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15/2/7 キロロコース外w

キロロ周辺のバックカントリーwへ来たはずが、まるでコース外のような賑わいだったw

去年の11月のバフンへ来て上映もしてくれたさるさんご一行が来道後にキロロ周辺で滑ると聞いたので、もともと日曜日に一緒に羊蹄山を滑る予定だったこともあり、急遽、イベントでもらった特別宿泊券を使ってキロロに泊まって滑ることにした。流動的で直前に決まった予定だったけど、幸いmoriちゃんも昨年末のリベンジを果たすべく参加。

さるさんたちは空港からキロロへ到着後なので、早くなくていいかなぁと思っていたけど、パウダー争奪戦へのmsrnのやる気が半端ない感じだったので、先週と同じく8時前にはスタートできるように待ち合わせ時間を決めた。それでも南富良野なんかより遥かに近いので、6時に自宅を出発して下道でキロロへ。毛無峠がツルツルで、砂を撒いているカーブの方が走りやすいほど、直線はゆるゆると左右に振られて気持ち悪かった。修理完了後はじめてのPUNTOでの遠出には厳しかった。

それでも時間には間に合った。moriちゃんがすでに到着してて、先行者1名がもう出発しているらしい。さすが。それにしてもキロロの駐車場脇におしっこするのは止めてほしい。犬じゃあるまいし、もう少し場所を考えてほしいものだ。同じ雪山に入る人間として恥ずかしい。

駐車場からずっと登りトレースがしっかり付いている。渡渉ポイントも近くなって、このエリアに大勢が入っていることが予想された。ボーッとしてると登りトレースを見失うほどの下トレースの量。もうゲレンデ化していた。前回よりも直線的に取り付く尾根に向かいたかったので、沢の右岸のトレースを使わせてもらって進む。方向がいったん山の方へ大きく逸れたところでmsrnから「なんでそっちへ行くんだ?」と聞かれたので「とりあえずトレースを辿って、状況を見ながら行き先を変更することもあり得る」と答えると不満のようだ。冬山ではどこ歩いたっていいんだから臨機応変にルートを取ればいいし、ガイドツアーのリーダーでもないのにいちいち説明する必要ない。文句言うくらいなら前日に地形図くらい自分でチェックしておけと言いたかったけれど、そこはmoriちゃんの前なので堪えた。

何年か前にも同じルートで来たような記憶があったので、そのままトレースを辿っていくと、行き先はちがったようで、途中から沢から離れて稜線へ向かって登っていた。さすがに付いていく気にはならないので、沢からのお帰りコースを使って尾根の取付きまでトラバース。すると、沢筋にはきれいな登りトレースが残っている。どうやら尾根を急登しないで沢筋から巻いて登っているらしい。セオリーに従えば通りたくないところだけど、降雪も5〜10cm程度で雪も安定してるようなので、そのままトレースを使わせてもらう。

同じようなトレースがずっと続いているけど、勾配もゆるくてキックターンがほとんどない。ガイドのトレースっぽかった。歩いていると、登りトレース沿いの斜面は意外と滑られてないことに気づく。これならわざわざ奥まで行く必要もなさそうだ。標高差は小さくても、何度か登り返せば十分楽しめそうだった。そこで、予定を変更してまず1本滑ってみて、良ければ登り返して滑ることを二人に説明。msrnは予定変更に不満そうだったけど、とりあえずピークまでガイドトレースで登った。

ちょうど青空も出てきて気持ちいい。雪も予想よりはるかにいいので、これなら十分楽しめそうだ。

ピークから見た余市岳は雲の中。きっとこっちへ流れてくるだろう。人がいないうちに急いで滑ることにした。短いラインからまず1本。新雪の下は締まっているけれど、日射の影響もなくて怖いくらいに板が走る。暴走しないように気をつけながら滑り降りた。msrnは短いことが不満のようだが、登り返してもう1本。登っている頃にはさすがに後続がやって来たけど、最低2本滑れれば満足だ。

上で準備してると、登ってきた後続の7名パーティーはなまらのガイドツアーだった。msrnによるとメインガイドはイケメンで有名なかりっちだったらしい。客5人でもテールガイドがちゃんといるのはよろしい。

2本目は1本目よりも長く取れたし、斜面の様子が分かっているので少し攻め気味で楽しめた。ところが、逆にmoriちゃんは雪にスキーを取られた後暴走して転倒。msrnも藪にスキーを取られて転倒。競争率が高いエリアの貴重なノートラックなのに……

まだラインが残っているので、しつこく登り返し。今度は2本目となまらのツアーのラインとの間に残ったところ。一番長く取れるはずなので、この3本目で翌日に備えて下山して、さるさんとの合流は下山ですれ違うときかなぁと思いながら滑る支度をした。カメラを構えると日差しが入っていい感じにmoriちゃんが滑り降りてきた。

msrnは上で古い山仲間に会ったとかで、なかなか降りてこない。どうせなのでボトムまで降りて確認すると、一気に下まで滑れるようだ。ようやくmsrnが降りてくると、光はなくなっているけど、期待した通りのラインで降りてきて、滑った本人も満足だったようでこの日はじめての笑顔だったw

