プロはワクシングペーパーを使わない?
先日、ホットワクシングの際にワクシングペーパーを使わなかった理由について部長から質問を受けたので、師匠に聞いてみた。
ワクシングペーパーを使う目的は、
- ソールを焼かないため(温度調整に慣れていない初心者)
- 汚れを吸収させるため
以上の2つ。
師匠が持っているチューンナップのDVD3枚のうち、2枚がレーサー専属の職人でワクシングペーパーを使っておらず、残りの1枚が基礎スキーヤー向けのものでワクシングペーパーを使っているそうだ。
師匠はチューンナップの講習会に3回参加していて、札幌スポーツ館で行われたTOKOの講習会が1回、HOLMENKOLが1回、石井スポーツの講習会が1回で、いずれもワクシングペーパーを使っていなかったらしい。
チューンナップのプロは時間が勝負とのことで、作業に時間がかかるワクシングペーパーは使用しないようだ。もちろん、初心者とちがってワクシングペーパーがなくてもソールを焼くような失敗はしない。逆に、初心者が極端にゆっくりとアイロンを動かしたり、止めたりすると、ソールを焼く危険性がある。
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ただし、新品の板に初めてホットワックスを行う場合には、まだソールにワックスが吸収されていないので、ワクシングペーパーを使うのも有効かもしれないらしい。逆に、今回のように、ここ数年ホットワックスを繰り返している場合には、すでにワックスが十分浸み込んでいるので、ワクシングペーパーは必要ないそうだ。
また、ソールの汚れは真鍮製のワイヤーブラシでブラッシングするときに、ワックスと一緒に掻き出して、馬毛のブラシで払い落として取り除くことができるそうだ。オイルなどで極端に汚れているときは、ワックスリムーバーなどを使用するので、汚れを取る目的だけではワクシングペーパーを使う必要がない。
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というわけで、結論としては、ある程度ホットワクシングに慣れていてソールを焼いてしまう不安がないなら、ワクシングペーパーを使わない方が手早く済ませることができる。
ワックスの消費量はワクシングペーパーを使わない場合よりはなんとなく多い気がするけれど、きっとこれも慣れの問題で、必要最小限のワックスを融かして垂らせるようになれば、それほど問題にならないと思う。使い捨てのワクシングペーパー自体の値段も安いものではないし、シーズン前に何本も何枚もワクシングする必要があれば、プロではなくても時間が勝負になる。買って残っているワクシングペーパーはもったいないけど、腐るものではないからとっておこう。
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まだスノーボードだけしか滑っていないけれど、今シーズンもホットワクシングのおかげで板がすごく走る。効果は疑う余地がない。シーズン前に入魂のホットワクシングがもう欠かせない。
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