Vector Glide Genius 177
GLIDE ON GROOVEで最後に試乗したのはGenius。Geniusの女性向けモデルという設定のGenius 177をアルペンで試乗。
Geniusは177cm、185cm、193cmという3種類の長さが用意されている。自分が乗っている185cm以外には乗ったことがなかったので、他の長さがどれくらい乗り味がちがうか以前から興味はあった。
周りでは193が圧倒的に多く、「男なら一番長いのを買っとけ」という話もある。自分のようにツリーランでの回しやすさよりもオープンバーンでの浮力と高速安定性を優先するなら、185より193の方が良さそうな気もする。
一方、177cmは女性向けとして作られていて、他のサイズよりもフレックスが柔らかめになっているそうだ。短いほど相対的に硬く感じるはずなので、サイズが小さくなっても乗り味を変えないためにも、柔らかく作るのは自然なわけで、より柔らかく作っているのだろう。
けれど、Geniusの太さにビビって女性は敬遠してしまっているそうだ。「ダメ!やめて!そんなに太いの無理よ」みたいなw
そんなわけで、今シーズンは、Genius 177を女性向けとして今まで以上にアピールするため、177限定のPINKをカラーリングに用意された。女性だからピンクというのも安易に感じるけれど、実際に予約会などでは女性にはこのピンクが評判のようだ。
ところが、このピンクに反応したのは女性ばかりでなく男性もだったようで、ピンクに乗るには177しかないのかと思いきや、急遽、185と193もそれぞれ10台限定で用意されることになった。
ちなみに、Glide on Grooveの会場にはGenius Pink 193で登場した男性がいた。スキーヤーがデカくて193cmに見えないけどw
女性にもGeniusに乗って欲しくて作られたGenius Pinkなのに、なぜか試乗会の会場に試乗板がないという状況だったけど、女性はどうせ見た目で板を買うから試乗なんて必要ない、と思えば納得がいくw 大事なのは見た目だwww
果たしてカラーリングの魅力が勝つのか、太さの威圧感が勝つのか。前置きが長くなったけど、Genius 177の性能を185と比べるべく試乗してみた。
すると、なんと驚いたことに、185と滑った感じはあまりちがいを感じない。どっしりとした安定感。見た目通りの太さによるエッジまでの遠さは同じように感じる。けれど、ちゃんと角付けすればセミファット並みにターンできて、回しやすさも185と大きな差を感じなかった。実際、177に乗った直後に185にも乗って秋庭さんたちと滑ってみたので、まちがいない。
整地では177と185のちがいはそれほど感じなかったけれど、やっぱりButter Knifeと同じく、パウダーでの乗り味が長さのちがいによって出てくるのではないかと思う。当然、長いほうが浮きやすい。
あとは、BCでも使うとなると、ハイクアップでの扱いやすさが問題になるだろう。でも、長い板ではキックターンなどハイクアップで不安がある小柄な女性でもない限りは、185を選んだ方がいいと思う。msrnは自分よりも脚が長いせいか、185でも長すぎるようには感じない。重いという文句も聞かないので、ちゃんと滑れる女性なら185で問題ないと思う。女の子だからとかわい子ぶって安易に一番短い177を選ぶのはオススメしない。
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