JAN SC6札幌 2日目
ぼくは30代アニヲタ童貞反日ニートスキーヤーで女性と会話した事ないですが、彼女できますか?
SC2日目の朝、お腹が痛い。うんこしたらお尻も痛い。やっぱり昨晩食ったスープカレーが辛すぎた。
札幌国際スキー場のインフォメーションの前に8:15集合だったので、6時半には家を出発した。もちろん、ビーコンは身体に装着済み。行動食に「味付海苔ねぎ味噌愛情むすび」でも買って行こうかと思ったけど、冬山の行動食に寒いと凍るおにぎりはNGなのでやっぱり止めた。ビーコンを痛くするのはNGじゃないのかと言われるとビミョーだけど。
実はおにぎりは腹一杯で食べずに家に持ち帰るの忘れて食べ損ねた。
どうせキャンプでは滑らないので、キャンプが終わったらばんけいナイターへ行こうとeskixくんと約束して、2日目はGekpowさんとは別々に会場へ向かった。自宅からだとバカバカしいけど北回りで札幌国際スキー場へ向かい、8時すぎに待ち合わせ場所に着くと、すでにほとんどの参加者が集まっていた。
みんなビーコンを見たがるので、しょうがないから見せてあげた。やっつけで痛くしたビーコンだったけど、前日にちゃっかりステッカーを張り替えた。 最初に貼った不透明度50%から70%に変更。これでエリオの存在感がアップ。ビーコン痛くしちゃダメだろうという葛藤もあるので恥ずかしい。でも、みんな面白がってくれるのはうれしい。捜される立場としてどう思ってるかは聞けないけど。そういう意味でも、今回のSCは痛ビーコンの実用性の試験の場だ。
全員そろったらスタッフから説明があり、天気が悪いのでゴンドラで登るのは中止して、すぐにハイクして山へ入ることになった。前日の座学に合わせて、地形に注意しながら行動する。スキーチームが先に歩いて、スノーシューのボードチームが続く。基本的に山では別行動で、スキーチームでどんどん登っていった。一番大事な雪崩の有無を確認しながら進み、雪崩地形を横切るときや、ルートファインディングも指示を受けながら行う。ただ、いつもは登っているときに滑る斜面を意識しながら登るけど、今回のようにどこを滑るのかイメージできないまま登るのは、何となく気持ち悪かった。
それにしても、ハイクは本格的だった。場所こそ近場でお手軽とはいえ、普段と同じように登り、滑ると楽しそうな斜面が見えるので、講習と分かっていても滑りたくなる。実践的でいい反面、欲望を抑えるのが大変だ。
尾根に登った所でシールを剥がす。尾根を越えてオープン斜面へ入る前に、スキーカットのデモンストレーション。立っていた場所が悪くて見づらかったけど、雪崩れる気配はなかった。なので、一人ずつ斜面を横切ってさらに奥の斜面へ移動する。そこでピットチェックの講習。
JAN方式のピットチェックを初めて見たので面白かった。雪の掲示板はこうして作られるのだろう。今回は地面まで掘るフルピットではなく、1m50cmくらいまで掘るテストピット。それでもかなり掘るので、シャベリングに結構時間がかかった。正面の壁はコンプレッションテストなどに使い、日陰になる横の壁は積雪の硬度チェックと雪温計測に使われる。雪面の温度を測るときはシャベルで日陰を作る。硬度チェックは、まず細いペンのようなものを雪面から雪の壁をなぞりながら、硬い所を層としてチェックしていく。その後、拳と指先を使って硬度チェック。
コンプレッションテストはいつも自分でやってるのと一緒。バープテストは初めて。でも、よく分からなかった。最後にピットを広げてみんな自分でコンプレッションテスト。ついでにハンドテストもやったけど、どちらも積雪は安定。ただ、50cmに粒径が2.5-3mmのこしまり雪の弱層があり、それは肩で出てくる。ハンドテストではすっとズレるけど、コンプレッションテストではそうでもないみたい。
結果としてFairの判定。いい加減寒くて死にそうなので、ピットチェックが終わるや否やみんなとりあえず滑る。講師も「せっかく来たので、登り返してもう1本滑りましょう」と、想像以上に本格的なBCだった。講習と思って細い板に乗って来ている他の人たちに完全勝利の瞬間。もちろん、この日一番太いのが自分の板。ファンレースで逃した太さと痛さの二冠を獲得。どんな雪だろうと楽しめるGenius。どんな雪でも嫁と楽しみたい痛板。一択だから後悔はしない。樹林の濃い所まで滑り降りてから、スキー場の方へかなりトラバースしてから登り返す。今度滑るのは樹林内のようだ。
登り返しているときに、自分の板を見たらシールが完全に死んでいた。グルーに雪がびっしり付いて真っ白。途中で限界が来てバンドを使ったりテンション強めたけど、油断してフックが外れてしまった。G3の短いフックは輪っかよりも見た目通り外れやすいことに気づいた。フックは途中で外れてしまったけど、そのすぐ上でみんなシールを外していたので辛うじてセーフ。
2本目をそこそこ気持ちよく滑り降りたら、スタッフから10分くらい休憩の指示。雰囲気が変だ。おそらく抜き打ちでセルフレスキューの訓練だろうということで、スキーチーム6人で打ち合せをする。とりあえず、リーダーを決めた。
10分経って1人ずつ滑り降り、5人目で滑り降りてみんなの元へ着くと、何やら様子が慌ただしい。Y2さんの話では、guroさんを含む5人のパーティーが雪崩に遭って、4人が埋没しているらしい。しかも、ビーコンを持っているかどうかも分からないという。
