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MAN

ご近所でミニ・アバランチナイトが開催されたので行ってみた。

ミニ・アバランチナイト(MAN)は今シーズンから始まった新しい企画。講師はプロフェッショナルメンバーで何シーズンか前にセイフティ・キャンプ(SC)でもお世話になった石黒さん。JANの説明では比較的小規模でフレンドリーなものということだった。

ICIは今回も18時イベント開始という無茶っぷりなので、いくら近所といえども少し遅刻してしまった。ところが、幸い石黒さんもニセコのTAJの研修から帰るのが遅れていて、b.c. mapのイベントスライドショーで時間を潰した後に予定より20分くらい遅れてスタート。

内容はアバランチナイト(AN)の内容の細かいところを端折って事故事例も省いた感じ。石黒さん独自の内容はあまりないようでちょっと残念。あくまでアバランチナイトのミニ版なんだろう。でも、10月くらいに山岳雪崩大全を読み始めて10分で寝てしまったそれっきりなので、雪崩全般について簡単なおさらいができてよかった。

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会場はb.c. mapの2階の会議室で、開始時間が早いせいかお客さんは10人くらいしかいなかった。それに宮の沢店ならもう少しオープンなところでイベントやってるし、レジの裏を抜けて暗い階段を上って行くときは、フレンドリーを通り越して変な宗教への勧誘されないかと心配になったくらいだw

どっちかというと年配の人が中心で、そんなには冬山で滑ってなさそうな印象。JANはフレンドリーな会で質問などがしやすいものを期待していたようだけど、残念ながら質問はほとんど出なかった。きっと石黒さんの説明が良かったのだろう。それとも、みんな自分と同じくお腹空いていて早く帰りたかったんだろうか?w

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質問というより意見になっちゃうし客層を見ての話だろうから黙っていたけど、自分では雪崩に遭う頻度って個人差が大きいと思っている。雪崩に埋没するということではなく、自分なりパーティーの他のメンバーなりが誘発するという意味でだけど、1000回山へ行って数回というのは、たぶん雪崩が発生しやすい斜面や天候で滑っていないからだろう。滑る技術が高くてスピードやライン取りの難しさを求める人は、自然と雪崩が起きやすい斜面や天候で滑る機会が増える。「危なそう」な人は危ない目に毎年くらい遭ってる気がする。

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道具によっても好む斜面は異なる。不安定な道具ほど滑るための高い技術が要求され、相対的に滑る技術は安定な道具で滑るよりも低くなる。体感的には同じ斜面でもよりスティープになる。逆に、安定な道具では滑る技術を道具が補ってくれるので、その道具を使わなければ滑れないような急斜面でも滑れるようになったりする。自分の周りを見ても、テレマークスキーよりはアルペンスキーやスノーボードの方が急斜面への志向が強い。滑りやすい道具を使うと上手くなったつもりになってしまう。

滑る技術と道具が、セミナーでも触れてられていたヒューマンファクターとして、雪崩に遭遇する頻度に大きく影響することになる。最近は滑る技術が低くても道具に頼ってバックカントリーでパウダーを滑れる。リスクは雪崩だけではないのだから、滑ろうとする斜面で確実に滑りをコントロールする自信がないなら、本来はその斜面を滑るべきではない。自信があってもミスはする。転んで怪我なんかしてるようなら、さっさとゲレンデへ帰ってちゃんと練習してから出直すべきだ。パウボに頼ろうとしている自分が言うのもなんだけどw

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