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17/2/25 1218

ビデオカメラを新調したので撮影テストへ行ってきた。

まだレンズフードが届いていなかったけれど、さすがに買ってから10日も経つので使い心地を試してみたい。レンズプロテクターとレンズキャップだけは用意できたので、まずは前のビデオカメラで使っていたショルダーストラップを付け替えて持って行ってみた。

前と同じく6:50にあやちゃんを北12条でピックアップ。いつもよりちょっと早く家を出発したので、その前にセイコーマートで朝食と行動食を買った。コーヒーが売っていないので、仕方なくその後セブンイレブンへ寄ったときにコーヒーを。最近は山の日でも朝コーヒーを飲まないと調子が出ない。

たまたまAsaさんに合流したので、キロロまで後ろを付いて行った。キロロには8時半くらいに着いて、トイレを済ませてからマウンテンクラブへ行って、登山計画書を書いて提出した。帰りもリフトに乗るということで、あやちゃんには道民割メンバーズの同行者割引で6時間券を買ってもらおうとしたところ、たまたま25日が道民感謝DAYで3,200円で済んだ。無料で道民割メンバーズになったとはいえ、あやちゃんの役には立っているようだ。

今回は一応、リーダーなので、ゲートで雪崩トランシーバーのグループチェックをしてから9時半に入山。前日のトレースが残っていたけど、曲がった事が嫌いなので一直線にピークを目指していきなり急登。急激な降雪のせいか、急斜面では足を出すたびにシューティングクラックが走る嫌らしい積雪だ。新雪の下の締まった層の上で滑りやすいので、スプリットボードは特にハイクで苦労しているようだ。

一方、今回は一応、リーダーということで、msrnもお荷物状態なので、テレマークでガシガシラッセルして登って行った。途中、何度かあやちゃんとAsaさんには交代してもらって標高1,000mくらいまで到達。すると、なんと日差しが出て青空が広がる。まさかのTHE DAYか!?

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テンションが上がったのも虚しく、雪庇の間を抜けて稜線へ出る頃には、辺りはガスって真っ白に。ドロップポイントまで移動したものの、視界が悪くて斜面の様子もよく分からない。

念のため、久しぶりにコンプレッションテストをすると、手首2回で40cmの深さですっと新雪がずれる。少し場所を変えてもう一度やっても、今度も手首3回。ハイクアップ時のシューティングクラックと合わせても、ずれやすい積雪になっているのは確かだ。晴れていて斜面が見渡せるなら、慎重に滑り降りることも考えられたけど、吹雪とガスで視界がほとんどない。途中で停止できるような斜面でもないので、見失ってしまえば雪崩が起きたことにも気づかないだろう。無理に滑らないほうがいいという意見で他のメンバーとも一致したので、諦めて登った尾根を滑り降りることにした。

自分以外はシールをはずしているのでつぼ足で登ったけれど、硬い雪面を踏み抜いてしまって結構大変だったようだ。稜線まで戻っても視界がないので、歩いてきた雪庇の切れ目がよく分からない。GPSも頼りに恐る恐る探して、なんとか登りトレースに復帰できた。

ところが、滑る準備を終えて「とりあえず、あの見えるところまで滑ろう」というmsrnの言葉を何となく耳に入れながら、少し標高が下がれば視界が良くなると思って滑りだしたところ、その「見えるところ」がどんどん足元に迫ってくる。変だと思って急いで止まると、案の定、それは雪庇だった。確かに、登るときに雪庇が二段になっていたのを思い出した。「あの見えるところ」が下の方のノールか何かだという思い込みに囚われていたままだったら危なかった。

気を取り直して雪庇を避けて歩いて横へずれると、雪庇に遮られて見えなかった斜面が見えた。登りトレースも辛うじて残っているし、木も見えるので滑るときの目標はある。でも、撮影のために先に滑ってみると、雪面が見えないので平衡感覚が麻痺して雪も深すぎてまともに滑れない。ファインダー越しに滑る3人も深すぎる雪に手こずっていた。

斜度がいったん緩くなったから、もう一度現れる緩斜面でまた撮影したけれど、msrnが突然消えたと思ったら、沢に落ちて身動きが取れなくなっていた。水が流れているわけではなく、起き上がろうともがいているだけなのでまだ良かったけれど、肩を痛めていて力が入らない状態で一人では起き上がるのも厳しい。本来ならBCへは連れて行きたくないところだけど、自分でフォローすると割り切って。

尾根の取り付きまで滑り降りて、みんな登り返す気がないので、さっさと下山してゲレンデを滑ることになった。この雪だったので、「どこかで雪崩事故が起きるかも」なんて言いながら、無事に帰れることにホッとする。登りトレースはアップダウンがあるので、沢筋をそのまま下って、途中でシールでゲートまで登った。素直に行きもこのルートだったら、下山ももう少し楽だっただろう。次からはそうしよう。

ペアリフトに乗ってコースを滑り降りたけれど、はじめはがんばって滑っていたけれど、早々に太ももがパンパンになって滑るだけで精一杯。アルペンターンでも辛いし寒いので、ゲレンデを滑るのも止めて、帰って昼ごはんを食べることにした。

前回、混んでいて食べ損ねた銭函の餃子で満腹になってホッとする。外はまだ雪が降り続けている。

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家に帰ってビデオを取り込んで編集していると、ニセコで雪崩事故が起こり、外人が亡くなったことを知った。

コース外でスノーボード 雪崩で外国人死亡
2月25日 17時15分
25日昼前、北海道倶知安町のニセコアンヌプリ岳で、スキー場のコースの外でスノーボードをしていた2人が雪崩に巻き込まれ、このうち外国人の男性が死亡しました。
25日午前11時すぎ、北海道倶知安町のニセコアンヌプリ岳で、「スノーボードをしていた外国人の男性が雪崩に巻き込まれた」と警察に通報がありました。

現場では男性2人が雪に埋まり、一緒にいた仲間などに救出されましたが、倶知安町の会社役員でニュージーランド国籍のカール・サミュエル・アームストロングさん(35)が、搬送先の病院で死亡が確認されました。また、東京に住む日本人の35歳の男性も胸に軽いけがをしました。

警察によりますと、雪崩の範囲は幅およそ200メートル、高さおよそ350メートルに及んだということです。

2人は仲間の外国人の男性3人と、立ち入りが禁止されたバックカントリーと呼ばれる区域で滑っていたということで、警察が詳しい状況を調べています。

ニセコ付近ではここ数日、断続的に雪が降っていて、気象台は23日からなだれ注意報を出して注意を呼びかけていました。
NHK NEWS WEB

一つ間違えば自分たちがニュースに出ていたかもしれないと思うと、慎重な判断をできたことに安堵した。これも月曜日の雪崩の報告を聞いていたからだと思うので、報告をしてくれた人たちへの感謝の気持ちが大きい。

今回の雪崩事故で人が亡くなったのは残念だけど、阿部幹雄さんの「これからも雪崩で人は死ぬでしょう」という死の呪いからは逃れられない。自分がそうならないように努力するしかない。

チケット残り5時間!!

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