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オフシーズンはスラックライン

長いこと悩み続けた夏の遊びをようやく決めることができたような気がする。

04-05シーズンからBCスキーを始めたけれど、その頃はゲレンデも含めて今ほど回数は行っていなかった。スキーにのめり込むようになったのは、その2年後くらいから。だから、実はスキー歴こそ長いものの、今のように冬中滑るようになったのはほんの5年前にすぎない。

IMG363
by やっちくん。

BCスキーへ行くようになると、山の知識を得たり経験を積んだりするために夏山へも登ることにした。地形図を見ながら夏道を歩いて、滑る斜面をイメージしながら体力づくりをする。やっちくんの影響で写真を撮るようになってからは、撮影も夏山登山の目的に加わった。それまで夏は暑さにやられてグダグダ過ごしていただけだったので、これまで見たことのなかった高山植物が咲き乱れるお花畑やかわいく動き回る小動物など、涼しい夏山はとても魅力だった。

三峰山-上富良野岳 お花畑

口いっぱい

山から雪が融けてなくなって滑れなくなると、今度は天気が許す限り毎週のように夏山に登ろうとしていたけれど、2009あたり年から下山で膝が痛くなり始めた。冬山では登ったら滑って帰るのが当たり前なので、もともと夏山の下山は大嫌いだった。その下山でこの苦痛。一気にモチベーションが下がった。

翌年には痛みがひどくなり、前から行ってみたかった利尻山とニペソツ山へは何とか登ったけれど、去年はトムラウシまで縦走したので、もう夏山もいいかなって気になって来てた。まだ日高へ行っていなかったのと、クワウンナイ川へ行っていないのは心残りだけど。

青々とした利尻山

Untitled

風にそよぐ綿毛を見ながら

雪山ガールを探しに夏山へ行っても、いるのは後期山ガールのおばちゃんばかり。良くて20代前半。山小屋で山岳部のJKがいたときは少しだけウキウキしたけど、そもそも人混みを避けてるから、山ガールがいるわけない。無謀な計画だった。

クライミングもシューズとか道具は揃えたけど、ある程度できるようになるまでは続けて通わなきゃいけないのに、そのモチベーションがないので挫折した。クライミングにはスピード感がないのもイマイチだった。スキーとは全くちがう。ばんけいナイターがない時期はバドミントンも2年くらいやってたけど、最近は会場が遠くて行く気がなくなっていた。リバーカヤックをやろうと思ったこともあったけど、座るのには抵抗がある。それでテレマークに似ているというサーフィンにも興味はあったけど、泳げないし怪我が怖くなって二の足を踏んでいた。

このままではオフシーズンに何もやることなく冬を迎えてしまいそうだったところ、「スラックラインやりませんか?」というありがたいお誘いがあった。今シーズンBCへ一緒に行って、春バンフにも来てくれたTK203くんからだった。滑りに行ったときに、夏になったらスラックラインの仲間に入れて欲しいとお願いしていたのを覚えてくれていたようだ。

とはいえ、スラックラインってどんなものか全く知らなかった。ググればいいものを、それすらせずに、どんな格好をすればいいかだけ聞いて会場へ行くと、TK203くんを含めた春バンフへ来てくれた3人が仲間に入れてくれた。去年から始めたと聞いたけれど、初めて見たスラックラインの5cmくらいの幅の帯の上を、ひょいひょいと歩いて、くるっと向きを変えたり、しゃがんでラインに片手を着いてガンビットとかいう技を見せたり、こんな細い帯の上でも結構動けるもんなんだと感心した。

初めてなので横で手を持って支えてもらいラインに乗ろうと脚を乗せた途端、自分の右脚が自分のものではないかのようにブルブルと震え出した。いったい自分の脚はいつ祟りをもらったのだろうかと。しずまりたまえー。

歩くどころか乗ることすらできなくて驚いたけど、何回か支えてもらってラインに乗っているうちに、震えを抑えるコツがつかめて来た。よく分からないけど、どこかにグッと力を入れると抑えられるようだ。それからは支えを外して、10秒立っていられるまで。今度、利き足の右から左へ替えたときも震えはすごかったけど、コツは同じだった。今度は両足で立つ。バランスをほぼ上体だけでとるので難しい。でも、前後に脚を開く姿勢がテレマークポジションに似ていることに気付いてからは、またコツがつかめた。いよいよ歩いてみると、最初はダメでも、それぞれの姿勢でバランスをとりながら進み、ついに端から端まで歩いて渡ることに成功。幅は6、7mくらいしかないけれど、最初は立つことすらできなかったところから歩けるようになったので、達成感はとても大きかった。

翌日は尻の上の方、腰の周りが筋肉痛になった。今までこんなところが痛くなった覚えがない。痛くなったのは中臀筋というらしい。

次の週もやってみると、初めはやっぱり立つのが大変だけど、またなんとか渡ることができた。様子をツイッターでつぶやいていたら、結構周りでスラックラインをやりたいという人が多いことを知る。

それから少し間が開いてしまって、天気が悪くて山に行くのも面倒でひよっていたときに、スラックラインだったらさっと近くで遊べるような気がして、アマゾンでポチッとやってしまった。

