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趣味と実益を兼ねてただ乗りをやっている人のためのバックパック

5シーズン前に買ったKode 38(今のKode 42)がスノボでは使いづらいし、そろそろボロボロでやばくなって来たのでFreerider Proに買い換えた。

Kode 38は買ったシーズンの春にAフレームでスキーを取り付けたら、エッジとスキーブレーキですぐに破けた。背面アクセスのファスナーも下手に立体的な構造になっているので、角の部分にダメージが集中してファスナーから壊れた。

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ストラップを固定するクリップも片方はすぐ壊れた。あまり必要なパーツではないから気にしないでそのまま使っていたけど。下の写真の左側のバックルはクリップが壊れてパーツが無くなっている。

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ストラップに付いている独自の形状のバックルは、軽量化のためなのか強度が低いようで何かに引っかかると割れやすい。引っかかりやすいし。自分で交換もしづらいので、バックルとかは一般的なものを使って欲しい。

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そして何より、スキーのときにはそれほど気にならなかったKode独自のストラップのシステムが、スノボでは非常に使いづらかった。スキーならザックに取り付けるのは大抵はスキーだけだが、スノボの場合はスノーボード、スノーシュー、ポールの3種をその時々に応じて取り付け、取り外しを行う。Kodeのシステムでは、ザックのコンプレッションとギアの固定を共通のベルトだけで行うので、しっかりと固定するにはコンプレッションもきつくなる。

このシステムもスキーならまだいいのだけど、スノボでは話は別だ。ハイク中にスノボを取り付けたままザックのストラップにウェアを付け外ししたり、下山のトラバース時にスノーシューを取り付けたままポールの付け外しを行うのがすごく不便だ。それに、サイドのストラップは上下の間隔が微妙に広くて、使っているBDのコンパクターだと上手く固定できずに、転んだりしたときに外れてブラブラしてしまうことがよくあり、よく注意されていた。気付かずに滑り続けていたらポールをデポしてしまうので危険だ。

まさかKodeがスノボでこんなにも使いづらいとは、スノボに転向して使ってみるまでまったく気づかなかった。Freerider Proのインプレッションのはずが、ついKodeの文句ばかり書いてしまったけど、使いづらくて壊れやすいというKodeの不満を踏まえた上で、ここからはちゃんとFreerider Proについての感想を書いていく。

ちょっと戸惑ったのが容量の減少と雨蓋が付いていないこと。Kodeの38LからFreerider Proの30Lへ容量が小さくなったことは思った以上に厳しかった。これまで大きなザックに適当に物を詰め込み過ぎていたとはいえ、すでに持っている装備のサイズでは微妙に収まらない。

例えば、セルフレスキュー後の保温やビバークのために銀マットを折り曲げて入れていたが、Freerider Proでも入るには入るとはいえ、銀マットを入れると他のものを入れるスペースがほとんどなくなってしまう。仕方なく銀マットの長さは半分にして、辛うじて上半身の保温ができる程度とした。体幹の保温が重要なので、ないよりはマシだろう。

他にも、スノーソーはモチヅキのもの(もう作られていない?)を使っているが、他のメーカーと比べて長い。Kodeのアバランチギアポケットはかなり大きかったので悠々と収納できたが、Freerider Proのショベルポケット(Kodeにおけるアバランチギアポケット)にはギリギリ。大きいからといってさすがに買い換える気にはならない。

さらに、柄が長くて掘りやすいLIFELINKのシャベルの柄もギリギリ。入るには入るけど、ファスナーに負担がかかるので、転んだりするとファスナーが壊れるかもしれない。仕方ないので、これらは銀マットを間に挟んでメインのスペースに入れることにした。

Kode 38をスキーで使っていたときには、行動食とかゴーグルとか、ヘルメットやグローブまで大きな雨蓋へ詰め込んでいた。それがスノボに転向すると、スノボやスノーシューを取り付けると雨蓋は潰れてしまい、収納スペースも小さくなって出し入れも不便になった。それならいっそ雨蓋がないザックでもいいと思ったものの、Freerider Proは、収納スペースも狭くなったので、邪魔なものをその都度突っ込む収納場所がなく、ストラップを上手く活用して余分な持ち物をザックに取り付けるしかなかった。外付けだと濡れたり落としたりする危険があるけれど、他に方法が見つからなかった。

とはいえ、ストラップが使いやすくなったおかげで、雨蓋がなくて溢れ出た装備もなんとかザックに取り付けて携帯できる。コンプレッションを兼ねるのはサイドに独立したストラップなので、ポールも固定しやすいし、脱いだジャケットやグローブなどの固定も簡単だ。サイドのストラップを緩めてもスノーボードやスノーシューの固定は緩まないので、Kodeのときのようにいちいち全ての固定を確認する必要がない。滑走中にポールを落とす心配がなくなりホッとした。

腰ベルトのポケットは右側だけに減ってしまったけれど、今までも片方にGPSを入れていただけなので、それほど不便には感じなかった。ファスナーが若干開けづらくなったように感じなくもないけど、今のところは問題ない。

身体へのフィット感はKode 38と比べて遜色がない。背中の通気をよくするためにゴツゴツしているようには感じるけれど、ハイクでも滑りでもどこかが当たって痛くなったりはしなかった。しっかりと身体に固定できて一体感があり、雨蓋がない分Kode 38よりも重心が低くて安定している気がする。

色は黒にした。黒はあまり好きじゃないけど、色のバランスで悩まずにウェアを選べるので、赤とか青とか余計な色が入っていないものを選んだ。そもそもスノボの場合はスノボやスノーシューを取り付けてザックの表は隠れるし、背面アクセルと上部のゴーグル用ポケットのファスナーが緑だけど、ポールやシューも緑が入っているのでちょうど良かった。買い足したビブもたままた緑だったし。

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まだ数回しか使っていないけど、Kodeの不満が一気に解消された。あとは工夫しながら使い慣れて行こう。

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