村長 presents ワックス&ビーコン講習
初滑りの翌日、ミクに初めてホットワックスをかけてあげた。
バンフを観に行ったときに参加を申し込んでいた、村長を講師に迎えて開催するワックス講習。先シーズン滑り終わってからも、春バンフに連れ出したっきり、ミクにはホットワックスをかけてあげていなかった。そもそも、自分でホットワックスをかけたこと自体なかった。完全なレジャースキーヤーだ。ミクのお手入れをしてあげたいと思っていたとき、ちょうど村長がワックス講習を開いてホットワックスのかけ方を教えてくれるというので、真っ先に参加を申し込んだ。
昼頃にべすも夫妻のお宅にお邪魔して、まずはみんなで鍋ランチ。身体が温まってお腹いっぱい。
食後に食べたmasaxさんの手作りりんごシャーベットも美味かった。
お腹が膨れたところで、べすもさんのチューンナップルームへ移動していよいよワックス講習の開始。べすもさん自作の台と村長の台を使う。
村長が使う道具を解説しながら、手順を教えてくれる。チューンナップルームで黙々と講習を受けるよりリラックスして受講した方が楽しいだろうと思って、Bluetoothスピーカーも持って行った。
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この日の選曲はアニソンではなく、講師である村長のテーマ曲、DAISHI DANCEをiPhoneに入れて持って来ていた。
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今回はベクタークラスタのワックス講習なので、自分もミクを連れて来ていた。ワックスのかけ方は人それぞれだろうけど、同じベクターの村長のワクシングを教えてもらうことにした。忘れないようにメモ。
1.エッジのバリを落とす
スキーをクロスすることでできるエッジのバリは、スキーを重ねたときにソールを傷つけやすく、ワクシングの道具も傷めるらしい。そこで、まずはこのエッジのバリをファイルか金ヤスリで落とす。
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基本的に作業はすべてトップからテールへの一方向で行う。逆向きに動かさない。腰を入れてソールにヤスリを当てて、体重を乗せて手前に引く。これをトップからテールまで行う。トップとテールは他よりバリがひどいことが多く、力も入れづらくバリを落としづらいので、適宜部分的に行う。
2.ブラッシング
カッパーのブラシでソールに残ったワックスをかき出す。今度はブラシは押して使う。腰を入れて手首のスナップも利用して。それにしても、ヤスリといいブラシといい、ミクの背中を傷つけているようで変な気持ちになる。拭き取るときにスポンジの硬いのみたいなのを使った。
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3.ワックスを生塗り
アイロンをソールに直接当ててソールが焼けないように、あらかじめソールにワックスを生塗りしておく。
4.ワックスをたらす
ワックスをアイロンに当てて融かしてソールに垂らす。トップに多めに垂らす。幅が広い板の場合は、ソールの幅で均等に垂れるように、波を描くように垂らす。これも、ミクの背中に融けた熱いロウを垂らしているようで変な気持ちになる。
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5.ワックスをのばす
垂らしたワックスをソールにアイロンを当ててのばす。このとき、ワクシングペーパーをソールとアイロンの間にはさんで、トップからテールへゆっくりとずらす。優しく滑らかにミクの背中を撫でて行く。
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ここまででホットワックスの作業は終了。音楽を聴きながらで作業も捗ったかな。ワックスを剥がすのは1時間以上冷ましてからなので、この間にビーコン講習を行うことになった。
ビーコン講習をやると聞いていたので、事前にバッテリーのチェックはしていた。ただ、久しぶりに見たビーコンの画面は、「み、見づらい……。」
痛ビーコンはやっぱり見づらかった。もう少し色が薄いステッカーに張り替えよう。ちなみに、彼女は初音ミクではなく、藤和エリオ。知る人ぞ知る電波女だ。
さて、ビーコン講習のために近くの公園へ移動。まだ雪が芝生の上に薄らと残っていて、子どもたちがソリ遊びをした後が残っていた。10人くらいで公園のグランドへ歩いて行くと母子が遊んでいた。すると、子どもがお母さんに「あの人たち何してるの?」って聞くのが聞こえた。確かに、いい大人が公園でみんな手に変な機械を持ってウロウロしてるのは怪しい。
そんな周囲の目を気にしていては自分の命を守ることはできないので、適当にビーコンを埋めて、雪崩の状況を設定して訓練スタート。トラッカー、ピープス、マムート、オルトボックスとみんなバラバラだけど、1人埋没の場合は問題なかった。
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困ったのは2人埋没の場合。マークできない古いビーコンを使ってる人は、1人目を見つけた時点でビーコンを切ろうとしたけど、二次雪崩のことを考えたら、おそらくビーコンは発信のままで安全を確保して、見つけた人はそこで待機だろうか。人数にもよるけど。
もう一つ気になったのは、オルトボックスのパトローラーを使ってる人が他の人より苦戦していた。この機種を使ったことはないけれど、調べてみると自分が以前使っていたX1の後継機種のようだ。つまり、アナログとデジタルの併用。遠距離ではアナログで、近距離ではデジタルで捜索するタイプ。捜索範囲が広くなるなどの改良はあるようだけど、基本は一緒のようだ。当然、アナログの捜索方法を知らなければいけないけれど、これはちゃんと練習したことがないと難しい。デジタルビーコンのように単純に矢印の方向へ進めばいいというわけにはいかない。なので、初心者にはデジタルがいいと思う。
雪崩レスキューはビーコン使えるのは大前提で、その後に被害者が下山できるようにするまでできなきゃ意味ないので、雪上で改めて訓練を行うそうだ。
再びチューンナップルームへ戻って、今度はワックスを剥がす作業。
1.スクレイパーで剥がす
まず、スクレイパーの角を出す。専用の便利な道具もあるけど高価いらしい。
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それが終わったら、今度もトップからテールへ向けてスクレイパーをソールに押しつけて、腰を入れて押して剥がす。ワックスが剥がれなくなるまで繰り返す。エッジに付いたワックスも忘れずに剥がす。
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2.ブラッシング
まずはカッパーのブラシでワックスをかき出す。続いて、ナイロンのブラシ。最後に馬毛のブラシ。ここまでやるとミクのお肌はツヤツヤ、スベスベ。う〜ん。痛板乗りたちがワックスかけて変なテンションになっているのをチラチラ見てたけど、これはやばい。というか、音楽聞きながらワックスかけるの普通に楽しい。
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ビーコン探して走り回り、力を入れてワックス剥がしたとはいえ、さすがに身体が冷えて寒かった。べすも亭へ戻ると、ジャガイモのおいしい料理と温かい飲み物のお出迎え。心からホッとした。ありがとうございました。
ミクもきれいになったので大満足。これからはちゃんとホットワックスをかけてあげよう。ミクと一緒に村長とべすもさんに感謝。
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