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12/1/14 カムイスキーリンクス

ついにやって来たVUC (Vector Glide User Camp)の初日。

旭岳に8:30集合と早かったので、高速道路が通行止めになることも考えると、かなり早く出発する必要がある。でも、天気予報ではそんなに風が強くなさそうだったように見えたので、札幌を5時に出発できれば大丈夫だろうと高をくくっていた。

それでも、朝早く起きて準備するのは嫌だったので、ミクには一人で車中泊してもらい、自分は4時に起きて仕度を済ませ、4:45に藻ーリスさん、5時にesukiくんをピックアップした。ところが、高速道路はまさかの通行止め。岩見沢ICから美唄ICまでの2区間が雪のために通れない。でも、とりあえず札幌北ICから岩見沢ICまでは高速で行く。

ところが、高速道路は雪で視界が悪く、うっかり野幌SAも見逃して朝食を買いそびれる。江別からはさらに視界が悪くなって、目の前の雪煙の中から突然車が現れるようになり、精神的にもかなり疲れる。岩見沢ICから下道を走るものの、当然、こっちもかなり視界が悪い。2車線に思えた道路が実は広い歩道だったり、油断すると痛い目にあいそうだ。

運転は大変だったけど、今回は道中ずっとミクパを観ながらみんなで盛り上がってたのであまり退屈しなかった。おかげで映像に気を取られて美唄ICを通りすぎてしまい、奈井江砂川ICから乗ることになったけど。でも、高速道路を走っているときに浅川さんから電話がかかって来た。esukiくんに代わりに出てもらうと、旭岳は無理だからカムイへ場所を変更することになったらしい。高速道路の通行止めのせいで集合時間までに旭岳へ着けないとあきらめていたけど、新たな集合場所になったカムイまでは一転して悠々と間に合う状況になった。ハンドルを握る手からも力が抜けて、のんびりとスキー場へ向かう。

国道を右折して除雪もされていない道路を通ってスキー場の駐車場へ着くと、7時半には当然一台も客の車が停まっていない。しばらくは車の中でiPhoneに入れて来たWHITE FILM Vol. 2などを見ながら過ごしたけど、ロッジが開いているのを駐車場の係の人に教えてもらったので、荷物を持って移動した。

ロッジの休憩室で仕度をしていると、VUCの参加者がだんだんと集まって来た。藻ーリスさんやesukiくんの知り合いもやって来て、歓談しながら浅川さんたちが来るのを待っていた。8時半近くになると浅川さん、秋庭さん、永島さん、そして佐藤圭さんも到着し、集まって今回のキャンプの開会宣言が行われた。

はじめに2本みんなでゲレンデをフリーランして、その後で裏を滑る予定だった。旭岳よりも寒くはないだろうと思って、ヘルメットも止めて普通のスキー場の準備をしたのは、上に上がった後で大失敗だったと思い知らされる。いよいよ痛板でVUCへ参加。ミクを抱いてゴンドラへ歩いて向かうけど、藻ーリスさんとesukiくんは先に行ってしまったので急いで追いかけた。二人とも冷たい。

VUC参加者の中にはナイトライドバンケイで会っていたり、ミクを目撃している人もいたけれど、初めて見た人たちも食い付きがよかった。どうやって作ったのって聞く人が多くて、ベクターユーザーには潜在的な痛板乗りが多いとみた。これについては、また改めて。

秋庭さんもミクを見て驚いたようで向こうから話しかけてくれたけど、残念なことに秋庭さんは初音ミクを知らなかった。なので、最近、自分も調べてみた初音ミクの基礎知識から適当にかいつまんで説明し、初音ミクがTOYOTA BIG AIRのイメージキャラクターになったことを話すと、とりあえずは理解してもらえた。というわけで、アキバさんはやっぱりアキバ系ではなかった。