Gibbon Jibline

買った週、久しぶりで3回目のスラックラインには、今度はAsaさん、koguさん、ゆきぽんさんも誘った。ラインを2本張ってとても賑やかで楽しかった。練習を積んで少しずつ歩けるようにもなって来たので、往復するためのターンを教えてもらって練習する。初めてのAsaさんも楽しそうだったし、ツイートを見た人たちもやりたそうだった。

スラックラインの歩き方で紹介されていたツリーウェアの作り方を見て、近くのホームセンターでカーペットを買って来て、カッターで切ってツリーウェアも自作した。あとは公園へ行って張ってみるだけだ。

カーペット

自作ツリーウェア

そんなわけで、日曜日は急遽ASNさんとちーくんを誘って、家の近くの公園でスラックラインをやってみた。前から見てみたいと言っていた藻ーリスさんも誘った。朝、公園へ偵察へ行くと、芝の上で8mくらいのちょうどいい間隔の木を発見。朝食を食べてから10時すぎにスラックラインを試しに張りに行ってみると、ツリーウェアも使って初めての割に案外上手く張れた気がする。

初パークライン

ちゃんと乗れるかどうか試してみると、一度乗ったら楽しくて止められなくなった。仕方ないので、午後からだった予定を勝手に変更して、みんなを電話で呼び出した。

木漏れ日スラックライン

近所の藻ーリスさんが最初に到着して、まだ膝のリハビリ中だから見学だけかと思ったら、もうラインに乗ってみると言うので、自分が最初してもらったように支えながら乗ってもらう。すると、初めこそ大きく脚が揺れたけれど、すぐに揺れを抑えてしまった。すごい。さすが、藻ーリスさん。

続いてちーくんも到着して乗り始めたけど、藻ーリスさんほど早くなかったけど、すぐに震えは止められるようになった。ASNさんもやって来てみんなそろう。ASNさんも最初は震えていたけど、すぐにコツをつかんだようだ。こうして3人のテレマーカーの対応の早さを見ていると、やっぱりテレマークとスラックラインとに共通する部分が多いんじゃないかと改めて納得した。

スラックラインが楽しくて時間が経つのも忘れて遊んでいたけど、だんだん腹が減って来た。iPhoneの電池も切れたので、自宅に戻って充電するついでにパンとかを買って来て、ASNさんが持って来てくれた野菜と合わせてサンドイッチを作ってくれた。

公園でピクニック気分

藻ーリスさんが自宅までコーヒーを取りに行ってくれている間、ただ黙って待っていることができなくて、サンドイッチを食べながらスラックラインをやることになった。結構集中しないとできないスラックラインなのに、サンドイッチを落とさないように注意しながら、口へ運んで食べなければいけないので難しい。2、3歩歩く間に2口食べるのがやっとだった。行儀悪すぎだけど。

食べ歩きは無理だったけど、一応、ターンのコツもつかめて、2往復はできるようになった。回を重ねる毎に上達するのが楽しい。

大人4人、公園で楽しそうに遊んでいると、ちびっ子たちが「やってみたいなぁ〜」と言ってやって来るので、藻ーリスさんとちーくんが相手をしてあげる。小さな女の子(幼女)2人がやってきて乗せてあげていた。

幼女とスラックライン

けど、なんか様子が変だ。

女の子たちはラインを揺すり始めた。いつのまにか、幼女 VS おっさんのスラックライン対決になっていた。前日からやりたいと話していたCHKさんもようやく合流して、練習しようかと思っていたけれど、さらにちびっこたちがたくさん這いよって来て混沌として来た。

ラインにちびっこが何人も同時に乗り始めるし、酷いのは野球のスパイクで乗ろうとする。さすがに注意したけど、ちびっこの好奇心はすごい。しかも、身体も小さく体重も軽いせいか安定してるし、結構上手い。いや、参った。

結局、10時から18時まで、昼食を挟んでずっとスラックラインで遊んだので、CHKさん以外はもうみんな疲れて大変。でも、みんな楽しんでくれたようなのでよかった。スラックラインを張った場所もよかった。木陰で暑くなくて、木漏れ日の下で涼しい風に吹かれながら気持ちよく遊べた。芝生だからと一度はしゃいで転んで肘を擦りむいて痛かったけど。それに、とにかく家から近い。山なら何時間もかけてガソリン使って出かけなきゃいけないけど、チャリでもぶらっと来て遊べる。

それに、何よりスラックラインは幼女と遊べる!これは想定外だった。スラックライン最高!これからのオフシーズンはスラックラインで決まりだ。こんなに楽しいオフトレはない。ぜひ、今度も公園でロリラインをやりたい。

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コメント

子どもがラインに横向きに座るのは、危険なのですぐに注意して止めさせた方がいいです。後ろに倒れて頭を強打することがあります。
僕は過去二度ほどそんな場面に遭遇し、冷や汗をかきました。幸いにも大事には至りませんでしたが…。

投稿: | 2012年6月25日 (月) 22時57分

>底名無し沼さん

分かりました。
気をつけます。
後ろに転ぶと危ないという、手を握るための口実ができ……

投稿: H本 | 2012年6月25日 (月) 23時07分

ジブラインポチった

投稿: Asa | 2012年6月26日 (火) 00時01分

>Asaさん

お買い上げありがとうございました!

投稿: H本 | 2012年6月26日 (火) 00時05分

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