17/1/14 三段山: 検索したらただ乗りだった件

17/1/14 三段山

三段山クラブ新年会ツアーのため、今シーズン初めてカミフへ。

今年は悲しいことにVUCと重なってしまったのだけど、毎年恒例の白銀荘での三段山クラブ新年会へ参加するため、泊りがけで久しぶりに遠出することになった。当然、朝出発する時間はいつもより早い6時前。まだ真っ暗な中を高速道路を走る。天気がよくて走りやすかったおかげで、野幌SAへ寄っても三笠ICを7時前に通過。それにしても、岩見沢や三笠の雪が少ないのには驚いた。

三笠からの山道が滑りやすくてちょっと緊張したけど、がんばって富良野まで運転。稜線は雲で隠れていたけど、十勝連峰の姿を久しぶりに眺めてホッとした。

温度計を見るとマイナス１８度。山はもっと寒いのだろうかとビビる。集合時間の9時までには十分間に合うので、晴れることを祈りながら白銀荘を目指す。

白銀荘の駐車場へ着いて準備をしていると、外人に話しかけられた。何かと思ったら、彼の板を自慢された。ディナフィットのテックビンディングにボレーかどこかのテレマークのケーブルを組み合わせて、独自のテレマークシステムを使っているらしい。爪先はメジョーなどのTTSと同じようにテックのピンで固定する。

ヒールピースがキングピンのようには後ろに下がらないので、踵を下ろした状態ではケーブルをブーツに踵に固定するパーツとヒールピースが干渉するけれど、このことは仕方ないと割り切っているそうだ。

アルペンがメインならまだいいけど、この干渉はターンで外足をちゃんと踏めなさそうな気がするので嫌だなぁ。

まずは恒例の記念写真。白銀荘のロビーにはツアーメンバーが続々と集まってきていた。決起集会以来なので、一応、新年の挨拶を交わしながら再会を喜ぶ。確か10人以上の大所帯で快晴の三段山頂上を目指す。

寒いと思って厚着してきたし、今回はヘルメットと新しいゴーグルをしたまま試しにハイクしてみた。気温は低いけれど日差しがあって意外と暖かく、ゴーグルは性能を発揮して曇らないけど、いかんせん暑い。結局、ヘルメットも脱いでサングラスに取り替えてしまった。

病み上がりで体力不足のmsrnが登りで辛そうにしているので、かなりゆっくりしたペースで登ったけど、それほどクラストしておらず、シールが効きにくいのは山頂直下の50m程度。久しぶりにやって来た三段山でこんな快晴に恵まれるとはラッキーだ。

山頂で滑走準備をしている間に大西さんがフリコ沢上部でピットチェックをしてくれていた。それを眺めていたのはおそらく朝会った外人っぽい。どうやらスペイン人らしいけど、みんな上手くて、薄いパウダーがさらっと覆っているフリコ沢を滑り降りていった。

いよいよ自分たちの番だったけれど、ファーストの田中パパが慎重な滑りで、どうやらコンディションは良くないようだ。自分の滑る番を待っていると、右足のビンディングがグラグラしているのに気づいた。板を脱いで確認すると、なんとビンディングのビスが緩んでいる！

慌ててザックからドライバーを取り出して締め直す。ただ、このとき、見えているビス2本しか締め直さなかったのがまずかった。ちゃんとツアーモードにして、もう2本も締めておくべきだった。

大西さんから合図があって滑りだすと、最初のターンで右足に違和感があった。異常に踵が上がって左右にグラグラする。不審に思ったので、いったん止まってブーツを確認すると、ウォークモードではない。とりあえず、また滑り出して、いまいち右スキーに力が入らないように感じながらも、せっかくの斜面なので、ノートラックを探しながら地形に当て込むことを意識しながらなんとかボトムまでたどり着いた。