VOCAJAZZでジャズ研支部会
お見舞いも兼ねて、久しぶりに藻ーリス邸へ遊びに行った。
藻ーリスさんが前十字じん帯を切って滑りに行けなくなって落ち込んでいるんじゃないかと心配だったので、今回は急いでいろいろとネタを用意して持って行った。
19時半くらいにお邪魔して、早速ビールで乾杯。飲みながら、事故と怪我について教えてもらった。これまでいつも慎重だった藻ーリスさんが、テレマークが楽しくてつい無理をしてしまったのかなぁという印象。テレを止めてしまうのを心配していたけど、かえってテレの方がいいと感じたようなのでひと安心。テレでゆったりとした滑りを楽しむのには賛成。プロじゃないのでアルペンに張り合う必要もないし。
滑れなくなるときっと退屈するだろうと思ったので、テレマークのDVDをたくさん持って行って貸し出し。滑れない間はこれでイメトレに励んでもらう。自分もオフシーズンには「Persona」の石橋仁チャプターを繰り返し見た。今はやっぱり永島さんの滑りをイメージしてるけど。
藻ーリス邸へ来たらやっぱりジャズ。ジャズ研支部会の第3回目ということで、今回はVOCAJAZZ特集。
VOCAJAZZという言葉は最近まで知らなかったけど、Sapporo City Jazzを通して「SPEAK LOW (Redone) / kengo.ThreadFlowVI feat. 巡音ルカ」を知り、視聴して面白かったから買っていた。といっても、当時はボカロの声が嫌いだったし、そもそも普段聴くジャズはインストなので、しばらくすると聴かなくなった。
ところが、今シーズンから初音ミクの痛板に乗るようになり、ボカロ曲への意識が変わった。そんなわけで、ちょうどジャズ研支部会ならと思って初音ミクとジャズでネタを探してみると、予想通りたくさん見つかった。なんと、ジャズ専門誌に「ジャズで聴く初音ミク」という特集が載せられたらしい。
これまでジャズ専門誌なんて読んだこともないし、最近じゃバックカントリー専門誌以外買うこともほとんどないけど、ミクが載っているというだけで、JAZZ JAPANの電子版を買ってしまった。なんかもうここまで来ると病気だなぁと思ったけど、iPhoneで電子書籍を読んでみたかったので、ちょうどよかった。PayPalアカウントがないと購入できないのが面倒だけど、アカウントはすでに持っているのですんなり購入できた。iBooksをダウンロードして電子版を開いて表紙をめくると、画面が小さくて大変だけど、確かに電子書籍があると本を持ち歩くのが面倒になりそうだと思った。
まずは目次から特集の「ボーカロイドが開くジャズの新しい可能性 ジャズで聴く初音ミク」を表示。自分の痛板と同じ公式ミクが現れた。やっぱりツインテール長いなぁ。自分も髪は伸ばしたことあるけど、さすがに腰まで伸ばして止めてしまった。
記事は、ボカロに馴染みのない普通のジャズ愛好家向けへのボカロ解説から始まり、その後にボカジャズの説明が続く。どうやら、「The VOCAJAZZ Vol. 1」というコンピレーションアルバムもリリースされており、ボカジャズがジャズに関心のないボカロファンに対するジャズへの入口になっているとも。
このあたりは、痛板とも共通するものがあると思う。スキーやボードに興味がなかった痛い人たちが滑るようになったり、痛いことに興味がなかったスキーヤーやボーダーが痛くなったり、これまであまり接点がなかった人たち同士が、ボカロや痛板という共通点を通して近づいて行く。これが、醍醐味の一つだと思う。いいこと言ったので、紹介してもいいよ。
そんなわけで、痛板とジャズを通して藻ーリスさんを痛くするために、今回はボカロが歌うジャズ曲を20曲ほど集めて持って来た。さっきのCDに収録されていた曲に加えて、次号の特集「加速度的に広がるボカジャズコミュニティ ボーカロイドでジャズ Part2」で紹介されているオススメ曲と、ニコ動から適当にいくつかをピックアップ。ボカジャズには、ボカロが歌うジャズ曲とボカロ曲のジャズカバーに大きく分けられるようだけど、第1回目は前者を紹介してボカロに親しんでもらった。
ボカロブームの発端となった曲。
メディアミックス作品として注目を浴びた。
お洒落なボサノヴァ。※以上の作品コメントはJAZZ JAPANより。
藻ーリスさんの視聴ルームの再生環境はすでに把握していたので、MacBookをイヤフォンコードでコンポに繋いで出力した。でも、USBで繋いだら動画の音声をもっといい音質で出力できたことに気付いた。まあ、それは次回。ついでに、iPhoneの電子版JAZZ JAPANも自慢。iPhoneとAirMac Expressを使ったAirPlayも実演してさらに自慢。
最後に、今回の大きなテーマのもう一つだったTwitterの解説。といっても、自分がちゃんと始めたのは数ヶ月前に過ぎないけど、滑られない退屈を紛らわすにはとても効果的だと思ったので、Twitterについて藻ーリスさんに説明した。そして、登録も手伝いながらやってもらい、藻ーリスさんの知り合いを適当にフォローしてもらう。きっとこれでTwitterを通して藻ーリスさんと楽しくコミュニケーションしてくれるにちがいない。
帰り際にeskixくんが藻ーリスさんの板を借りたがっていることを話すと、即答でオッケーだった。で、なんと滑りに行く前日の夜に急遽eskixくんがテレで滑ることになった。そもそも、藻ーリス邸へ遊びに来た一番の隠された理由は、実は痛板にする予定のShiftの型を取るために現物を借りることだったんだけど、結果的にeskixくんのためのテレ布教活動になってしまった。藻ーリスさんにザックまで借りて、ブーツと板を自宅まで持って帰ることになる。まあ、テレマーカーを増やすためには仕方ない。とりあえず、いい雪が降りしきる中、ツルツルの道路を家まで歩いて帰った。
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コメント
ジャズジャパン誌で編集をしております佐藤と申します。
この度は小誌の電子版におけるボカジャズ企画を閲覧いただき,また貴ブログにもご紹介賜り誠にありがとうございます。
こちらの企画大きな反響をいただき,改めてボカロとジャズの広がりと可能性を認識した次第です。今後もこの企画は継続していく予定ですのでご注目いただければ幸いです。
これからも宜しくお願い申し上げます。
投稿: 佐藤俊太郎 | 2012年2月 1日 (水) 13時40分
>佐藤俊太郎さん
ボカジャズがなければ自分がJAZZ JAPANに目を通すことはなかったと思うので
この企画はそうした人を取り込む画期的なものだったと思います。
それに電子版だからこそ購入する気になったので
動画まで埋め込んだ電子版をリリースした先見性にも感心しました。
これからも魅力期な企画を期待していますので
よろしくお願いします。
投稿: H本 | 2012年2月 1日 (水) 19時36分