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微速度動画の作り方

ちょっと前に「微速度撮影ってどうやった?」って聞かれたので、自分流の微速度動画の作り方をまとめておく。

微速度動画ってものは、去年の今頃教えてもらった。

こういう映像は見たことはあったけど、自分で撮ろうと考えたことはなかった。撮るには時間がかかりそうだし、同じ場所に留まっているのはちょっと面倒だった。

そもそも微速度動画って言葉自体分かりづらい。動画自体は高速。動きが速い。逆に、CASIOなんかにはハイスピードムービーというのがある。こっちは、動画自体は超スローだ。動きが遅い。何がハイスピードかといえば、シャッタースピードがハイスピードということなのだろう。

そう考えると、微速度はハイスピードの逆だからシャッタースピードが遅いのかといったら、必ずしもそんなことはない。シャッタースピードが問題なのではなく、シャッターを切る間隔、インターバルが短いか長いかが問題で、インターバルが短いのがハイスピードムービーで長いのが微速度動画と考えると分かりやすい。インターバルを短くするには必然的にシャッタースピードも速くなっているだけだ。

動画はフレームレートはプログレッシブなら60 fpsが一般的だから、インターバルで考えると1/60 sということになる。これより短ければハイスピードだし、長ければ微速度と考えればいい。

このフレームレートとインターバルの関係を考えると、一般的なフレームレートで撮影した動画を編集ソフトで速度を上げてやれば、微速度動画にすることができる。編集ソフトで速度を上げるということは、フレームを間引くことになるので、60 fpsの動画の速度を2倍にすると、フレームレートは半分の30 fpsになり、インターバルは1/30 s。10倍にすると1/6 s。60倍にすると1 sになる。だから、編集ソフトで速度を60倍にすると、インターバルが1 sの微速度動画になって、当然、動きは60倍速く見えるということだ。つまり、微速度動画の一番簡単な作り方は、普通に撮った動画の速度を速くしてやるだけでいい。そのはず。

1. 普通に撮った動画の速度を速くする。
例えば、下の動画なんかは、ビデオカメラで普通に15分か20分撮った動画を速度60倍(6000%)にしたもの。いわゆる微速度動画に見える。最近じゃコンデジどころか携帯電話でも動画が撮れるので、大容量のメモリーカードで数十分撮れば、数秒の微速度動画を編集ソフトで簡単に作れるはず。

とはいえ、ビデオカメラでは撮影条件が厳しい場合もある。例えば、ビデオカメラでは常に60 fpsで撮影するので、シャッタースピードを1/60 s以下に遅くすることは原理的にできない。つまり、センサーの感度の限界を超えてしまうほど暗いと映像は真っ暗になって何も写らなくなる。

その点、ビデオカメラではなく写真を撮るカメラなら、シャッタースピードを遅くすることができる。デジイチでなくても、夜景モードやシャッタースピードをある程度まで設定できるコンデジなら、インターバル撮影した静止画から動画を作ってやれば、ビデオカメラでは撮れないような暗い条件でも微速度動画が撮れる。ただし、根気は必要だ。

インターバルが1 sなら、1分で1秒の動画、10分で10秒の動画を作れる。10分間1秒おきにシャッターを600回切れば、10秒の微速度動画を作れることになる。ただし、インターバルが1 sということは、シャッタースピードを1 s以上に遅くできない。もっと暗くてシャッタースピードを1 s以上に遅くしたければ、インターバルを長くする必要がある。インターバルを10 sにすると、10分で1秒の動画。たった10秒の微速度動画を作るだけでも、1時間半以上も長い間シャッターを繰り返し切らなきゃいけない。インターバルは正確に10 sきっかりである必要はないとはいえ、これだけの長時間の単純作業は修行以外の何ものでもない。やってみたから分かる。

2. コンデジで適当にインターバル撮影して動画にする。
例えば、QuickTime Player 7(要QuickTime Pro)で「ファイル>イメージシーケンスを開く...」から動画を簡単に作れる。それを編集ソフトに持って行って適当にサイズを調整すればいい。

実際のところ、こんな方法やってらんない。面倒い。そんなわけで、金で解決。EOS 40Dにキヤノン純正タイマーリモートコントローラーを使用。これを使えばタイマーで勝手にインターバル撮影をしてくれる。

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ただし、星景写真のようなスローシャッターの場合はタイマーすら要らず、リモートスイッチでインターバル撮影ができるらしい。そんなことには気付かなかったので、バカ正直にタイマー使ってしまった。

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3. デジイチでリモートスイッチと連写機能を使ってインターバル撮影して動画を作る。
静止画を動画にする要領はコンデジと同じ。

夜中だと明るさが変わらないけれど、夕暮れから日没後へかけて明るさが大きく変わる場合は、シャッタースピードや絞り、ISO感度などを適宜調整する必要があるので、タイマーリモートコントローラを使って、Mモードで撮影した。ただし、ISO感度はタイマー使用中は変更できないので、日没後に合わせて高めに設定しておいた方がいいかもしれない。結局失敗した。

4. デジイチでタイマーリモートコントローラを使ってインターバル撮影して動画を作る。

いくつかの方法を試してみたけど、やっぱりビデオカメラで撮影した動画から微速度動画を作るのが一番簡単だ。ビデオカメラの性能でカバーできない条件でなければ、デジイチを使う気にはなかなかならない。データは無駄だし画像補正の幅は狭くなるけれど、それを上回るお手軽さが魅力だ。GoProでも簡単に微速度動画を作れる。

クオリティは試行錯誤で上げて行くしかない。微速度動画に興味がある人はお試しあれ。

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