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光学ズームと電子ズームの狭間にあるもの

AX55を買って実際に使ってみて、思ってたのとなんかちがう点がいろいろ出てきたw

まずは、AX55の売りの一つである空間光学手ブレ補正のインテリジェントアクティブモードが4Kで使えないのは分かっていたけれど、実は、FHDでも120 fpsのハイスピード録画モードのときも使えなかった。アクティブモードしか使えないことが分かった。


歩き撮りでも手ブレ補正がかなり効くというインテリジェントアクティブモードなのだけど、WXF990Mの5軸ハイブリッド手ぶれ補正(ハイブリッドO.I.S.)と同じく、どうやら光学式と電子式を組み合わせて5軸の手ぶれ補正を行うものらしい。WXF990Mの5軸ハイブリッド手ブレ補正の説明には、「望遠時に余っているセンサーエリアで上下左右ブレを補正」とはっきり書いてある

インテリジェントアクティブモードをオンにすると、自動的に全画素超解像ズームもオンになる。この全画素超解像ズームだけをオフにはできない。オフにできるのは従来の電子ズームのみで、全画素超解像ズームは手ブレ補正と連動している。インテリジェントアクティブモードかアクティブモードにすると、全画素超解像ズームもオンになる。スタンダードモードにするか手ブレ補正を切らなければ、光学ズームのみにはできない。

買った後、今ごろ調べているのもアホだけど、その辺りのことは、画角の変化と合わせてここで解説してくれている。ワイド端はパッと見変化は分からないが、テレ端は明らかに伸びている。確かに、全画素超解像ズームの説明を端折っているので非常に分かりづらい。機能自体は必ずしも悪いことではないけど。

全画素超解像ズームは、4Kで30倍、FHDで40倍なので、テレ端の焦点距離はFHDでは1,072 mmになるようだ。WXF990MにもAX55の全画素超解像ズームと同様のiAズームがあって、テレ端で同じく40倍に対応しており、驚異の1,252 mmということになる。WXF990Mの取扱説明書によると、iAズームはオフにして、光学ズームだけにすることができるようだ。ただし、取扱説明書を読むだけでは、5軸ハイブリッド手ブレ補正とiAズームが連動してるのかは分からない。

全画素超解像ズームやiAズームのような、動画撮影時に余っているセンサー領域を利用するのは、初めはセンサーサイズが大きい高画素の高級コンデジなどで動画を撮影する機能として採用されていたような気がする。

参考:光学ズームと全画素超解像ズーム、デジタルズームの違い

処理速度の問題でインテリジェントアクティブモードが4Kに対応していないのかどうかは分からないけれど、AX55は4K撮影のビデオカメラとしては、まだ中途半端な印象を受ける。ようやくGH5が4K60pに対応しただけで、ほとんどが30pだ。民生機に4Kが普及したとはとても言えない状況だろう。

同じ4倍でも、FHDから4K対応になるよりも、30p(30 fps)から120 fps対応になる方が自分にはありがたい。実際に使う上では、120 fpsで撮ってスローモーションで再生するなら手ブレ補正がそれほど効かなくても問題ない。等速で再生するなら、手ブレ補正が効けば効くほどいいとは思う。手ブレが大きくなる望遠なら通常の動画モードの60 fpsで撮影、それほど望遠でないならハイスピード録画モードで撮影するというように、画角で使い分けるのが確実かもしれない。撮影状況に最適な組み合わせを探る必要がありそうだ。

ただ、全画素超解像ズームやiAズームがそれほど画質が劣化しないなら、光学ズームにこだわる必要もないかな。心配なのは、全画素超解像ズームで望遠時の手ブレ補正がどれくらい有効なのか。

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