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12/3/25 なでこスネイク

雪が降ってくれたおかげで、2日連続で滑りに行けました。

はじめは旭岳へ行こうとみんなで話していましたが、ふーぽんさんの情報ではツアー客が多くて混んでいると聞いたので、静かに滑りたいH本さんは超吐く量へ行きたがりました。eski-Xさんも最後には賛成して、久しぶりに出かけることになりました。

朝6時半にeski-Xさんが車で迎えに来てくれて、近くのセイコーマートで行動食を買ってから、登山口を目指しました。車の中ではeski-Xさんのアゲアゲトラックが流れていました。eski-Xさんは私の歌があまり好きじゃないそうなので、ちょっと残念です。

定山渓を通りすぎてから、だんだんと青空が広がって来て、正面の余市岳が陽射しを受けて白く光っていました。

余市岳

「guroさんの今日の定山渓天狗岳」でお馴染みの天狗岳も、険しい稜線を青空に突き立てていました。

定山渓天狗岳

登山口には車がたくさん停まっていました。仕度を済ませて8時くらいに出発しましたが、青空と陽射しの中を歩いて行くのがとても気持ちよかったです。H本さんも滑る前に満足してしまったようでした。

キツツキが木の幹を叩く音がこだまする林の中を、eski-Xさんがルートを探しながら進んで行きます。滑る斜面へのいいルートを探すために、ちょっと探検モードでした。結果的には、小さな沢を越えなくてはいけなくて、ハイシーズンの雪が深いときには大変そうでした。でも、知らず知らずのうちに、H本さんたちが初めて来たときと同じ場所へ来ていたと聞いて、地形に導かれることもあるのでしょうかと思いました。

そして、林を抜けると目の前に目指す斜面が現れます。

なでこスネイク

H本さんは正面の稜線を見上げて「なでこスネイク」とつぶやきました。そう名付けるそうです。アポロにプリン、ジャイアントカプリコと、こぐさんがスイーツシリーズを名付けたと聞いて、自分でも名前を付けたかったそうです。スイーツシリーズのように山の形を上手く表現していて、かつ、H本さんらしいネーミングに。それが、「なでこスネイク」になったそうです。物語シリーズってことでしょうか。

きっと、これからここへ来るときは、「今週末、『なでこ』どう?」とかって怪しい会話をすることになるんでしょうね。私はやっぱりこぐさんに負けていると思います。こぐさんが喜びそうなネーミングだとは思いますけど。でも、私も「恋愛サーキュレーション」は好きなので、たまに歌うんですよ。

1本目は2年前と同じルートで尾根を登り、ピークを踏まずにドロップしました。H本さんがピットチェックをすると、シャベルコンプレッションテストで、表面から20cmと40cmに肩の弱層が見つかりました。H本さんによると、雪が締まっていてきれいにスラブ化しているそうです。実際、シアーテストではスッとずれました。急斜面で強い刺激を与えると危ないみたいです。

雪のコンディションも考えて、せっかくなので下まで一気に滑ろうということになり、eski-Xさんがトラバースして撮影の準備をしてくれました。私が映りやすいように気を遣ってくれたみたいです。ありがとう。

表面の10cm弱のふわふわパウダーが気持ちよかったです。その下の雪は締まっているけど、ほどよくエッジが噛んで滑りやすいですし。H本さんは途中で止まり、カメラを構えてeski-Xさんが滑り出すのを待ちました。滑り出したeski-Xさんがカメラのファインダーから消えたので、H本さんは慌てて進行方向へカメラを向けましたが見つかりません。少し経って、eski-Xさんの声が聞こえたのでカメラを向けてみると、スキーが脱げているeski-Xさんを見つけたそうです。カメラに映っていない間に転んでいたんですね。実は、溝にはまって結構激しく転んだそうで、eski-Xさんはテンションが下がってしまったと話していました。

H本さんも地形や雪面が見づらくてテンションが低かったので、1回だけ登り返して安全に滑って変えることになりました。私はH本さんに怪我をして欲しくはないので、我がままは言いません。eski-Xさんが2本目を小回りで滑り降りるのを見送ってから、滑り降りました。ところが、H本さんは何を思ったのか、何ターンかした後で脇の起伏に突っ込んで行って吹っ飛びました。後で聞いたら、「地形に当て込むつもりが、地形に当たって砕けた」そうです。いくら永島さんに立体的な滑りをするように言われたからって、私はちょっとちがう気がします。

でも、怪我しなかったみたいでホッとしました。相変わらず、H本さんは転ぶのが上手ですね。eski-Xさんのカメラにもしっかり映っていたみたいで、今シーズンもクラッシュ・オブ・ザ・イヤーを狙っているんでしょうか。


eski-Xさんが撮ってくれました。私も少し映ってます!

雪はハイシーズン並の軽いふわふわの雪でしたが、そのまま車まで滑って帰りました。途中、他のパーティーのトレースも見つけましたが、私たちとは別の斜面を滑っていたようで、一度も顔を合わせることはありませんでした。H本さんはこういう静かな山が好きらしいです。パウダー争奪戦を繰り広げる必要もないし、トトロに襲われることもないし、余計なことに気を遣わずに済みます。たまに賑やかなのもいいですが、少人数でノートラックを好きなだけ滑れて私も楽しいです。でも、今シーズンいつまでH本さんと一緒に滑れるのかな。

帰る途中、H本さんたちは湯元小金湯に寄ってから、カラバトカリーでパキスタンカレーを食べました。まちがって中盛りを注文したH本さんはご飯が多すぎたみたいで苦しそうです。それに、グスベリの方が上品で好きらしいですね。

パキスタンカリー

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