16/2/20 ニセコユナイテッド
4年連続参加することになったVTUCの1日目はニセコ全山チケットでニセコ満喫コースとなった。
VTUCを主催している?プロユーザーの村長から、今年もありがたいお誘いをいただいた。でも、今シーズンはほとんどスノボしかしてないし、毎回参加してるので他の人へ参加を譲ろうかと思って、初めは断るつもりでいた。ところが、公式イベント化したVUCの2日目にテレマークで久しぶりに滑ってみると、思っていた以上に楽しかった。それに、VTUCの宿泊先に新見温泉も検討されていた。この春に廃業してしまう前に一度泊まってみたいという思いもあり、急遽、参加させてもらうことになった。
残念ながら新見温泉は予約殺到で泊まることはできなかったけれど、幸い、代わりの宿泊先としてハイクローツが選ばれた。ハイクローツにも4年連続泊まることになり、久しぶりにカズさんたちに会うことができそうだ。
ただ、なぜかVTUCの時期はいつもコンディションが悪い。前日の札幌は雨。倶知安でも大雨だと聞いた。さらに、2日目には発達した低気圧が通り過ぎる予報で、予想天気図には台風のような見事な等圧線が描かれていた。パウダーなんて望めない。滑れるだけでも幸せと思えるようなコンディションだ。もうイベントとして、合宿として楽しむつもりで、前日の夜遅くまでかけてケーキを焼いた。結局、失敗して持って行かなかったけどw
翌朝は6時すぎに家を出発して、集合場所のニセコアンヌプリスキー場へ南回りで向かった。定山渓のローソンで朝食と行動食を買って中山峠を越えると、景色は新雪で覆われていて綺麗だ。札幌市内の雪が雨で解けて汚れた様子とは大きなちがいだ。新雪の下に硬く凍った層があることを忘れさせる。
駐車場には一番乗りで、ヌックでトイレを済ませているうちにみんな集まってきた。予想に反してとても天気がいい。ピステをカービングしているのを見るとすごく気持ちよさそうで、どこへ滑りに行くのか予想しながら永島さんを待っているのももどかしい。集合時間ちょっと前に姿を現した永島さんと話し合った結果、全山チケットを購入して、初めに北斜面を滑り、その後ゲレンデをリフトで回すことになった。
今回の初参加者の中には、旭川ローカルの岩っちょと村長がV.S.C.で知り合ったoさんがいるので、ニセコ満喫コースに決まったことで二人とも満足そうだ。前日の雨を考えると、誰もBCへ行きたいとは思っていないようだった。
ただ、全山チケットが高い。シーズンネットなら3千円台で買えるが、通常価格は8時間券でも5,900円。割引券必須だ。とはいえ、仕方ないので諦めてアンヌプリスキー場からピークを目指す。
アンヌプリ、ビレッジ、グラン・ヒラフのリフトを乗り継いでG3まで到着。その頃にはもうピークへの巡礼の長い列ができている。一応、ビーコンチェッカーでも試しに確認してからFreerider Proに初めてAフレームでシートラだ。今回はmsrnに借りたMake BCを取り付けたけど、横の太い輪っかにはGeniusは太すぎて通らないような気がした。Kodeのようにぶらぶらしなくて邪魔じゃないけど、輪っかが小さいのはちょっと問題かも。
天気が良くて風もないので登っていると暑い。稜線まで出たら、さすがにゴーグルからサングラスに替えて、ジャケットも脱いだ。ピークまで一気に行く元気もなかったので、バックボウル?方向を眺めたり、羊蹄山を拝んだり、ゆっくり休憩。でも、外人が何十人も群がって次から次へと登ってくるのでうんざり。ニセコはもうコリゴリ。
ピークに着くとすぐに滑る準備。北斜面の上へ移動して、雪が良くなるところまで標高を落とす。撮影することになったので、ありがたくファーストをいただいた。滑りに関しては、Make BCのインプレの方を見てもらおう。
