般若心経フォルクル
今シーズンの痛板第2弾はBCの最終兵器。
かれこれ10年近く前に買ったVolkl Gotama。渋いグラフィック。マットなトップシートに、グロスで薄っすらと仏陀が描かれている。残念ながら、取り付けたDiamirのヒールピースのクライミングサポートが邪魔で見えないけど、今でも愛好者が少なくない名作だ。
この板にはテレマークに移行してからはまったく乗っていない。もったいないのでMori Girlに貸し出していたけど、今シーズンついに自分の板を買ったので、痛板にするために返してもらった。というのも、Miku Pistolを作った頃から密かに温め続けてきた痛板のネタがあったからだ。
Geniusをはじめ、これまで痛板を作るときは、できるだけ板もともとのデザインや名前を活かすようにしてきた。今回も痛くするのはGotama。仏陀をモチーフとした板だ。自分の痛板にはキャラクターとしてのバリエーションが豊富な初音ミクを使いたいので、ぴったりだったのが「般若心経ポップ」。
今でこそ初音ミクはメス豚どもの間ではオワコンのようだが、驚くほどのアレンジや派生作品を残した名曲だ。ファットスキーとボカロが交差するとき、物語は始まる。
これでもう雪崩エアバッグなんて要らない。雪崩に埋没しても、そのまま成仏できる三種の神器を超えたBCの最終兵器だw
自画自賛の連続で恥ずかしいが、今回も狙い通りの完成度の高さに驚く。まぁ、もともと板のグラフィックはシンプルなものを好んで乗っていたので、フルラップではない痛板にする場合に相性がいい。もちろん業者印刷ではなく自作なので、今回もA-oneのステッカーを使用した。
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ただ、今回は問題がいくつかあった。これくらい離れて見てみ分からないが、画像の解像度は低いので、近づいて見るとドットが見える。ニコ動のキャプチャなので、このサイズで印刷するにはやはり厳しい。
それでも、低解像度の画像の拡大に有効な方法を発見。これまではSmillaEnlargerを使っていたが、MacBook Proでニコ動をフルスクリーン再生してスクリーンショットを撮ると、簡単に解像度を上げて保存できることが分かった。白馬GJの職人レベルを目指すのでなければ、この方法でも十分。上の写真くらいにはなるから。
さらに今回がんばってみたのは、バインディング周りのステッカーの処理。スキーを痛板にする人の多くは、バインディングの上下にステッカーを貼るだけの場合が多く、グラフィックに連続性がなくなっているのをよく見かける。自分の美的感覚ではNGなので、フルラップに見えるような工夫を試みた。それが、バインディングの型抜きとステッカー下端のグラデーションだ。
バインディングの型抜きは他にもやってる人はいると思うけど、普通紙にステッカーと同じグラフィックをモノクロで印刷しておいて、爪でバインディングを立体的になぞって跡を付け、その跡に合わせてステッカーを切り抜くだけ。この部分に板の色に向けてグラデーションをかけると、ちょうど写真のようにバインディングのところで切れているような印象がなくなる。
ちなみに、今回の痛板のグラフィックは、「般若心経ポップ」の1:50くらいから始まる宇宙のパートのイメージだ。ベースの板のトップシートは黒が基調なので、それを宇宙に見立ててキャラクターを配置した。イラストだけだと般若心経っぽさが物足りないし、外人ウケを狙って般若心経のラスト「羯帝羯帝波羅羯帝 波羅僧羯帝菩提僧莎訶 般若心経」を写経っぽくテキストで付け足した。
萌え絵じゃないから痛くないと言われればそれまでだが、この板をカッコいいと思っていること自体が痛いのだから、これも立派な痛板である。
というわけで、最後に現代語訳を紹介して終わろう。実は、うちは浄土真宗なんだけどw
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