さるさんたちがこっちへ向けて登り始めてたと連絡が入っていたので、最後にもう1本対面を滑ることにした。上から見たらラインが短いからか、ちょうどそこだけ誰も滑ってなかったので。滑りトレースで登り返してピークへ上がると、さっき滑ってた斜面のピークには20人近い人の群れが見えた。さらに奥のピークにも。風も穏やかなので、山頂で滑り支度をしていると、さるさんたちから再び連絡が入り、ちょっと移動してようやく合流。天気がよかったおかげで山でも上手く待ち合わせできた。

最後の1本をみんなで一緒に滑ることになり、今度はmsrnが先に滑り降りて下でビデオカメラを構える。さるさんたちの後で滑ってみると、意外と最後は落ちていて面白かった。

トラバースしてもう1本というところ、msrnがまた先に滑り降りてカメラを構えていたけれど、沢筋の登りトレースを別のパーティーが来てしまったので、通り過ぎるまで待っていた。すると、自分たちの上から8人弱のパーティーが顔を出した。ようやく通り過ぎたのでmoriちゃんが先に滑り始めると、なぜか上のパーティーが次から次へと雪崩のように滑り降りてきた。危ないので、こっちは最後の奴が滑り降りるまでやり過ごす。

滑りは確かに上手かったが、マナーがまったくなっていなかった。それもそのはず、上から降ってきたのは外人の群れだった。まつあきさんが聞いたところでは、ドイツだかスイスだか、とりあえずヨーロッパだったのは覚えている。外人にはちがいない。今年はヨーロッパが雪不足でたくさんやって来ているとかりっちが話していたそうだが、迷惑極まりない。ニセコでもツアーで一斉に滑る外人には唖然としたし、羊蹄山でも先行者のトレースを使う目的で午後からハイクしたりと、海を渡ってイナゴの大群が襲ってきたような気分だ。島国根性大いに結構。雪崩にでも埋まってしまえ。

というわけで、天気も良くて、思いがけずいい滑りができて、さるさんたちとも滑れて、いい気持ちで下山しようと思っていたのに、一気に最悪の気分に叩き落された。ホラショー。

登り返して滑るさるさんたちとはこの日いったん別れ、moriちゃんと車まで戻る。駐車場でmoriちゃんを見送り、マウンテンホテルへチェックインするべく荷物を運ぶ。予定の15時より1時間ほど早かったけど、フロントはちゃんと対応してくれた。と思ったら、カギは15時に渡すから、また来いと言われた。早く部屋に行けないのか聞いても、紋切調の返事しか返って来ない。いいホテルなら部屋の状況を調べて掃除が終わっていれば案内してくれると思うんだが。夕食はマウンテンホテルはビュッフェのみで、確認すると一人3,700円もする。元を取れる気がしないよ。

ホテルで食べるなら先に風呂にでも入ろうかと思ったけど、バカバカしいので小樽まで食べに出ることにした。せめて夕食くらいはキロロでお金を使おうと思ったけど、予定調和的な結末となる。そんなわけで、荷物すら預かってくれないので、スキーとブーツだけロッカーにしまって車に戻る。

来るときツルツルだった道路はもう雪が溶けて走りやすい。小樽にすぐ着いて、msrnが行ってみたかった伊勢鮨へ来てみると、予約でいっぱいで営業時間まで待っても無駄。前日から雪あかりの路がやってるかららしい。仕方なく小樽駅の中にある支店みたいな方へ行ってみたけど、立ち食いの落ち着かない店舗で昼休み中。どうしようもなくて最後の頼みのtakuさんにオススメを聞いても、どこも予約でいっぱいだったり連絡がとれない。行動食を食べるのも我慢して空腹が限界なので、msrnが来たことがある庄坊番屋という宴会向けの店に入った。

メニューを見るとどれもなかなかいい値段だけど、小食の自分たちなら知れている。酒も飲まないので安く上がった。久しぶりに食べたたちポンと鰊が美味かったなぁ。数の子とや白子ももらったので、寿司のとびっこと合わせて魚卵を食いまくり。痛風が心配だw

すっかりお腹いっぱいになり、満足してホテルへ帰還。小樽への往復の車内、msrnと二人っきりでこんなに平和だったのはすごく久しぶりだったので泣きそうだったwww

ホテルへ戻るとようやく部屋へ。案外広いけど、細長くてちょっと圧迫感がある。ブーツやウェアを干してから大浴場へ行く。風呂には親子が数組いたけど、そんなに混んでない。温泉ではないけど、大きな湯船に足を投げ出してのんびりすると気持ちいい。

部屋に戻ってしばらくすると、msrnが遅れて戻って来た。マッサージをするように言われたのでしぶしぶ従う。いつまで機嫌がもつのか分からないので、とりあえず寝るまでは穏やかな1日で終わりたかったw

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コメント

連中はイタリア人でした。 連れていたBDロッジの子も 彼らのはしゃぎっぷりには 申し訳無いと言ってましたわ。

日本人ガイドグループの酷いのも見聞きしているので
国籍、人種、スポーツの種類を問わず公共の場所で金儲けしている奴は謙虚になれと思ってます。

投稿: まつあき | 2015年2月18日 (水) 21時51分

>まつあきさん

先日はありがとうございました!
イタリア人でしたか。
確かに、日本人ガイドにもとと○みたいなのがいますし、できるだけ関わらないで済むように、慎重に場所を選ばないといけませんね。
まちがっても張り合わないようにしようと思います。
自分の身を守るために。

投稿: H本 | 2015年2月18日 (水) 22時23分

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