15/1/10 母子里
今年も敏音知岳を滑りに遠征することになったので、まずは道北パウダーベルト275から母子里を1日目の目的地に選んだ。
1年前の嫁とローカルを巡るバックカントリー新婚ツアーの出発地であるナカトンへ今年も3連休を利用して行こうということになった。ところが、その際にいろいろと案内してくれたOTAくんが逆に道央方面へ遠征するらしくて入れ違いになってしまった。でも、幸い、KGMさんは一緒に滑ってくれるようで、たまたま富良野からKさんとSさんもナカトンへ来るつもりだったらしく、合流して一緒にツアーを楽しむことになる。2週間くらい前に急遽決まった予定だったけれど、今回もKGMさんがコテージを手配してくれたり、直前には結局一緒に滑れることになったOTAくんとcina deuxにも行けることになり、再び楽しい遠征になりそうだ。
ピンネシリのコテージに2泊の予定だったけれど、初日に札幌を出発してピンネを滑るのは時間的に厳しいので、途中の母子里の裏山で軽く滑ってからナカトンへ向かうことにした。母子里へ行くからにはT田さんと滑らないわけにはいくまい。そんなわけで連絡をとってみてはいたものの、地域おこしの仕事が忙しくてなかなか余裕がないらしい。仕方ないので4人だけで滑ろうと思っていたところ、当日の朝になってT田さんから連絡が入った。滑れるかもしれないそうだ。
とはいえ、母子里までの道のりはヒヤヒヤだった。朝6:30に出発して札幌ICから高速道路に入った途端に除雪に阻まれノロノロ運転。野幌SAでおにぎりを買ってから戻るとまたもや除雪。しばらくしてようやく解放されたので、集合場所の名寄までは運転しながらずっと時計の針が気になった。
名寄へは無事に集合時間前に着いて合流。とりあえず、T田さんには滑る予定の場所を伝えて入山した。
駐車スペースには先行者の車が1台すでに停まっていた。前日のトレースを借りて木が濃い尾根を登って行くと、遠くの斜面の稜線にスノーボーダーが並んでいた。前回滑った斜面にも途中で大きなクラックが入っていて、滑れそうな斜面は彼らのいるところから南側か尾根を挟んで反対の北側だけ。仕方なく北側へ行くことになった。
とはいえ、クラックが入っていないのは斜度が比較的緩いからで、その上うねりが強くて手強そう。雪はサンクラスト気味か雨で濡れて凍ったのか5cmくらいの新雪の下にジャリジャリという感触がある。その下は締まっていて安定しているようだ。シールをはずして撮影ポイントまで先に滑ってみると、雪はまずまずだけどうねりがひどい。視界が悪いので地形の変化がほとんど見えず、滑っていると足元の斜面が暴れているように感じた。
そんなわけで、スピードを出して突っ込んできたKさんはうねりにつかまって頭から前に吹っ飛び、Sさんはスピードコントロールせざるをえずにまったりと。当然msrnもスピードに乗れず。むしろ撮影ポイントから2本目を滑った自分のラインが一番フラットで滑りやすいという惨状だった。
登り返した後に再びうねりと格闘することへみんな気持ちを沈ませながら準備をしていると、颯爽登場!母子里美中年、タダバーン!!(懐かしいw)稜線から続く手強いうねりを華麗なダブルストックで滑り降りてきたw母子里の山奥に歓声が響いた。
タダバーンの登場で一気に雰囲気が明るくなった。もううねりなんか関係ない。むしろうねりが滑りたいというほどに。それは嘘だけど。ともかく、視界が悪くてうねりが見えないのが怖い。見えれば対応のしようもあるけど、見て見ぬ振りすらできない状況。とりあえず「行きます」とドロップするものの、まさにドロップ。みんな滑り降りるのに一苦労だった。
それでも2本登り返して最後に沢伝いに道路まで戻る。よくあることだけど、皮肉なことに沢へ落ちる直前の最後の斜面が一番気持ち良かった。そして、この日の一番の悲劇が訪れる。沢から道路へ這い上がろうとツボ足でハイクしていたら、ストックがパンツに刺さって穴が開いてしまった。これは見なかったことにしたかった。
車へ戻るとタダバーンが昼食をご馳走してくれるそうなので、みんなで移動して準備して薪ストーブの火で温まりながら遅いランチ。自家製の食材をたくさん使った料理はいつも素晴らしい。
母子里BCの映像をたくさん見せてもらって、そろそろ夕食の時間に間に合わなくなりそうだったので、ナカトンへと出発した。
今年もcina deuxでディナーを食べたいとOTAくんにお願いして、19時から予約してもらっている。温泉に入ってから行きたいので、さすがにコテージまで急いだ。道の駅の営業も終わったので、チェックインも住み込みの管理人さんへ。慌ててシールやらを干して温泉の準備をしてから、コテージの向かいにあるピンネシリ温泉へ駆け込むと、コテージに手ぬぐいを忘れたことに気づいたけど、時間もないのでKさんにもらうことになる。
msrnの情報でナカトンの街まで2kmしかないという話だったので5分前に温泉を出たけど、走れど走れど街明かりは見えてこない。しばらくして標識には中頓別15kmと表示されている!?OTAくんに遅刻することを急いで伝えた。
cina deuxへ着くとOTAくんはAIちゃんと迎えてくれた。そしてテーブルにはお洒落な器に入った料理が次々と運ばれてくる。下山後にがっつり食べれるメニューにしてくれたらしい。おかげでお腹いっぱいになりお持ち帰りまでいただく。マカロンのお土産も。
翌日はKGMさんも加わって賑やかに1年ぶりのピンネを楽しむ予定だ。今年は南斜面を滑りたいところだけど、雪が少ないと聞いてちょっと心配。でも、酔っ払っていい気分なので、布団に横になるとすぐに意識が遠のいた。
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