Vector Glide Genius Carbon 193
試乗2本目はジニアスのカーボンモデル。
確か、2年くらい前にヴェクターグライドファミリーに加わった河野健児が、先シーズンから乗っている板がジニアス・カーボンだったような気がする。
カーボンと聞くと、軽いというイメージがあるけれど、このジニアスカーボンも必ずしも軽量化だけを狙ってカーボンを採用しているわけではなさそうだ。佐々木大輔がデナリへ持って行ったCordova Super Liteとはちがって、持ってみてもそれほど軽くは感じない。マスティフカーボンと同様、フレックスのチューニングのためにカーボンを採用したようだ。
実際、乗り味はマスティフカーボンに似ていて、張りの強さが印象的だ。この板も自分には十分たわませることができない。地形に当て込んで遊んでいたときに、クイックな動きをしようとしたら、思った以上にテールが硬くて引っかかり、木の枝に当たって転んでしまった。
ノーマルのジニアスであれば、適度な柔らかさとピンテールの抜けの良さが効いて、身体に負担をかけることなく衝撃を逃してくれる。ところが、カーボンはそうはいかない。反応の良さは衝撃もダイレクトに伝えてくる。レーシングカーのようなジニアスだ。ノーマルジニアスの感覚が身体に刷り込まれているのでかえって危険。
初めて193 cmに乗ったけれど、滑る分にはそれほど長さは感じなかった。ハイクした場合は、足が短いのでキックターンで苦労するかもしれないけどw
結論としては、万人が乗りやすいジニアスが物足りなく感じるなら、カーボンの選択も考えられる。でも、ここまで激しい板が必要とされる場面はあまりないような気がする。アラスカとか?
ただ、試乗はしていないけど、もしかしたら女性用の177は案外、乗りやすくチューニングされているのかもしれない。気になるところではある。
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