初MTB in 野幌森林公園
初めてMTBでMTBらしい道を走って来た。
結婚式へ出席していた人たちがMTBで野幌森林公園へ遊びに行くというので、べすもさんに仲間に加えてもらった。といっても、まともなMTBを持っていない。20年前に買ってもらって、今ではシフトもちゃんと動かなくて、ブレーキもイマイチ利かない年代物。しかも、タイヤはスリック。「大丈夫、大丈夫」って言われたけど、とても心配だった。
格好も心配。チャリ用のヘルメットを持っていないので、急遽スキー用のヘルメットから裏地を外して使うことにした。GiroのFuseは一応、裏地等を取外せるようにはなっている。穴にはめ込んであるものや、マジックテープで留めてあるものは簡単。ところが、プラスチックの留め具にはめ込んであるものは、力づくで取外して壊しては困るので、どこまで力を加えていいか分からない。恐る恐る力を入れていって、「バキッ」っという音がして部品が外れるたびに冷や汗をかく思いだった。
カスタムフェアの後、コンビニで昼飯を買ってから野幌森林公園へ向かった。コンビニの駐車場に車を停めて、ハッと気付いた。「今、ベクターグライドと初音ミクの自作コラボTシャツ着てるよな」と。わざわざ車の中で裸になってTシャツを着替えるのもバカなのでそのまま店内へ入った。子どもの頃からキャラクターTシャツなどは着てなかったので、ちょっと新鮮な気分だった。
森林公園へ着くと、駐車場には他のメンバーが愛車の準備をしていた。みんなサスペンションとか、太いタイヤとか、いかにも荒れた道路をこれから走りますよというマシンだった。不安は増すばかり。スラックラインをするASNさんだけ細いスリックタイヤのクロスバイクで、他はブロックタイヤ。大丈夫とは言われても、周りがファットにツアービンディング付けている中に、一人飛び板でバックカントリーへ行こうとしているような思いだった。
駐車場からのダブルトラックを走って舗装道路まで出た。ここまではよかった。林の中は日陰で涼しくて、ちょっとペダルを漕いでスピードをそんなに出さなくても風が気持ちいい。正直、これでだけで十分楽しいと思ってた。他のみんなはスピード上げてさっさと先へ行っちゃうけど。
スラックラインをする小屋までの舗装道路と平行してシングルトラックがあるので、まずはそこを走ってみることになった。最後を走ればいいのに、まちがってIWAさんの後を走ってしまう。のろのろと利かないブレーキを使って減速し、根っこでタイヤが滑るたびに慌てながら、何とか小屋までたどり着いた。
確かに、面白いとは思ったけど、やってるのは密林を滑り降りているようなもの。スキーとちがってラインは自分で選べないし、転べば木にぶつかってアウト。転んであばらを折った人の話も聞いていたので、もう完全にビビってた。
小屋の前で軽く昼食をとり、スラックラインを張ってから少し遊んだ。IWAさんもTNBさんも苦戦していたけど、スラックラインの楽しさは伝わったようだ。
今回はMTBが目的なので、ASNさんを小屋の前に一人残して、シングルトラック1周へと旅立った。
今度は最後尾を必死に付いて行く。基本的にスピードが遅いので、上り坂は勢いもなくてスリックタイヤが滑って登れない。何度も要所要所で待っていてもらうことになった。他のみんなは上手いので、下りでもチャリから降りずに下っていくと聞いて驚く。離されてしまってその様子を見ることすらできなかったけど。
そんなわけで、チャリから降りないで下るのがいいのかと思って、小さな沢へ降りる道をブレーキを目一杯かけてズリズリ滑り落ちていったら、前輪が木製の橋の段差に引っかかって、前輪を支点にしてチャリごと前転をしそうになった。そのままだと頭から橋の上に落ちるので、慌ててハンドルから手を離して前へジャンプして、橋の上にヘッドスライディングをかました。おかげで、橋の橋にぶつけた太股やら、擦りむいた肘は痛かったけど、大きな怪我はせずに済んだ。チャリは橋の下へ転落したけど。
これですっかりテンションが下がって小屋へ早く戻りたかったけど、まだ数百m残っている。待っていてくれた仲間に追い付き、歯を食いしばってなんとか小屋まで完走した。
待っていたASNさんから、幼女とスラックラインで遊んだと聞いてさらにショックを受ける。痛い思いをするくらいなら、幼女と遊んだ方がよかったと思ってしまった。札幌組だけ残って少しスラックラインで遊んでから、秀岳荘へ移動。MSKさんの夏山ザック選びなどを一緒にしてから、最近できたばかりというバーガーキングへみんなで行ってみた。ハンバーガーって普段全然食べないので、一人だったら行列に絶対並んでなかったし、こんな機会でもなかったら一生食べることがなかったかも。
急遽、ちーくんの家の家庭訪問になって慌てて片付けてくれた部屋にお邪魔する。でも、この短時間にここまで片付く部屋がうらやましいし尊敬する。人並みに片付けができるようになりたい。午前中からずっとで疲れてたので、あのっちさんが来る前には帰った。身体中痛くて早く横になりたい気分だった。
初体験のMTBは、面白かったけど辛かった。難しさより痛さが。もう一度やってみたいとは思うけど、これが夏のメインの遊びにはならないと思った。何といっても危なすぎる。夏に怪我して冬に滑れないのは本末転倒だ。オフトレどころじゃない。本格的にやるには道具に金もかかりそう。極力スキー以外に金は使いたくないので、MTBは無理だ。その点、スラックラインは非常にお手軽。
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