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ホットポカリス

先日、「安全登山を考える〜夏山遭難を防止するためのシンポジウム〜」へ行って来た。

イベントのことは知ってたけど、スラックラインが楽しくてもう夏山行く気あまりないので、シンポジウムへも行く気なかった。でも、知り合いで行く人多いみたいだし、竹内洋岳さんって面白いかもしれないという話を聞いて、彼の講演を聴きに行くことにした。

会場へ着いたのは3の「脱水症と低体温症への備え〜夏山のファーストエイド〜」の途中。こんなに遅くなったのも、会場のエルプラザとまちがえてかでる2・7へ最初行ってしまったせい。

会場の3階ホールは驚くほどの混雑。座席の最上段、係の人が座っていた席を譲ってもらい、何とか落ち着いた。家からかでる経由でチャリを立ち漕ぎして来たのでヘロヘロに疲れて汗だくだった。

大城さんの脱水症や熱中症についての話は結構衝撃的だった。人間は山を登り始めるとすぐに(´Д`;)ハアハアして脱水の状態になるらしい。だから、なんと30分おきに250mLも水分を摂るようにと勧めていた。つまり、1時間に500mL。2時間で1L。4時間で2L。大城さんは日帰り登山でも水を2Lは必ず持つのだとか。登りと下りでちがうとしても、仮に8時間の山行だとしたら4Lも必要だと?会場の観客もこれには驚いたようで、「脱水症のときに水の代わりになるサプリメントのようなものはないのか?」という質問まで出ていた。そんな、まるで錬金術のような魔法の薬があったら見てみたいものだ。

会場はなぜか空調が切られているようで、異様に暑かった。最上段に座っていて一番暑いので、だんだんボーッとして来る。大城さんへの質疑応答がカオスになってたのも、必ずしも観客の年齢層が高いからだけでなく、暑さのせいだったのだろうと思いたい。大城さんの次の竹内さんの講演は、質疑応答どころじゃなく会場から逃げ出した。会場で熱中症で倒れる人が出るんじゃないかってくらいに暑かった。

最上段から竹内洋岳氏を見下ろす

そんなんだったけど、竹内さんの講演はちゃんと全部聴いた。竹内さんのパートナー兼カメラマンとして同行していた中島さんがドタキャンしたそうだけど、面白い動画を作ってくれていて会場で上映された。映像もきれいでよかった。

竹内さんの話で一番印象的だったのは、山頂に登ったらすぐ帰りたいという言葉。山頂は風も強くて寒くてさっさと下山したいのだそうだ。まさにピークハント。自分だったら山頂で焼肉できる山に登りたい。結局のところ、山岳登山家も変態だという点では他と一緒で、それが一般に受け入れられているかどうかだと感じた。

シンポジウムを全部聴いてないからよく分からないけど、大西さんが紹介した事故事例を聴いた限りでは、緊急時に適切な判断ができるかどうかが遭難かどうかの分かれ目だと感じた。

それにしても、この日は会場でずいぶん知り合いの顔を見た。まあ、それだけ知り合いが増えたということだけど、バックカントリーで遊んでる人はやっぱり夏山にも登る人多いんだろう。自分もそうだったけど。

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