雪崩から板を守るために
死ぬときは高価い板も道ずれにというより、どうせ助かるなら板も一緒にってことで、第2回BCミーティングとCOTY2011授賞式を行った。
ban.K Mountain Film Festival in Japan 2011は、参加してくれたみなさんのおかげで多いに盛り上がったのだけど、結果として今シーズンのミーティングどころじゃなかったので、改めてメンバーでででんがでんに集まってミーティングを開いた。
まずは、雪崩リスクマネジメントについて。esuki、H多、H本の3名では何シーズンか一緒に滑っていて、かなり考え方を共有しているけれど、先シーズンから一緒に滑るようになった藻ーリスさんとGekpowさんとは、滑る前にミーティングは行っていたけれど、実際にフィールドに出てみるとお互いに認識の違いを感じていた。そうした点を改めて話し合う。
ハイクアップの時点からピットチェック、スキーカットまで、斜面の地形や積雪状況を通して評価する雪崩リスクを、過去の山行を振り返ってお互いに再確認する。こうして話し合ってみると、フィールドでのコミュニケーションが不足していたと感じる。今シーズンは山行の中でメンバー間で積極的に意見を出し合うことが課題だ。
雪崩リスクマネジメント―プロフェッショナルが伝える雪崩地形での実践的行動判断
著者:ブルース トレンパー |
セルフレスキューについても、藻ーリスさんが雪崩に埋没したことを想定した訓練をやってみることに決まった。スキーカットで最初に滑ることが多い藻ーリスさんがやっぱり雪崩れる可能性が高いので、残りのメンバーでどう行動するかをシミュレーションする。もちろん、藻ーリスさん以外が埋まった場合でも訓練しなきゃいけないし、こういう想定をしてたら藻ーリスさんは最初に滑りたくなくなったみたいだ。
ファーストエイドについてはほとんど話せなかったけど、ビバークを想定したスノーマウントやイグルーを作ってみることも決まる。雪が少なくて滑りのテンションが低いシーズンはじめの内に、必要な準備や訓練をしておくのがいい。とりあえず、翌日は天神山でビーコン訓練することになった。
続いて、今シーズンの滑走エリアについて。個人的にピックアップしてきたエリアから話し合う。季節ごとに予想される積雪状況で、滑走エリアと山行形態について大まかに決めて行った。今シーズンはメンバー以外とのセッションも積極的に行う予定なので、ハイシーズンへ向けて連絡を取ってお互いに情報交換しなくては。
二つの議題で議論が白熱してしまったので、ここまでで3時間以上も経ってしまった。とりあえず、場所をかんろに移して、クラッシュ・オブ・ザ・イヤー2011の授賞式を行うことになる。まずは映像をもう一度みんなで観てから受賞したH多さんからコメントをもらうと、「自分でもどうしてヒールを固定していなかったか分からない」そうだ。まあ、普通、ああなるよね、きっと。やぁ、でも、ビンディングも身体の方も壊れなくてよかった。
まあ、ともかく、そういうわけでH多さんに優勝賞品を手渡した。
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痛板制作に励んでもらおうと思ったけど、ビミューな空気が流れる。酔ってるはずのH多さんも気持ち恐い。案の定「意味が分からない」と却下されたので、却下されたときのために予め用意していたHIKEのワックスを贈呈して、今シーズンは人柱になってもらうことになった。
2009年、2010年と主催者のH本が受賞して面白くないから今まで賞品持ち越しだったので、2011年は豪華賞品の大盤振る舞い。なんと、3年連続受賞をかけて決選投票をH多さんと争った次点のH本にまで商品が!
ここまで引っ張ったネタだったけど、賞品の写真を披露すると会場はかなり白けた。「あーあ、こいつまたやっちまった」みたいな雰囲気だった。「優勝よりも準優勝の方が賞品がいいじゃん!」ってネタが滑った。
そのあとはとりあえず、藻ーリスさんとまたお揃いで2本目の生涯最後の板をご購入したGekpowさんが来シーズンにウェアを買うことに決まり、自分は今シーズンは基本的にテレマーカーで通すことに。今回不参加だった3to4くんのニューウェア姿も早く見てみたい。年度末にはメンバーの入れ替えもあるようなので、このメンバーで滑れる最後のシーズンを思い切り楽しみたい。
というわけで、みなさんよろしく。
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