりたかった。

札幌近郊の割には万計沼はそれほど混んでいなかったけれど、万計沼の周りから人が消えることはなかった。たまに彼氏連れの山ガールが通り過ぎる。

LOVE UNLIMITED

GEKPOWさんたちが環境配慮型クレオソートを壁に塗っている間、持って来たバックカントリー雑誌を読んで時間を潰していたけど、テラスで読んでいたら涼しい風が気持ちよくて、そのまま昼寝してしまった。しばらくして上からクレオソートが落ちて来ると言われたので、夕焼けを観るには早いけど、空沼岳の山頂まで登ってみようかと思った。でも、藻ーリスさんも行くらしいので、15時くらいまで待つことになる。

15時前に作業が一段落して、藻ーリスさんと一緒に登った。道は結構平坦だった。登りはあるけれど、水平移動も長いので、歩いてもあまり登った気がしない。途中、先発の江別高校パーティーとすれ違い、出発から30分くらい経って、ようやく真簾沼に着いた。万計沼も広かったけど、こっちもかなり広かった。

真簾沼

沼からはしばらく登り。1180の肩まで登るとようやく空沼岳の山頂が見えたけど、意外と遠くに見える。気温が低くて涼しかったけど、展望が無い樹林内を歩いていてもテンションが上がらない。

途中、崩れた崖から開けた展望には、札幌の街並が思ったより近くに見えて驚いた。どうりで札幌も山に囲まれていると感じるわけだ。

空沼岳山頂から後方羊蹄山まで

1時間ちょっとで着いた山頂からは、後方羊蹄山も観ることができたけど、残念ながら、薄い雲の帯から頭を突き出す形だった。その雲は支笏湖の方まで伸びていて、恵庭岳や風不死岳、樽前山を隠してしまっている。展望を期待していただけに残念だ。

支笏湖

支笏湖温泉
奥には苫小牧も見える。

シャンプーハット

西に見える狭薄山
林は濃いけどいい斜面。

山頂で何よりがっかりだったのは、万計沼も真簾沼も見えないこと。辛うじて万計山荘の赤い屋根は見えたけど。

山頂から見下ろした万計山荘

真駒内スキー場跡
冬に滑ってる人はいるんだろうか。

瞬く光の筋の正体
中山峠へと続く坂。

山頂で休憩していると、若い男性が一人登って来た。真簾沼から全く人とすれ違わなくて自分たちが最後だと思っていたので、万計山荘に泊まるのかと思っていたら、下山途中であっさりと抜き去られた。トレイルランナーだった。登山客が少ない日没ギリギリを狙って来たのだろう。

下山では膝は痛くならないものの、久しぶりの夏山でかなり足に来た。ほとんど登りと変わらない時間がかかってようやく万計山荘に到着。中へ入るとGEKPOWさんがジンギスカンの準備を済ませて待ってくれていた。

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