お布施
今シーズン、VUC(ヴェクターグライドユーザーキャンプ)が10周年を迎える特別な年だが、何かおかしい気がして来た。
最近は参加希望者が多いせいか申し込み方法さえ公開されていなかったVUCだけど、今年は公式サイトで告知が行われた。
夏にFLHQで開かれたパーティーで浅川さんから聞いていた気がするけれど、今シーズンはホントにBCツアーではなく、ゲレンデのフリーランになったようだ。これまでは参加枠を常連がほぼ独占していて、残った枠にコネを利用して滑り込むしか参加する方法がないような状況だったけれど、そういった問題も意識してか、今回は宿泊も各自となり、定員が設けられない。
一見、参加しやすくなったような錯覚に陥るが、参加費を友人から指摘されて冷静さを取り戻した。宿泊日もリフトチケット代もナイトパーティーの会食代も含まれていないのに2日で参加費が12,000円!?それも、BCツアーでもない、ゲレンデのフリーラン(中心)で。
確か、例年VUCの参加者は20人から30人程度。定員を設けないことで希望者がみんな参加できるようになるとしたら、参加費の収入は増えるのではないだろうか。
それに、VUCの10周年記念イベントTシャツが参加ノベルティとして用意されるようだけど、2シーズン前まではTシャツが同じようにもらえていた。
なぜか先シーズン、VUCでもVTUCでも突然何もくれなくなった。首を長くして待っていたのに、結局、今日まで何も連絡はない。何ももらえないことが不満なのではなく、何のアナウンスもないまま急に参加ノベルティがなくなったのが腑に落ちない。
それ以上に、今回のVUCが10周年のお祝いという意味合いを考えると、ユーザーには参加するありがたさがあまり見当たらないということに気づいて、残念な気持ちになった。日本痛板協会(JIBA)が主催するゲレンデジャックと比較すると分かりやすい。
ゲレンデジャックとは、簡単に言うと、痛板乗りがゲレンデにたくさん集まって楽しむイベントだ(たぶんw)。会場となるスキー場が共催し、北海道でもお馴染みのパドルクラブ他、たくさんのメーカーやショップ?などが協賛している。それらのサポートのおかげか、参加は無料だ。声優のゲレンデトークショーまで無料。スタッフがボランティアでイベントを企画・運営していることも大きいだろう。3日目に至っては、通常4,000円のチケットが痛板乗りだと3,000円になる痛板割まで実施される。ユーザー、スキー場、メーカー他が一体となって痛板をキーワードにスキー・スノーボードを盛り上げようとする勢いがある。
一方、VUCはメーカーのトップダウンなイベントであることは否めない。一部プロユーザーの意見が取り入れられているとはいえ、メーカーの利益が優先順位として高いのではないかと思えてしまう。イベントの詳細が不明とはいえ、ゲレンデジャックのようなスキー場まで巻き込んだイベントではなさそうだ。例年、スキー場は会場として利用されるだけで、チケットさえ各自で購入していて団体割引もない。
ジーニアスを買った年に初めてVUCへ参加してから、新しいユーザーに遠慮して3年ぶりに去年、2回目の参加。ユーザ同士でテーブルを囲むのも楽しく、もちろん、秋庭さんや浅川さんと話せるのも楽しい。けれど、いったん、こうして冷静になってしまうと、いまいち両手を上げて10周年を素直に祝う気にはなれなくなってきた。
10周年のお祝いというのはユーザーが祝うよりも、10年間ユーザーに支えられて来たVUCの方が感謝を込めて行うようなイベントであるような気がする。iGeniusでユーザーとして10周年を祝い、少しでも盛り上がる役に立てばと思っていたが、なんだかすっかりテンションが下がってしまった。「参加費が高くて文句を言っているだけだろ」と言われてしまえばそれまでだが、iGeniusへの協力を呼びかけた人たちにも申し訳ない思いだ。どうしてこうなってしまったのだろうか……。
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