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雪の機内誌

Stuben 03を読んでいてふと思い至った。

紙面を読み進めると、日本の各地、海外のリゾート地などの歴史、風土、文化、そして雪との関わりが紹介されていく。読んでいるときの感覚に何か覚えがある。

空港を飛び立ったジェット機の上昇が緩やかになる頃、何となく手を伸ばして読み始める機内誌の印象だ。飛行機に乗ることなんてほとんどない自分にとって、久しぶりの非日常にウキウキした気持ちでいるとき、訪れることはおそらくないだろう日本と世界各地の話題に目を通す。あのときの感覚に似ていると気づいた。

他のスキー・スノーボード雑誌と比べて写真が多いわけでもなく、文章が長いわけでもないのに、情報の密度が高く感じる。ある程度バックカントリー業界のことを知り、情報も得やすくなった今、なかなか知的好奇心を満たしてくれる雑誌がなかったけれど、Stubenではただ滑るのではなく、旅行者の体験を綴るだけでもなく、ちゃんと掘り下げてくれるので知的な刺激を受ける。

IMG_0253

でも、若い滑り手には物足りないかもしれない。急斜面や大斜面を高速で滑り降りたり、巨大なクリフでスタイリッシュにメイクしている写真はない。マスターべーションのためのサービスは一切なくて、シーズンインの前にテンションが上がっている、あるいは上げたいと思っている人にも向かないだろう。季節にかかわらず、カフェのカウンターに一人座って、静かに読みたい雑誌だと思った。もう読み終えちゃったけどw


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