とりあえず、みんな自分のビーコンを受信モードにして、自分を含めたマムート3人がビーコン捜索に入る。スキーヤーズレフトの自分が1人目をピンポイント。Y2さんがプローブで見つけて、Gekpowさんが掘る。マークして次を捜すけど、次に補足したのは、すでに他のメンバーが見つけた埋没者、その次に補足したのもすでに見つかった埋没者。3人マークして4人目を捜すけど、なかなか4人目のビーコンの電波を補足しない。
走路とデブリの設定がよく分かっていないので、ずいぶん遠くまで余計に歩いてしまった。埋没者のスキーとストックがあったらしく、他のメンバーがそこをゾンデーレンで捜し始めていた。その後すぐに事故発生から15分経過したということでタイムアップ。4人目は刺さっていたスキーの下流の木のそばに埋まっている設定だったらしい。残念ながら、ビーコンを着けていなかった4人目はお亡くなりになった。
正直、捜してて寒かったので、どうせビーコン着けてないんだから、もう3人見つけたんだし、1人くらい見つからなくってもいいやって思ってしまった。埋まってたのが友達ならまだしも、どこの誰だか知らない人だし。そういう意味では、友達づくりは大事かもしれない。誰からも助けてあげたいって思われる人間を目指して。仲間からも「あいつ埋まっちゃった、ざまぁ」とかって見捨てられないようにせねば。
突然の実践的セルフレスキューの訓練を終えると、急いでスキー場へ戻った。もう寒くて我慢できない。ブーツから履き替えて車に戻り、座学会場のかんぽの宿へ向かう。寒かったし一応は滑れたので、ぶっこさんがばんけい滑らないなら、キャンプが終わったら帰ろうかと思った。
会場でまたお茶をもらってホッとひと息。座学では、まずスキーチームのセルフレスキュー訓練の反省会。ボードチームにも聞いてもらうことになる。メンバーから感想や意見が出て、講師がコメントを返す。全体を通してみて、やっぱり混乱しているのが一番悪かったみたいだ。スタッフもわざと困難な条件を設定したのだろうけど、確かに、本番で慌てないためにはこうした訓練を何度かやっておくのが大事だと思った。遺留品が見つかったら、まずは埋没者がくっ付いてないか確認する。捜索者の荷物も散らかすとわけ分からなくなるので、まとめた方がいい。捜索のときは基本的に装備は持ったまま。等々、細かいこともいろいろあって、本を読んで頭で理解しているだけじゃなく、実践的な訓練の必要性を痛感。
個人的な反省点としては、痛ビーコンはほんの少しだけやっぱり見づらかった。ほんの少し。むしろ、今シーズンから使い始めたビーコンで、操作方法や画面表示内容にまだ習熟していないことが大きな問題だった。ただ、ビーコン自体の性能が大幅にアップして、初心者でも簡単に操作できる。BCでの行動に慣れるのと同じように、ビーコン捜索を含めたセルフレスキューへの慣れが必要だと思った。
最後の座学は事故事例についてだったけど、以前のアバランチナイトか何かで聴いたことがある事例だったし、かなり疲れていてほとんど頭に入らなかった。もう座学に向かない頭になってるかもしれない。
講習が終わった後、受講者の方の好意で、BCAの雪崩エアバッグのデモンストレーションを見せてもらえることになった。そんなわけで、みんな建物の外に出て、カメラで取り囲む。合図とともにエアバッグは音を立てて膨らんだ。一瞬、翼を授けられたのかと思ったけど、飛ぶにはちょっと心細い。どれくらいの効果があるのか想像もつかないけど、仮に埋まった場合でも、エアポケットを顔の前に作ってくれたり、バッグの中のエアで呼吸できるようになっていたら、別の意味でもより効果的だと思った。あと、膨らんだときにバッグにBCAのロゴではなく、ミクが描かれていたら面白いだろうと思った。痛雪崩エアバッグ、誰かやらないかなぁ。
身体が冷えているので、また温泉に入る。ぶっこさんがばんけいへ来るそうなので、ひよったeskixくんを藻ーリスさんに送ってもらうことになった。18時前にはかんぽの宿を出発できたので、思い切ってタンタンへ急いでみたけど、19時前に店へ着いたにもかかわらず休みだった。何が何でも食べに行きたい店じゃないはずなのに、食べたくても食べれないことが続くと食べたくなる。確か月に何回か安い日があった気がするけど、日付に何が付く日だったか忘れた。今度Gekpowさんと行かなくては。
(動画がアップされるかも)
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コメント
カムイでご一緒したものです。変態は正義です。問題ありません。
コメントご返信ありがとうございました。
卒論の発表が終わったので、ようやく滑りにゆけます、18日の羊蹄、実施でしたらご連絡ください。参加したいと思っています。
それから、お気にかけていたようですがGeniusの方が幅あるようです^^
僕はフルロッカー (153/127/150)です。
黒い方が締まって見えるのでしょうか?
投稿: lineのロッカー板 | 2012年2月16日 (木) 08時07分
>lineのロッカー板さん
ご卒業おめでとうございます!
応援のメッセージありがとう!
羊蹄山で予定通りイベント開催できるかは
天気次第ですが
よろしくお願いします!
負けず嫌いでごめんなさい。
スペック上は勝っていたようですが
アピールでは完敗です。
投稿: H本 | 2012年2月16日 (木) 23時55分