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ゴアを街着にするときの注意

山で後悔したくないなら。

いい加減しつこいけれど、トムラウシ山の下山で土砂降りに遭ったり、札幌では珍しい土砂降りの中を散歩したりして、レインウェアのような防水透湿性には撥水性が不可欠だと今頃になって思い知った。

撥水性はレインウェアばかりじゃなく、アウトドア製品ならウェアやバックパックなどにもだいたい施されている。例えば、買ったばかりのモンベルのパンツにおしっこを引っ掛けても、しっかりと弾いて濡れることはない。ところが、街着や山で何度も使っているうちに表面が毛羽立って来ると、洗面台から水が跳ねただけですぐ濡れるようになり、場所によってはおしっこをひっかけていないのにひっかけたみたいに見える。これはもう致命的だ。

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撥水性が必要ないものなら、特に気にせず使い回していいんだろうけど、どんなに高性能な防水透湿性のアウトドアウェアも、街着にして撥水性が落ちたり表面が毛羽立ったりすると、表面が濡れやすくなって透湿性を発揮できなくなってしまう。そんな状態のまま、肝心の山へ持って行っても意味がない。ビニールカッパと大差なくなってしまう。街着にするなら山へ出かける前にメンテナンスで性能を戻すか、街着にせずに山でしか使わないようにするか、どちらかを選ぶしかないだろう。山でしか使わなかったとしてもメンテナンスは必要だろうけど、さすがに頻度は落ちるはずだ。

そこで、メンテナンスが嫌いな自分の場合どうしたらいいかと考えると、山で着古したものを街着にするのが一番効率がいいと思った。状態がいいウェアは山でだけ着て、古くなってボロくなり性能も落ちたウェアを街で着る。幸い、今の札幌は199X年ほど荒廃していないので、雨で多少濡れるくらいで生死に関わることはない。山→街→予備→ゴミという流れが自分には向いていると思った。ちなみに、これが買い物の口実というか伏線だと思った人は鋭い。

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