19/1/20 三段山
新年会2日目のツアーは三段山クラブだけに三段山へ。
2日目はmsrnの目覚ましで目が覚めた。朝風呂へ行く時間だ。まだ寝てる人がいるっぽいのでダラダラしてたけど、意を決して起きた。そう。今日こそうんこを出さなくてはいけないのだ。
いつもは入らないぬるい方の湯船にさっと使ってお腹を温める。長湯をすると疲れるので、ほどほどに全身が温まったことを確認してお湯から上がって着替えた。すると、ようやく軽い便意がやってきた。前日は下山してからおならしか出ていなかったのだけど、今度こそうんこを出さなくてはいけない。
1階のトイレへ行くと、嬉しいことに洋式トイレが空いていた。深呼吸をしてから便座に腰掛けるとすぐにおならが出たが、残念ながらまだうんこは出ない。無理に息まずに自然な便意を活かしながら少しずつ腹に力を加えていくと、腸の奥でうんこが動く気配がする。もしやと思って力を加えると、肛門へ向かったうんこがずれる。けれど、1日水分を吸収され続けたうんこは硬くなっているのでなかなかするっとは出てくれない。
もうこの際奥の手を使うしかない。右手の中指と薬指2本で肛門の脇に突きを入れてやった。すると、緩く結合していた乾いたうんこの粒は砕けて便器へポロポロと落ちた。その瞬間、つっかえを失ったうんこがずるっと雪崩のようにグライドする。これはチャンスだ。さらに肛門の脇へと突きを数発入れて、一気に息むとついにうんこが出た。
出てきたうんこの量こそ夜に食べた鍋には遠く及ばないが、水分を絞り尽くされる前にうんこが出たのは幸運だ。しかも、今回は肛門が切れずに済んだ。切れ痔を覚悟していたのでありがたい。うんこが出たことですっかり満足して、すでにこの日の山行はおまけ程度にしか感じなくなっていた。
部屋へ戻るとかなちゃんが鍋の残りで手際よくうどんを用意してくれたので、うんこが出て気持ちにも余裕ができたところで胃袋に流し込む。するっと腸まで流れ込むような気分だ。KBさんが持ってきてくれた餅も鍋からいただく。
食後はさっさと準備を済ませて8時半の出発に備えた。夜の間に降ったのは5cm程度だけど、風もなく静かに降った雪はとても軽く羽毛のようだ。まだ降り続けている雪の結晶は雲粒もなくとてもきれいだ。うんこでいっぱいだった心がきれいに清められた。
記念撮影が終わるとさっそく三段山のピークを目指してスタート。期待通り天気は穏やかで、視界さえなんとかなれば、登頂も可能だろう。久しぶりの山行だったOさんが1段目で脱落したものの、2段目までは順調にみんなハイクアップ。風がなくて快適なのだけど、心配した通り尾根上の雪は薄い。前日の風で飛ばされたようだ。ただ、正直なところ、もともと滑りにはそれほど期待していなかったので、ハイクの時に吹雪いていないだけ満足。というか、うんこも朝出たし。
ところが、登っているうちに空は明るくなってきて、ときおり日が差すようにもなった。山頂直下まで見渡せる。ピークへ近づくにつれて雪が薄くなって登りづらくなったけれど、みんな吸いつけられるようにピークへと歩いて行く。そして、ついに登頂。まさか新年会にピークへ来れるとは思わなかった。
再び記念撮影を済ませると、各自滑降準備をして稜線を西へと移動する。シュカブラの間に隠れたハイマツと岩に注意しながら滑り降りたけど、不幸な人は板をガッちょりやってしまったようだ。当てにしていた沢には思ったほど雪は溜まっておらずにえぐれている。ともかく、沢筋を慎重に落とす。
ところが、シュカブラで凸凹な斜面を軽快に田中パパが滑り降りて行く。大丈夫かなぁと嫌な予感がしていたら、案の定、シュカブラに上半身をたたきつけるように転倒してしまった。メンバーは驚いて一斉に駆け寄る。板が刺さって脚が変な方向を向いているので、スキーを脱がせて戻した。その間にパパは呼吸も取り戻して無事を伝える。胸を強打して呼吸ができなかったようだけど、骨折の激痛などはないそうだ。
パパに大きな怪我がなくてホッとしながら、自分はスピード出さずに慎重に滑って正解だったと思った。いつもよりメンバーの数が多くてギャラリーを意識していたら、自分がパパの代わりに痛い目に合っていたかもしれない。
西の谷の方へみんなで移動してから、順にボトムまで滑り降りる。下に行くにつれて雪が溜まって深くなるけど、メンバーの数が数だけに最後の方はギタギタ。ノートラックが残るボウルの端っこに当て込むように滑り降りた。最後は西の尾根上へ上がって休憩。
パパは大丈夫そうなので、念のためロキソニンをもらって飲み、雪が付いているところを登り返して2本目を滑った。雪はこの1本が気持ちよかった。
シールは貼らずにちょっと下りラッセルでトラバースしてノーマルルートを目指して進む。途中からは下山トレースが付いているので、意外と楽に帰れた。テレマークだからこそだけど。
上富良野の増屋へ行くことが決まっていたので、休憩は取らずに温泉へ直行。みんな空腹で長湯もせずに上がってメガカツ丼?を目指す。といっても、さすがにもう激盛りを食べれる歳ではないので、大人しくカツ丼を注文。それでもカツのボリュームはかなりのもので、味も濃いので米をもう少し欲しかったくらいだ。
腹が苦しくて眠かったけど、がんばってハンドルを握ってmsrnの実家へ向けて走る。18時くらいにはなんとか到着できた。ミッションを実行したあと、札幌へ帰るのだけど、カツ丼のせいか無性に喉が乾く。ポットのお茶を空にしても我慢ができなくて、途中、マックへ寄ってシェイクと飲み物を買った。それにしても、飲み物の氷の量がすごく多い。騙されている気がする。帰宅したのは21時前。疲れ果てた2日間だった。
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