« シグネチャーモデル | トップページ | 羽衣の滝 »

11/10/1 姿見ノ池周辺沼めぐり+

姿見へ下山しに行った。

週末の紅葉狩りの計画を立てているうちに、天気予報が雨の予報に変わったり、メンバーの数が変わったりで、結局、土曜日は車中泊をすることになってシュラフなどを準備して自宅を出発した。8時札幌出発のゆったりペースだったけど、忘れてた給油を済ませたせいで遅刻。自分の連絡ミスでKさん8時起き。H多さんの忘れ物のおかげで何とか時間に間に合った。 野幌SAで合流してから、ひたすらH多カーの後ろを付いて旭岳温泉まで走る。札幌の空はどんより。でも、札幌を離れるほど天気がよくなり、東川を抜ける頃には、青空がのぞいて雲間からは陽射しが降り注いで、雨の予報が嘘のようだった。とはいえ、正面に見えるはずの旭岳は分厚い雲の中。そう甘くはない。

青空と陽射しの下

色付き始めた忠別湖畔

旭岳温泉へと通じる道路を走っていると、標高が高くなるに連れて木々の色付きがだんだんと濃くなって行くけど、雲にもだんだん近づいて来る。旭岳温泉はガスってなかったけれど、すぐ向こうは雲の中だった。そのせいか駐車場の車も少ない。寒い中、一応、歩く準備をしてロープウェイへ向かう。 当初の予定は姿見から中岳温泉か当麻乗越まで往復することになっていたけれど、姿見はガスっていて視界がなく、旭岳温泉周辺の方が紅葉がきれいなようなので、姿見で沼めぐりをしてから、歩いて下山することにした。片道チケットを買っていると、何と外は雪が降り始めた。しかも吹雪。雪が降ってうれしいのか悲しいのか不思議なテンションだ。滑れないのに雪が降る中を歩くのは萎える。

雪の旭岳温泉

ロープウェイから見下ろす紅葉は意外にきれいだった。結構下まで紅葉が進んでいて、雪とのコントラストがいい。ロープウェイの中から見る分には。

吹雪の中の紅葉

駆け下りる秋

秋から冬の色へ

窓からの景色に夢中になっているうちに姿見駅へ着いた。外へ出ると真っ白だった。ガスっていて白いだけじゃなく、姿見の秋色は雪で真っ白に塗り替えられていた。チングルマの紅葉も雪の下に隠されてしまってすっかり冬だ。じっとしていても寒いので、覚悟を決めて姿見ノ池まで歩くことにした。

白い世界
展望がない第一展望台。

雪降る擂鉢池
カメラを取り出す気にもなかなかならない。

鏡池に残る秋の気配

人気のない姿見の池
いつも賑わう姿見ノ池も、この日は訪れる人も疎らだ。

寒いし見る景色もないのでさっさと引き返したけど、今度は向かい風で雪が顔に当たって痛い。身体も冷えるので下山を急ぐ。スキー持ってくればよかったと思ってしまった。分岐から旭岳温泉への登山道に入ってどんどん下る。ロープウェイからはきれいに見えていた紅葉も、間近で見るともう茶色くくすんで来ていて、すでにピークは過ぎていた。

チングルマを鎮火

雪にみんなお手上げ

あまりに見所がないので少しでもきれいな場所はないかとキョロキョロしながら歩いていると、不用意に階段の木の上に足を乗せたとたんに滑ってすっぽ抜けた。身体を捻って両手を胸の前で突いて受け身を取るような形になったのだけど、夏用のしょぼいザックなので、手を突いた途端に腰から頭の方へのしかかって来た。このままではザックに押しつぶされた間抜けな体勢になりかねないので、思い切ってそのまま前転して前回り受け身を取ったら、これが案外上手く行った。カメラも守って手首を怪我することもなく、頭もぶつけることなく無事に復帰。ダイナミックな転び方に他の人たちは驚いていたけど、児玉毅のプロの転び方にも通じる我ながらカッチョいい転び方だった。怪我しないためには流れに逆らわないというのがポイントだと思う。 第二天女ヶ原まで降りて来ると、少し視界も良くなって秋の湿原の風景が広がる。木道が滑りやすくて緊張しながら歩いた。

第二天女ヶ原から振り返る

滑りやすい木動を進む

秋色の湿原

登山道を雨水が流れる

第一天女ヶ原へ

最後尾を歩いていると、前から叫び声が聞こえて一人転ぶのが見えた。Kさんが木道で滑ったようだ。幸い、ザックが緩衝剤になって怪我は全くなかった。自分もいつ転ぶことになるか分からないのでヒヤヒヤする。

目を細めてのぞく世界

旭岳温泉まで無事に下山して、車に戻るとホッとした。靴は水がしみて靴下は濡れて気持ち悪いし、手袋も濡れて手が冷たかった。ザックもびしょ濡れで、あまり気持ちよくない山行だった。やっぱり雪は滑るものだ。

| |

« シグネチャーモデル | トップページ | 羽衣の滝 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« シグネチャーモデル | トップページ | 羽衣の滝 »