16/3/21 1107峰
深雪が諦めきれなくて、ラストパウダーを滑りに登ってしまった。
前日に続いてゲレンデで練習するつもりだったけど、迷った末にueさんに連絡して、飛び入りで山へ行くことに。スプリット1人、シュー2人、アルペン1人の合計4人の久しぶりに男だけのパーティーだった。
ueさん家に7時に着くように実家を出発。ピックアップしてからまっすぐにキロロを目指す。8時過ぎにはスキー場の駐車場に着いたので、ゆっくり準備をすることにした。
マウンテンクラブへ行って登山計画書を書いて出すと、今回は遭難時の救助について、パーティーのリーダーは費用等の承諾のサインを求められた。救助費用のために傷害保険の特約を付けているので問題ないけれど、事故を繰り返す客にキロロもうんざりしているのだろう。山へ入るにはもっと覚悟をもって欲しいものだ。
9時にリボンをもらってファミリーリフトへ向かう。乗らなくてもよかったリフトに350円払わなければいけないのはアホらしいけど、これもキロロからBCへ行くためには仕方ない。ゲートでビーコンチェックを受けて、9時半にいよいよ入山。
いつも必ず誰かに会うキロロなのに、この日は誰にも会っていない。先行者のトレースもない。後続が来る気配もないので、実は振替休日ではなく平日なんじゃないかとみんな不安になるほどだったw
雪は締まっているので、各々自分が上りやすいルートで登った。長峰には雲がかかっているけど、1107には雲がかかっていない。ちょうどスキー場から視界が悪く、こちらはときおり青空から春の日差しも降り注いで風がないと暑く感じる。
急登が始まると、クラストしていてスキーは辛そうだ。markerのクランポンは踵を上げるとクランポンの爪もブーツと一緒に上がってしまう。急登なのでクライミングサポートが必要だが、クライミングサポートを使うとクランポンの爪が雪面を捉えることができず、グリップが効かない。クランポンが板に直付けのスプリットとは対照的に、何度か滑って転びながら苦労してハイクしていた。
一方、こんな斜面ではシューが楽だった。直登できるし埋まらないし、今シーズン初めてシューでよかったと思った。逆に言えば、こんな雪が悪いときくらいしか楽ではないってことなんだろう。
稜線まで登り切ると、期待以上の新雪が溜まっている。ラストパウダーに興奮しながら、急ぎ足でドロップポイントまで登った。初めての斜面。滑ったことがあるueさんから斜面の様子を教えてもらい、撮影のためにファーストで斜面のスキーヤーズレフトを落とした。
雪はしっとりとしていてスノボでは楽しい。ただ、斜度が急になった辺りからはどうしてもターンが深くなるので底付きしてしまう。さらに、斜面にはかなり起伏があって、樹林もそこそこなので大きなターンは難しい。頃合いを見て止まり、撮影の準備をする。
合図を送って滑り込んでくるみんなは、素直にオープンな沢を滑ってきていた。完全に撮影ポイント選択のミスかと思いきや、短いカットではいい絵が撮れたような気がするので、それなりに満足した。撮られる方としては、むしろ反対側から長く撮った方がいいのだろうけど。
ボトムまで落として、登り返すかどうか話し合ってはみたけど、クラストで苦戦したことを考えると、底付きして滑りづらい斜面のために、また登り返す気にはなれなかった。来シーズン、ハイシーズンにまた来ることを誓い合って、大人しく下山することにした。
AK面を見上げながら沢を何本か越えてストックボードで進む。これはハイシーズンだと厳しいだろう。スキーならまだしも、スノボなら諦めてシューに履き替えて歩くか、スプリットで歩くかだろう。やっぱりスノボの機動力の低さが悩ましい。
今回は楽に帰れて、昼過ぎには下山完了。あまり動いていなかったけれど、ueさんたちのオススメのインドカレーを食べに行った。お得なセットを注文すると、予想以上に量が多い。この日の運動量ではキツかった。美味かったけど。
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