雪はそんなに良くないけど光がいい感じに入って映像は綺麗に見えた。人は多いけど、とりあえず山を滑れるのは嬉しい。とはいえ、ニセコにスキー場がなかったら良かったのにとつくづく思う。
お腹が空いたので、キングベルまでリフトと滑りを繋いで移動してから昼食。中へ入ると先月より少なくなったということが信じられないほど外人だらけ。308よりはマシだけど、20年以上前のニセコを知る人間としては、日本とは思えない光景だ。スキー場は儲かっていいんだろうけど、ぴっぷスキー場のようなローカルスキー場の方がはるかに落ち着く。
休んでいても気持ちが休まらないので、食べ終わると早々に出てリフトに乗った。そして、食後の永島道場の開始。慣れない板、難しい板でやられまくり、みんなに心配されながらもなんとかヒラフゴンドラ乗り場まで到着。ところが、ゴンドラに乗ろうとしたときのスタッフの対応が酷かった。
Make BCはツインチップでテールの反りが大きいので、2枚に分けてスキーラックに立てた。ところが、ゴンドラに乗ろうとしたときにスタッフがスキー立てから板を抜き取ってこちらへ押し付けてきた。テレマークスキーはスキーブレーキが付いていなくて2本ばらばらになるから、中へ持って乗れと言われる。村長も同じMake BCだけど、NTNでスキーブレーキで2本まとめられている。それにもかかわらず、まったく同じ対応をされた。しかも、酷いことに乗車拒否されたこちらを次のゴンドラに誘導すらせずに、黙々とスキーラックのチェックをしている。絵に描いたようなマニュアル人間。こんな若者を育てる日本という国に失望せざるを得ない。
テンション最低の状態でビレッジの元リミテッドコースへ行くも、何もできないままゴンドラに到着。これに乗ってリフトへつなぎ、アンヌプリまで戻ってようやく1日目の滑りは終了だ。今シーズン2回目のテレマークで太ももはパンパンだし、早く温泉へ入ってゆっくりしたかった。
いったん解散して、板のメンテナンスに戻る永島さんと1日目で帰るnaokix以外は夕食から合流する参加者を待ってからハイクローツへ荷物を置きに行く。カズさんとはほぼ1年ぶり。なんとカズさんはスプリットボードを買っていた!
ウェアやブーツを干してから温泉へ移動した。鯉川温泉は残念ながら日帰り入浴が終了していたので、湯心亭へ変更。ニセコの温泉人気にも困ったものだ。とはいえ、実は湯心亭は初めてなので、ちょうどいい機会になった。入浴料800円は高いけど。
翌日の行動食やらをコンビニへ買い出しに寄ってから宿へ戻ると、すでに夕食が用意されていた。急いで席に着く。いつもながらきれいな料理がテーブルに並ぶ。どれも優しい味。ご飯が美味しくて残ってしまうのが残念でならないけど、ビールを飲んだのでどうしようもなかった。
食事が終わってみんなで向かい合って話そうということで、奥の薪ストーブの前へ移る。失敗したケーキの代わりにmsrnと自分が作った生チョコを食べてもらう。話が尽きないけれど、21時になったので上映会へ無理やり移行した。自分とCKさんの動画を上映してその日の滑りを振り返った後、icon 8に写っている若りし頃の永島さんの姿をみんなで探して盛り上がる。White Filmの永島さんのインタビューを本人と一緒に見たり、なんとも楽しい時間だった。
さすがに23時を過ぎてカズさんたちにも迷惑をかけてはいけないので、部屋に戻って飲みの続き。永島さんとカワジリさん、msrnを除くメンバーが集まって宴は続く。ワインをずいぶん飲んだので、会話の中身は覚えていない。半分は寝ていたので、たぶん日付が変わるくらいで歯を磨いて寝た気がする。次の日の嵐を思うと、翌日に備えて早く寝る気にもならなかったw
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