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「テレマークパラダイス」

先週末、毎年恒例の三段山クラブ決起集会へ今年も参加してきた。

今年は例年よりも多い20人を超える参加者が集まることになったため、当日早めに行ってママのお手伝いをすることになった。

先週、ワックスをかけ終わったので、週末は滑りに行きたいとは思っていたけれど、気温が高くてスキー場のコンディションが良くなさそうだったので、悩んだ末に初滑りは止めて、午前中はちょっとドライブしてから田中家へ向かうことにした。

まずはパンを買いに銀座屋ベーカリーへ寄る。

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焼き立てクロックムシュー

ここ数年、野良仕事をしている向かいに雑貨屋がつい最近オープンしたというので、トイレを借りれるのか偵察に行ってみた。

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さすがに綺麗なトイレだった。カフェのトイレはコーヒーでも飲まないと借りづらいけど、雑貨屋なら気に入ったものがなければ買わなくてもいいので、逆に借りやすいかもw

すぐ近くのオーンズも前日からオープンしているはずだが、慌てても仕方ない。すでに昼どきになっていたので、しろくまコーヒーで持ち帰りで、銀座屋のパンを車の中で食べながら旭川へ向う。

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滝川辺りまでは札幌と変わらずほとんど積雪がなかったのだけど、深川からは急に雪が増えて冬景色に変わった。田中家の周辺の道路は雪に覆われているので、油断すると車が坂を登れないほどだった。

早速、ディナーの準備のお手伝いで、パタゴニアプロビジョンズのサーモンでディップを作り、チーズの春巻きの下ごしらえ。張り切って出かけた割には、ママがほとんど支度してくれていたので、ほとんど手伝いらしいことはなかった。

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みんな雪かきを手伝おうと早くやって来たので、開始予定の18時には参加者がほとんど集まっていたし、その前からビールを飲み始めて出来上がっている人も多数。今回は参加者が一気に増えたので、即席のテーブルも設置されて、田中家のリビングのホールは人で埋まった。パパ、ママ、いつもありがとうございます!

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ママの美味しい料理とシャンパンやワインで9月のビストロジョンのオクトーバーフェストで田中パパからチラッと聞いた「テレマークパラダイス」について、今回はもう少し詳しく聞いてみた。真偽のほどは定かではないけどw

今でこそ田中パパは三段山クラブの幹部として君臨しているけれど、もともと三段山クラブとは大西さんが作ったもので、むしろ、かつては三段山クラブを避けていた。1999年か2000年の三段山クラブのDVDに収められた、パパが西の尾根をMixと一緒に滑り降りる映像は、知る人ぞ知るテレマークスキーの名シーンだと思われるけれど、実は、三段山クラブを避けて急いで先に滑ったパパを大西さんが盗撮したものだった。

その後、どういった経緯でパパが三段山クラブへ合流したのかはまだ聞いたことがないけれど、この映像が撮影されるより以前から、パパは「テレマークパラダイス」という三段山クラブのように実体のないテレマークスキーチームを結成していた。この三段山クラブ決起集会も元はテレマークパラダイスの決起集会として開かれていたものが続いている。 パパを含めて3名のメンバーは、アルペンスキーよりも不利なテレマークスキーで雪山を登り、滑るというある種の冒険的要素のツアーを、北海道各地の山岳で行っていたそうだ。おそらく、利尻山をパパが初めてテレマークで滑ったのも、きっとその頃なのだろう。

ここ数年の三段山クラブのツアーに登攀の趣向が強くなって来たことが、なんとなくかつてのこのテレマークパラダイスへの回帰のように思えて妙に納得した。もしかしたらMixが亡くなったからかもしれないけど、自分が三段山クラブへ入会したときの緩さは薄れている。なんせ、クネクネしていた大西さんがメジョーでキレッキレになってしまったくらいだw

先シーズンをスノボで滑ってみたことは、自分にとってはテレマークで滑るということを改めて考え直すきっかけになった。テレマークパラダイスはもちろん、三段山クラブもかつてはテレマークにこだわっていた。共通の道具を使うことは、行動を合わせるだけではなく精神的な一体感も高める。滑るには頼りない道具をわざわざ好んで選んだ者同士の連帯感。その変態さゆえに「キモい」と言われることも少なくないけれど、辛さも共有することもテレマーク特有の楽しさの一つのように感じる。

そんなこともあり、ジニアスにバロンを取り付けるためにインビス化したけれど、三段山クラブのツアーには必ずテレマークで参加するつもりだ。テレマーク以外の選択肢はない。パパのアルパインなツアーに参加することはできないけれど、以前のようにテレマークの楽しさと辛さを共有したいと思う。

こんな風に考えるようになったのは、何も自分のテレマークの滑りがカッコイイと煽てられたからではないw 確かに、機嫌がよくなって飲み過ぎて、日付が変わる前にさっさと酔いつぶれたとはいえ、テレマークを始めた頃に三段山クラブのツアーへ参加することを目標にしていたことを思い出したからだ。板は太くなり、ビンディングもブーツも丈夫になり、NTNのような新しい規格まで普及してきて、どこか矛盾を感じさせるテレマークではあるけれど、「横乗カルチャー」に通じるような「フリーヒール」の文化があるように感じる。初めての三段山クラブツアーは楽しかった。いまだに2ちゃんに晒されるほどw

グラスを傾けながらなのか、寝袋に潜り込んでからなのか覚えていないけれど、そんなことを考えた今年の決起集会。夜中のイビキや寝言がなくて静かだったのを寂しく感じてしまったけれど、屋根を叩く雨音で目が覚めるほど、滑りたい気持ちを翌朝さっぱりと雨が洗い落としてくれた。

今シーズンもこの変態メンバーでツアーに行くのが楽しみだ。新年会も参加することになったし、早くシールのグルーを貼り替えなくちゃ。

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