GoProは腰で決まる
試行錯誤の結果、固定場所を決定。
GoProは先シーズン導入してからちょこちょこ使っているけど、いまいち自分で納得した映像が撮れていなかった。頭に固定すると、レンズが魚眼のせいで雪面からの距離が遠く感じて、スピード感が感じられなかった。60fpsで撮ってスローにしてもみたけど、問題はちがった。
臨場感を与える映像にするには、滑っているときに板をを写すことがまず大事だと思う。手が写っているのもいい。風景だけだとつまらなくなる。かといって、板を写して景色があまり写らなくなると、これはこれでつまらなくなる。頭に固定して撮影すると、結局中途半端な映像になってしまうことが多かった。
頭に固定するのは、単に撮影した映像がつまらないだけじゃなくて、自分の滑りを撮られるときにもあまりよろしくない。頭にGoProを固定して滑っているのって、かなりマヌケだと前から思っていた。バカっぽく見える。これは何とかしたかった。
それに、何より今シーズンは痛板を始めた。ミクを撮らなくてはいけないので、固定場所をどうするかが問題だった。そこで、いくつか固定場所を変えながら撮影してみた。
今シーズン最初の羊蹄山では、ミクがちゃんと写るように頭に固定したGoProをかなり下へ向けて撮ったら、景色があまり写らなくていまいちだった。板からカメラまでも遠いので、ミクが小さく見えてしまう。
一方、テレマークだけど大胆に膝下に固定してみたら、案の定、面白いけど見苦しい映像になった。内足になったときに、どうしてもGoProが下を向いてしまう。何が写ってるか分からなくなるし、雪もかかってひどい。
もう少し上げて、太ももに固定してみた。テレマークなのでアングルもダイナミックに変化し、前足のときは下から上を見上げ、後足のときは地面すれすれを写し、見ていて面白い。ただ、アングルが動きすぎて疲れそうだ。
まだ高さが低いように感じたので、腰まで上げてみた。すると、板も腕も写って雪面にもほどほどに近くて景色も写る。ジャケットの裾までパウダーのせいでめくれ上がって写ってしまったけど、それさえ何とかすれば良さそうだ。
腰への固定はザックの腰ベルトにひっかけているので、身体との間にベルトを挟んだり、ハウジングの回転で角度を調整した結果、身体にぴったりと合わせるのが一番しっくり来る。上に向けると、ジャケットの中にビデオカメラをぶら下げている都合で、ジャケットが覆いかぶさったように写ってしまう。下へ向けると、今度は股間が写ってしまい、逆に景色があまり写らなくなる。いくらナルシスキーヤーとはいえ、自分のジャケットや股間を見たいとは思わない。
ジャケットの裾がめくれる問題は、裾のドローコードを引っ張ることで解決した。この方は雪も入りづらくなるだろうし、それほど見た目にも影響ないはず。こうしてGoProを腰ベルトに固定して撮影すると、ようやく求めていた映像が撮れるようになった気がする。
あまり前傾するとジャケットが写ってしまうけど、そこはテレマークの技術をアップすることでカバー。先シーズンのGoPro映像よりも見ていて楽しい映像になったと思う。
腰ベルトに固定するメリットは、特別なマウントが必要ないということ。胸に固定するオプションもあるけど、そんなの買う必要なくなる。胸ベルトに固定することもできるだろうけど、自分の場合はジャケットにしまったビデオカメラも撮影に使うので、出し入れの邪魔になるので胸ベルトは固定に使えない。腰ベルトなら一度固定したら、下山まで外す必要がない。
撮影上の注意点は、GoProを落とさないように頭に付けるベルトを上下ひっくり返して引っ掛けているので、GoProの設定でUPからUPdにすること。これで、GoPro本体が逆さでも、撮影された動画は上下正しくなる。後からソフトウェア上で直すことも可能だろうけど、レンダリングの時間やHDDの容量を考えると、初めからGoProで設定しておいた方がいい。
最近、GoProが流行って、頭に固定している人が増えて来たけど、バカっぽくて困ってるスキーヤーは、腰ベルトへの固定を試してみるといいと思う。たぶん、他の人が気付いても変身ベルトか何かとしか思わないだろうから。
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