JAN SC6札幌 1日目
中身が中学生のおっさんのH本が、日本雪崩ネットワークのセイフティーキャンプ札幌会場のリポートをお送りします。
今回はGekpowさんとeskixくんも一緒に参加。藻ーリスさんもguroさんもオブザーバーとして参加してるので、実は知ってる人が多い。せっかくなので、日帰りのGekpowさんとeskixくんとは一緒に会場の朝里川温泉のかんぽの宿へ行った。
朝起きてから前日の夜にやり残した準備を済ませ、7時には家を出発して、まずはネタということで、天神山のファミリーマートへ「焼きねぎと鶏そぼろ丼」を買いに行った。前日買ったときはレジのおばちゃんが「箸でいいですか?」って聞くので、おばちゃんの勧めでスプーンにしてもらったけど、この日のレジはにーちゃんだったので、何も聞かれずに箸を入れられた。こういう気配りができるおばちゃんを尊敬する。
で、何となくインパネに目をやると、ガソリンが足りないことに気づく。車検から車が帰って来てきれいになっていたので、すっかりガソリンも満タンになっている気でいた。ガソリンスタンドで洗車してもらったわけじゃないので、給油なんてされないことを忘れていた。慌てて給油しに行ったせいで、eskixくんの家に着くのが15分くらい遅れる。でも、Gekpowさん家には8時に間に合った。
ただ、家から出て来たGekpowさんはマスク姿。マスクといっても滑るときのではなくて風邪を引いたときに着けるヤツ。挨拶の声も怪しい。ちょっと心配だ。講習は戸外で行うので、身体が冷えないだろうか。ともかく、かんぽの宿に9時集合なので、会場への道を急いだ。
かんぽの宿の駐車場はほぼ満車。玄関には、「日本雪崩ネットワーク御一行様」という垂れ幕が貼ってある。3階の小さな会議室には20人弱の席が設けられていて、藻ーリスさんとguroさんを発見。
開始の時間になって、まずはスタッフとオブザーバーからの説明と自己紹介。自己紹介は基本的にみんな真面目で、やっぱりこういうときに笑いを意識する人って少ないんだろうなぁと思っていたら、受講者も自己紹介するらしい。そんなわけで、ここは一発、痛板の布教のチャンスだと思って、名前と普段の滑り、参加動機について話した後に「今年から痛板乗ってます」と言うと、会場は「いたいた?」という反応と、「ああ、こいつやりやがったな」という反応が返って来てざわつく。ただ、残念ながら滑らない1日目は板を持って来ていないので、翌日披露することに。
午後から戸外へ出てセルフレスキューの訓練をするので、道具を持って来ているかどうか確認があった。「MAMMUT PULSEの人は手を挙げて」って聞かれたので手を挙げたけど、その後何となく不安になってザックの中を見てみると、案の定ビーコンが入っていない。いつもは出かけるときに身体に着けてしまうのに、座学だからと着けなかった。セイフティーキャンプのために痛くしたビーコンだったのに、忘れて来ては意味がない。というか、雪崩講習会にビーコン忘れるってダメだよね。悔しいのでFlickrにアップした痛PULSEの写真をiPhoneで見せびらかす。
午前中の座学は、基本的にはテキストの「雪崩リスク軽減の手引き」の内容と流れに沿って、スライドを使って進められる。予習しなかったけど、前に何度か読んでるし、他の本も読んだり講習にも出てるので、内容的にはそれほど目新しいものがないので眠くなってしまう。でも、風が吹いた痕跡から風向きを読むのは普段あまり意識してなかったので勉強になった。
面白いと感じたのは、山屋さんがメインの雪崩研究会と、使っている言葉からしてちがうこと。向こうでは「ライダー」なんて言葉を聞くことがなかった。JANはBCで滑ることを前提にしているので、雪崩に遭ってからのことだけじゃなく、いかに雪崩に遭わないか、雪崩に遭ったときの被害を最小限に抑えるかを意識しながら、どうやって滑るかを考えていると思った。降雪と積雪については秋田谷先生の話を聞くのが一番だと思ったけど。
