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EX-ZR100の機能と画質

CASIO EX-ZR100を買ってから3ヵ月近く使ってみて、良し悪しがだいぶ分かって来た。

世界最小miniDVカメラのPC55が壊れて、ポケットに入るビデオカメラとして選んだZR100だったから、動画撮影機能が一番大事だった。

Full HD、1920x1080、30fpsで撮れるのは、今では珍しくないけれども感心する。けれど、やっぱり撮影機能はコンデジらしくイマイチ。手ぶれ補正の効きが悪い。ズームの速度が固定で、撮影中にズームはできても映像には使えない。使いづらい。

一方、ビデオカメラではなくコンデジなので、焦点距離が24mmから動画が撮れるのは強みになる。ビデオカメラでこの画角から撮れるのは、昔はプロ用でもなければワイコンを使わなければ無理だった。

ZR100が他のコンデジよりも動画撮影が面白いのは、ハイスピードムービーが撮れる点だ。EX-F1の発売当初から興味はあった。フレームレートこそF1には及ばないけれど、1000 fpsが撮れるって面白い。今まで撮れなかった映像が撮れるというより、むしろ今まで見れなかったものが見れるようになりそうだと思った。

ただ、残念ながら活用できてない。シャッター速度が早いので明るい場所でないとダメ。バドのスイングを1000 fpsで撮ろうと思ったけど、案の定暗くて無理だった。今度は480 fpsや240 fpsで試してみよう。

仕方がないので、明るい外で滝や波を撮ってみたら、こっちは案外面白い映像になった。サイズは小さいけれど。

これからいろいろ遊べそうだ。

一方、コンデジの本命、静止画については広角24mmには大変満足。室内などで撮影距離に制約がある場合にはとても便利。以前のミュー720SWでは収まらなかった絵が撮れるようになった。

ただし、よく見ると四隅のピンぼけというかなんというか、無理矢理引き延ばされたような写りが、EF-S10-22の写りと比べてしまうと酷く感じる。比べるのが無理な話なので、味として考えよう。

メアカンキンバイ
ZR100。絞ってないからピントは合わないんだろうけど。

三峰山-上富良野岳 お花畑
EOS 20D、EF-S10-22。

密かに期待していたHDR (High Dynamic Range)の方は結構使えると思った。


太陽が入る写真とか


明暗の差が激しい場合や


あるいは、写真らしくない絵画的な写りとか

コンデジでシャッターを切るだけでHDRで撮れるのは面白い。どっちかというと、デジイチで撮ってRAW現像と合わせてHDRの補正をしたいと思うけど、お手軽なのがいい。

HDRも高速連写画像を合成するとの、動体撮影では残像が見えてHDRは使えなかった。同じくプレミアムズームも残像が目立つ。

高速連写の合成で手ぶれ補正するという機能では、そもそも動体を撮らない状況で手ぶれ補正を強化するつもりで使うので、被写体の残像問題は起きない。夜景は撮ったことがないけど、暗いときには重宝しそう。

エビのミソで食べるボタンエビの刺身

こういうコンデジらしい機能は、HDRはダイヤルから選べるけれど、プレミアムズームとかはダイヤルからベストショットを選択しないと使えないことに気づくまで時間がかかった。分かりづらい。

コンデジのくせに絞り優先AE、シャッタースピード優先AE、さらにマニュアル露出まであってすごいと思ってたけど、実はほぼ飾り。Aモードでも絞りはF3.0かF7.9のどちらかしか切り替えられないし、SモードではISO感度が自動。Mモードで星空を撮ってみようと思ったけど、シャッタースピードを15秒にすると、今度はISO感度を100より上げられなくなる。逆に感度を3200に設定すると、シャッタースピードを1秒より長くできない。マニュアルモードというより、セミオートだった。


星がゴミみたいな小さな点として辛うじて写った。

所詮はコンデジと割り切って使うのが良さそうだ。面白い機能はあるので、上手くその機能を活かした撮影ができれば、面白い作品も撮れるはず。

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