16/12/25 1107
あやしいおじさんが山へ行きたそうなので、おっさん2人で余市岳を目指す。
初めはカミフへ行こうかと思っていたけど、風で雪は飛ばされてしまったらしい。樹林内を滑るのにわざわざカミフまで行く気はしないので、もしかしたら余市岳当たるかも、という期待を胸に、また6:50に北12条であやしいおじさんをピックアップしてキロロを目指して出発。道路がガタガタでスピード出せず、途中、コンビニに寄ってキロロへ着いたのは8:40。まあまあかな。
青空は見えていたけど期待も虚しく余市岳は雲の中。そんなに甘くはない。二週連続で余市岳断念からのゲレンデはあやしいおじさんに通用しないので、覚悟を決めて山の準備をしてマウンテンセンターへ向かった。コンディションがいまいちなので、入山しそうな人も少ない。初めてなのでいろいろ準備に時間がかかって、忘れていた登山計画書を出しに、2階のキロロマウンテンクラブ(KMC)へ行った。
置いてある登山計画書からベースエリアのものを選んで記入をしていると、KMCのスタッフが話しかけてきた。チケットをもう買ったのか聞かれたので、チケットを買わずにちゃっかりハイクするつもりだとバレないように、初めてキロロへ来た人を装って情報を聞き出すと、リフトの1回券が今シーズンはなくなって、なんとファミリーリフトに乗るにも3時間券の購入が必要らしい。通常、4,200円もするチケットだ。3時間滑ってから12時に入山するわけにもいかない。
スキーの準備をしていたあやしいおじさんも心配して戻って来た。ゴンドラ往復券で乗れないのかと聞いても、ゴンドラ往復券はあくまでゴンドラ専用らしい。じゃ、ゴンドラに乗って滑ってゲートへ行けないか聞くと、迂回コースを通れば行けるらしい。4,200円でファミリーリフトに乗ってゲートへまっすぐ行くか、2,000円でゴンドラに乗って迂回コース通ってゲートへ行くか。
答えは簡単だ。貧乏人(あやしいおじさん)の2,200円のために、迂回コース経由で行くことにすぐに決まった。他の客は時間券の購入を勧められていたようだが、ごねてよかった。スタッフも「迂回コースで足慣らししてから行けていいね」なんて言ってたし。
先シーズンのリボンに代わって、古臭いスキーチケットみたいな登山計画書チケットを渡される。これをゲートを出る時にスタッフに見せて、下山後にKMCのカウンターへ返すらしい。
ゴンドラに乗ることに決めたとはいえ、一度貼ったシールを剥がすのも面倒で、迂回コースは漕がなきゃ進まないほどの超緩斜面。「コース」と呼んでいることに悪意さえ感じる。それでも、確かに足慣らしにならないことはない。ポジティブシンキング。
ゲートで日本語が上手い外国人スタッフにチケットを見せて、シールを貼り直してから入山。結局、もう10:20だ。KMCでガイドツアーが入っていると聞いていたので、トレース泥棒にはちょうどいい。
トレースを使わせてもらって登っていたけど、薮がまだ全然埋まっていないのが気になる。沢も水が流れているのが見える。まだ雪が少ないようだ。もう一降り欲しい。992が見えると、5、6人が登っているのが見えた。こっちも上の方に先行者を発見。がんばって急登すると、なんとなくなまらのツアーっぽい。かなりテクニカルなハイクアップで、追いつく頃には披露して足がプルプルして空腹になり、仕方なく小休止。今シーズン初めてのハイクでものすごくしんどい。
AK面の淵でツアーグループがドロップする準備を始めていたところへ近づくと、思った通りなまらの国のツアーで、塚原さんだった。6人くらいツアー客がいたから、シェアするにはこのくらいの斜面がいいのだろう。ノーラッセル10,000円で塚原さんのトーク付き…。3時間券を買えずに迂回するおっさんたちには無理だなぁ。
挨拶してからさらに奥を目指した。ラッセルが楽しくて仕方ない。スキーってこんなに楽なのか。どこまででも行ける気がした。
多少は薮が濃くても雪が溜まっている方がいいだろうと進んでみたものの、想像以上の薮の濃さ。コース脇滑るより大変そう。それでも雪に期待して準備を始める。すると、後ろから2人のパーティーが通り過ぎて行った。一応、今シーズン初めてなので、ピットチェックのおさらいをしてからトラバースして滑る斜面を探す。でも薮薮。
とりあえず、気合で1本。50mくらい滑れただろうか。薮の間を縫うように滑り降りると、レインクラストの上に30〜40cm積もっていて底付きはほとんどしない。ゲレンデのコース脇と同じくらいには積もっている。立木衝突の緊張感はあるけど、雪質はまずまず。ジニアスはアルペンでも小回りが利いて、薮薮でもコントロールに不安がない。
滑り降りるというよりほとんど下山だったけれど、雪景色の薮に包まれて青空を見上げていると心が洗われるようだ。すっかり満足。でも、まだ下山までにはかなりある。沢も埋まっていないので、スノーブリッジを探しながらアップダウンを繰り返す。スノボじゃなくてよかった。テレほどではないけど、こういうときはスキーが圧倒的に楽だ。
最後の橋を渡る頃にはヘロヘロ。今シーズンのバックカントリーは最初からハードだった。久しぶりにアルペンでハイクしたら靴擦れしてしまって皮が破れる寸前。何度か繰り返して皮を厚くしなくては。
一応、ドキドキ抽選会に参加してみたけど、飴ちゃんしかもらえず、汗でびしょびしょで気持ち悪いので、さっさと登山計画書を返してかんぼの宿へ温泉に入りに行った。
ウールは濡れたままで乾かないので、着替えを持ってきてないと辛い。今回はご飯はなしで、行動食の残りを食べて済ます。
25時間券残り17時間。
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