スキーの上手さとは?
シーズンインまであともう少しのこの時期、今シーズンの目標を再確認する意味でKY BOOKから全文勝手に引用。
自分が考えるスキーの上手さとは、どんな斜面やどんな雪質やどんな天候の中でも、常に自分が最高に満足する滑りができること。そのために必要なのが技術。上手い人は滑りの満足度が高いはず。満足度が高いということは、滑る楽しさにつながる。楽しいことは長く続けられる。技術が未熟だからゆえに、楽しさを味わえずやめてしまう。技術を磨くために必要なことは何か。それは「基礎」と「経験」だと思う。では、この2つを得るためにはどうしたらいいのか。それはゲレンデでの反復練習とフィールドでの実践ではないだろうか。反復練習を通じて基礎を習得・確認し、ゲレンデの外で練習の成果を試すことだと思う。
「ゲレンデよりも山だよね」という声をときどき耳にする。バックカントリーが注目されるにつれ、メディアでもゲレンデの外へ誘う記事が目立つようになってきたと感じている。確かに、大自然の中で滑ることは、ゲレンデでは味わえない何倍もの爽快感や満足感を得られる。ただ、そこでの滑りはいつも納得のいくものなのだろうか。山を登ることが主たる目的ならば、満足度はいつも高いだろう。しかし、僕らは滑るために登っている。ゲレンデを軽視してはいけない。ゲレンデでできない事は、山ではできない。
そしてまた、ゲレンデから外に出る事もスキーの楽しさを広げるためには簡単で重要な方法だと思う。スキーの楽しさに何だか物足りなさを覚えている方は、是非とも外のフィールドへ出てみてはどうか。その事によって、今までゲレンデでやってきた事にいかに意味があったか、時間がムダでなかったということ、「基礎」の重要性にきっと気付く事ができるはず。
約35年スキーを続けてきた。それは単純に楽しかったからだが、もっと楽しむために上手くなりたかった。約10シーズン前に、どんな斜面でも滑れるレーシングスキーのような夢のファットスキー(※)を手に入れ、一段とスキーが楽しくなった。
でも、まだスピードとターン、滑り全体の流れ、描いたライン、映像と写真、全てが100%なんて事はない。いつも満足感と残念な思いが共存している状況。だから、技術を得るためにゲレンデに立ち戻り練習を繰り返す。
そして自信と挑戦心を取り戻して再びフィールドでトライする。この繰り返しも、より楽しみたいとの思いがあればこそできること。向上心を失ってはいけない。
70才を過ぎる両親は、年間100日を目標に、向上心を持ち毎日のように楽しそうにスキー場に通っている。「長く続けられること」、これこそがスキーの上手さの表れなのではないだろうか。
そんな両親を目標にこれからも滑り続けたい。
(※Vector Glide Cordova?TENTH ANNIVERSARYだけに。)
初めて読んだ瞬間、「そうそう、そうだよね」って思った。
バックカントリーで思い通りに滑れなくて、ばんけいナイターで練習して、次の山行へ備える。特に先シーズンはテレマーク2年目、テレマークでバックカントリーへ本格的に行き始めたばかりだったので、BCで壁にぶつかり、まさに雪の壁や立ち木にぶつかることもあったわけだけど、その度にゲレンデに立ち戻って不足している技術を習得して、BCで再挑戦する。練習の成果が表れて思い通りに滑ることができたときの満足感はとても大きかった。
そして、「長く続けられること」。自分の親ほどの年である藻ーリスさんとGekpowさんとBCへ行くようになって、二人のようにいつまでも長く滑り続けたいと強く思った。TLTとGeniusで身をかためた二人は、スーパーファットでも膝まで埋まる深雪をラッセルしながらどんどん登り、自分たちがカメラを構えるよりも先に滑り出す。そして、ようやく登り返しのシールを取り付けて斜面を見上げると、すでに二人はジグを切って登っていた。
スキーが上手くなれば、自分には、少なくともあと30年近くもBCで滑り続ける時間があるということだ!
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