ゴンドラを降りると、そこはもう極寒の地。吹雪で視界はないし、記念撮影をした後はみんな一気に滑り降りた。重いゲレンデパウダーを滑ったけれど、なんかこの間の余市岳)のようなコンディション。20cmくらいの新雪の下にピステのかかった固いバーン。置いて行かれないように一気に滑り降りたけど、1本で太ももがパンパンになってしまった。みんなテンション上がってるのか、寒くて早くゴンドラに乗りたいのか、とにかく速かった。

2本目のフリーランを済ませると、今度はゴンドラ降り場から少し移動して裏へ。ビーコンチェックをしてから、お目当ての斜面のドロップポイントに集合。ここでは撮影をしながらなので、ラインを指定されて順番に滑る。結果的に、滑るのは最後の方になってしまい、スピードにも乗れないままボコボコの斜面に入って、ヌルっとしたテレマークターンになってしまった。

リフト乗り場までトラバースするときに永島さんから「ジーニアスにT2は柔らかすぎない?」って聞かれた。「T2しか履いたことがないから、こういうものだと思ってる」と答えると、「それはそれでかえっていい」というようなことを言われた。自分でも整地でのカービングのときは、内足がいまいち踏ん張れなくて不満だけど、パウダーでは全く問題ないし、軽くて楽なので当面はこのままでいいや。これ以上道具で金かかったら必要なときにチケットも買えなくなりそうだから。

コースに出てからゴンドラ乗り場まで移動するとき、あまりに寒くて早く降りたかったので、テレマークターンしないでアルペンターンで滑り降りた。すると、これがすごく調子がいい。Geniusってスピードに乗ると整地カービングがものすごく気持ちよくできる。ちゃんと角付けすると、センターが130mmもあるファットとは思えないように、ぴたっと雪面をとらえた大回りができる。カービングがあまりに楽しくて、テレマーカーなのも忘れてアルペンターンしまくった。

これくらいハイスピードでテレマークターンしたら気持ちよさそうだけど、さすがにリリースのないビンディングだと何かあったとき怖い。技術もないし。それに、ブーツがやっぱり柔らかいのでちょっと厳しい。そう考えると、せめてブーツだけでも安定性が高いものにしないと、Geniusの性能を引き出せないように思った。皮肉なことに、アルペンの方がやっぱりGeniusに向いているんじゃないかとさえ思えて来る。少なくとも今の自分には。

カービングが楽しい反面、厳しい現実を突きつけられてがっかりしてしまったけど、一度ラーメンハウスで昼食の休憩。夕食は焼肉らしいので、軽く醤油ラーメンを食べて温まった。13時半くらいに出発して、パウダーライドの2本目。待ち時間が長くて凍えそうだったけど、他の人のトレースでトップをさらわれないように注意しながら、何とかフォトセッションを無事終えた。でも、緊張していたせいか、一度も激しく転ばずに、無難な滑り。自分らしい滑りができなくて、何となくスッキリしなかった。そもそも、滑る量がいつもより少ないし。


つまらない映像ですみません。編集にも力が入らなかった。

秋庭さんの滑りを初めて見たけど、全く次元の違う滑りだった。パウダーでどうしてあのスピードが出るのか理解できない。ちなみに、ベクターライダーはみんなGeniusを履いていた。永島さんの滑りを初めて生で見ると、映像で見たまんまのどっしりと安定した滑りだった。浅川さんは映像で見るような気合いの入った滑りではなく、リラックスして楽しそうな滑りに見えた。

他の参加者の滑りを見るのも面白い。特に、今回は結構テレマーカーがいたので、間近で他のテレマーカーの滑りを見れてよかった。女性はみんなテレマーカーだったけどレベルはまちまち。すごく上手い人もいたけど、深雪にはまって動けなくなる人もいた。男性はみんな基本的に結構滑れる人たちだけど、やっぱりそれぞれスタイルがちがうので面白い。でも、後から言われて気付いたけど、アルペンではGeniusが圧倒的に多いのに、Genius乗ってるテレマーカーは自分だけだったみたいだ。ちなみに、痛板も自分だけだった。

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