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アクティブモードの揺り戻し

AX55の手ブレ補正のアクティブモードは、バックカントリーでの一般的な撮影に邪魔なことが分かった。

手ブレ補正は効けば効くほどいいと安易に考えていたのが間違いだったのだけど、まずはこの動画で検証する。

スローモーションにしているので違和感は抑えられているけれど、パンしたときに大きな揺り戻しがあることに気づく。例えば、スノーボーダーが画面左へ滑り、ターンして今度は右へ滑るようなシーンでは、カメラは左へパンしてから右へパンする。カメラの方向を変えるときにいったんカメラを静止するのだけど、手ブレ補正は勝手に反対方向に先に作用して、あたかもパンが始まっているような映像になる。ところが、実際にはカメラは動いていなくて、手ブレ補正による見かけの移動なので、その動きにカメラの動きを合わせなければ、記録された映像のパンが不連続になって違和感を生じる。

この揺り戻しは左右方向だけでなく、上下方向にも生じる。フレーミングに悪影響を及ぼし、撮影者の意図に合わせた撮影ができない。手ブレ補正にカメラの動きを合わせてもみたけれど、本来は撮影をサポートする機能である手ブレ補正に合わせて撮影するのは、どうにも不愉快だ。

上の動画で後半はアクティブモードなので、インテリジェントアクティブモードよりも揺り戻しが小さいかと思ったけれど、寄って撮ればアクティブモードでもインテリジェントアクティブモードより揺り戻しの影響が大きく現れて、被写体がフレームアウトしてしまっている。これでは正直、自分にとっては使い物にならない。

手ブレ補正はアクティブモードを使わずに、スタンダードモードで撮影した方が自分には合っているのかもしれない。スタンダードモードでは全画素超解像ズームが働かないので光学ズームの20倍でテレ端が536 mmとなる。この倍率とスタンダードモードの手ブレ補正の効きで十分なら、アクティブモードは封印しても構わない。


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