Pon痛oon〜ふわふわ時間〜 / Asa feat. 秋山澪
それは、ミクと二人きりの3日間のクリスマススキーツアーから帰って来た翌日のことだった。
自宅に転がっているPontoon。ミクと滑るのが楽しくてアルペンへの興味がすっかりなくなってしまった。友だちの家でも誰も乗らずに放置されている板があるけれど、愛着がある板をそんな風にはしたくなかった。どうせなら誰かに乗ってもらって楽しく滑って欲しい。
そう思って、衝動的にツイートした。
Pontoonをただで譲ります。ただし、Pon痛oonにすることが条件です。痛くする人にだけ譲ります。
まっ先に反応したのはやっちくんだった。
くださーい!痛くしてから欲しーの
ただ、自分で痛くする人にしか譲るつもりなかったので、この申し出には
原則、自分の嫁で痛くすること。デザイン画像を送ってください。あと、すみませんが、シールはミクに使っているので付属しませんので悪しからず。
と答えた。
すると、まさかのたかさんからも申し出があった。
けいおん 澪バージョンでもOKですか?
やっちくんにも「自分の嫁で痛くする」ことを条件に出したので
もちろんOKですよ!デザイン画像をツイートしてください。希望者多数の場合は何か方法を考えます。
と返信した。やっちくんからは返事がなかったので、たかさんからも返事がないだろうかと思っていたら、ちゃんと返事が届いた。
これかな。でも、よく考えたらアルペンブーツがないので自分が履く機会はないかも。 http://t.co/SfCeHN8E
たかさんはテレマーカーなので、乗ってもらえなきゃ意味がないと思って迷った。でも、他にいなければ、痛くしてくれるだけでもいいかと思って
たかさんはテレマーカーですものね。とりあえず、痛BCが流行るだけでもいいです。
と妥協する。
他に誰もいなければ、ちゃんと周知させていただきます。
という返事もあったので、Pontoonの行き先はたかさんに決まりそうだった。ところが、遅れてAsaさんからダイレクトメッセージが届いた。
Asaさん >
ぽん2−ん欲しいです。 気持ち程度ならお金出します もちろん痛板にします。 ソールサイズは296mm そのままいけますか?
H本 >
Pon2oonではなくPontoonです。バロンなのでソールサイズは問題ないはずです。痛板として使ってもらえたらお金は要りません。ちなみに、嫁は?
Asaさん >
嫁、正直良くわかりませんがこんな感じとか? http://t.co/Bpw0BMv 何かおすすめはありますか? てか、H本さんが2番目にやりたかった痛板案が良いです。 もちろんGoPro&Youtube&Blogを駆使して痛板啓蒙活動に励みます。
H本 >
けいおん人気ありますね!Asaさんが自分で乗ってくれるということですね?
Asaさん >
もちろん自分が乗りますよ 痛板コミュ入会完了しました シールはどうにか入手します 痛板制作協力もお願いします
初めはタイムラインじゃなくてフェアじゃないと思ったけど、痛板づくりを真っ先にやってくれそうだったのでAsaさんに決めた。やっちくんとたかさんには申し訳ないと思ったけど。AsaさんへPontoonを譲ることを報告する自分のツイートからも、Asaさんの痛板への熱意が伝わって来る。
PontoonはAsaさんに贈呈することに決めました。自分で乗ってGoPro&Youtube&Blogによる痛板啓蒙活動宣言とすぐに痛板コミュ入会完了した熱意に打たれました。けいおん板の予定です。たかさん、やっちさん、ありがとうございました。
上にも書いた通り
嫁さえ決まっていれば、作り方はmixiコミュで勉強できます。http://t.co/DXRO7kEh
と自分がツイートした途端、すぐに痛板コミュに参加してくれた。これは本物だ。AsaさんにならPontoonを託しても間違いないと確信した。
Pontoonのシールはミクが使っているので、シールは別に用意する必要があった。本当はAsaさんに痛くしてもらってから秀岳荘に持ち込んで欲しかったけど、早くPontoonで滑りたいそうなので、年内に一緒に滑るときに受け渡しも済ませた。
それからしばらくはAsaさんにステッカーなどについて情報を伝えながら、基本的にすべてAsaさんが痛板のデザインを進めて行った。mixiで友人限定で痛計画の画像がアップされてかなり好評で期待が持てた。
そして、先月末、1/26についにAsaさんの痛板が完成した。完成翌日のAsaさんのテンションが変だったけど、同じように今シーズン初めて痛板に乗った人間としては、気持ちが痛いほどよく分かった。
さらに翌日、Asaさんは旭岳のロープウェイに痛板で乗り込むという、おそらく、旭岳ロープウェイ始まって以来の快挙を成し遂げた。そして、その次の日、待ちに待ったPontoonとの再会。Pon痛oonとの出会いが果たされる。これもおそらく初めてと思われる、バックカントリー痛板セッションが実現した。住んでいる場所が一緒に滑れるくらいの距離で、板の受け渡しもスムーズでセッションも実現したので、Asaさんに決めてよかったと思う。
ちなみに、「ふわふわ時間」になったのは、けいおんの秋山澪でパウダーを滑るなら、やっぱり「ふわふわ時間」だろうという、「ミクパ」のようなノリでコンセプトを提案したら、Asaさんが採用してくれたから。
ただ、今思えば、GoPro&Youtube&Blogによる痛板啓蒙活動宣言
が期待していたほどではなかったのが少し残念だ。欲を言うと「痛くしないと板くれないって言われたから痛くしたよ」って、制作段階からのレポートがあったら面白かったかもしれない。まあ、約束通り痛板を作ってくれただけで感謝しなければいけないのだけど。
そんなわけで、なかば強引に作らせた痛板。それでも、自分の布教の甲斐あってか、来シーズンにはさらに何人かの痛バックカントリースキーヤー・ボーダーが誕生しそうだ。本来は時間をかけてじっくりと作るべきところを、Asaさんには制作を急いでもらって迷惑をかけてしまった。来シーズンは内地からも痛板乗りが集まって、北海道はニセコで痛板オフ会が開かれる予定だ。それまでに少しでも北海道に痛板乗りを増やせればと思う。
【2012/2/8 修正】
TwitterのダイレクトメッセージのログがiPhoneのAppで見つかったので本文を若干修正。
| 固定リンク | 0
コメント
痛いなぁーもう
リアル嫁にも、「お前は痛板詐欺師だ」と言われました。
仕事が忙しいとか滑るのに忙しいとか飲んだくれるのに忙しいとか…
大人の事情をわかってください
北海道BC界に革命を起こす当プロジェクト、実は今シーズンが終わってからが本番。
今は素材を集めながら壮大なる計画を練り練りしている最中モナカなのである。
投稿: Asa | 2012年2月 8日 (水) 12時21分
>Asaさん
「痛板詐欺師」とはどっちの嫁にとっても痛いですね。
作っているところをGoProで撮って
早送りするだけでも面白そうですよ。
まあ、自分でやれって話ですが。
今度のオフシーズンは熱くなりそうですね。
楽しみにしていますよ!
投稿: H本 | 2012年2月 8日 (水) 13時20分