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プロジェクターを使っているために部屋は暗くて、暖房も強くて暑い。眠気も頂点に達してしばらく経った頃、ようやく午前中の座学が終わって昼休み。eskixくんは持って来たお湯でカップ麺を食べていて美味しそう。自分の弁当は冷めていて、初めて食ったときより不味かった。弁当買い忘れないでビーコン忘れたのって、やっぱりエリオよりミクの方が好きだってことなんだろう、きっと。
昼食の後、すぐに外へ行くのかと思ったら、しばらく座学。食後だけに強烈な眠気だった。短い座学の後、受講者は12名で、スキーチーム6名、ボードチーム6名に分かれて、ダムのそばの公園でセルフレスキューの訓練を行う。各自車で移動。会場へ着いたら、まず、2人ずつ組になって、お互いにビーコンを埋めて見つける練習を2回ずつ繰り返す。
ビーコンは忘れてしまったので、藻ーリスさんにPieps DSPを借りた。Y2さんと組になったので、シャベルで掘ってビーコンを埋める。Y2さんもDSPなので簡単に見つけるけど、他の組とそんなに離れていないので、たまに隣の組のビーコンを補足してしまって、結果的にマークの練習になった。2回目は深く埋めるように指示があったので、藻ーリスさんに手伝ってもらって地面近く、1m以上掘って埋めた。2人とも気合い入れて掘りまくったので、他の班より時間がかかってしまった。
続いて、今度は3人2組に分かれて複数埋没でチームレスキューの訓練。まず、GekpowさんとY2さん、自分の組が埋める番。特に埋め方は工夫しなかった。スタートすると、3人で並んでビーコン捜索。1人目の反応に3人が集まる。掘り出しが成功したようだけど、eskixくんはビーコントラブルのようで、その場から動けない。マムートが強力なようで次々に発見。早かった。
今度は自分たちが探す番。3人でビーコン、プローブ、シャベルの役割分担をしてスタート。Y2さんがDSPで見つけるので、自分がプローブでヒットさせる。Gekpowさんが掘り出す。でも、2人目が見つかった後、3人目がなかなか見つからない。2人目と同じ場所に反応が出るので、マークが上手くいっていないのかと思ったら、実は同じ場所に埋まっていたというオチだった。やっぱり複数埋没は大変。埋まるのは一度に一人にして欲しい。
その後、複数埋没で最初のピンポイントが上手く行かないときに、埋没の可能性が高いデブリに向かって捜索する方法も聞いたりしたけど、日が陰って来てすごく寒い。Gekpowさんも顔が真っ赤。ボードチームはまだ訓練していたけど、先に車に乗って座学会場へ戻った。
会場に用意されていたお茶を飲んでホッとする。座学は雪崩事故事例について。全体を通して思うことは、JANは長野が本拠地だろうからか、想定しているエリアが高山の森林限界より上のように感じた。北海道のお手軽BCとは明らかにちがう。写真を見ただけで、滑ることを想像すると鳥肌が立つようなエリア。もちろん、北海道の方が安全というわけじゃないけど。とにかく、「最後は地形」というのに納得。
実技も含めて朝からずっとで結構疲れた。これまでJANが関わった本で学んで来たことの復習の要素が強いので眠かったけど、雪崩研究会で感じた違和感は全くない。同じ趣向の人が自分の身を雪崩から守りながら滑りを楽しむ方法を教えてくれているのだと感じた。BCの雪崩リスクマネジメントは、やっぱりBC経験の豊富な人に教わりたい。
身体が冷えたので、講習が終わったら温泉に入った。せっかくかんぽの宿が会場なので、温泉に入らないと損だ。ただ、夕食はタンタンへ食べに行きたかったけど、風呂から上がるともう18:40。営業は20時までのはずだけど、念のために電話をかけたら19:20には店を閉めるらしい。ラストオーダーってことだろうか。仕方ないので、代わりに西野のSAMURAIでスープカレーを食べた。
Gekpowさんがいつも7番を食べると言うので、自分もチキン野菜の7番スープ大盛りにしたら、美味い辛い。ピッキーヌが6本入っていて、久しぶりにスープカレーで大量の汗をかいた。ちなみに、eskixくんは0.5番。
(書き忘れてること多そうだから、こっそりと適宜更新予定)
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