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防寒テムレスを試してみた

結論から言うと、自分には寒くて全然無理。

最近、冬山で流行っている防寒テムレス。

今年からはアウトドア用の黒いテムレスまで売り始めた。パドルクラブで取り扱っているらしい。

防寒ではないテムレスは、春のザラメシーズン、暖かい日には自分も使っている。春は雪が解けて普通のグローブだとすぐ濡れてしまうので。

テムレスの前はグリーンジャージを使っていた。

グリーンジャージの方が厚手で暖かいかと思いきや、風が吹くとすぐに冷えて熱を奪われるのはどちらも一緒。冷え性の自分には大きめのテムレスをアウターとして使い、インナーグローブと重ねて使う必要がある。

一方、ハイシーズンに周囲で防寒テムレスをよく目にするようになった。冷え性の自分に果たして役に立つかどうか不安だったけど、インナーグローブとしてならまずまず使えるかもしれないと思い、とりあえず買ってみた。

日曜日の朝、キロロの駐車場で防寒テムレスをビニル袋から取り出して両手を入れた。そして、マウンテンセンターへ行こうと防寒テムレスの上にオーバーグローブをしようとしたら、入らない!?入るには入るけど摩擦が大きくて簡単には脱ぎ履きできない。今までアークの革のグローブをインナーに使っていたのは、オーバーグローブとの摩擦が小さいからだった。

仕方ないので防寒テムレスでキロロのゴンドラを降りて30分くらいはがんばって歩いたけど、手が冷たくて仕方ない。凍傷になりかねない寒さだったので、さっさと予備のグローブと交換した。風に対する弱さは普通のテムレスと大差ない。防水はともかく断熱性能が低すぎる。

予備のグローブでは作業が厳しいので、ドロップポイントとボトムでのシールの貼り剥がしのときだけ防寒テムレスを使い、ハイクではほとんど予備グローブだった。

少なくとも冷え性の自分には防寒テムレスは山で使えるような代物ではなかった。

だいたいこのパッケージが紛らわしい。

Img_3314

「ー60℃」って書いてあるけど、それは下の括弧書きに書いてあるように「低温曲げ試験」によって「寒くても柔らかい」のであって、ソレルブーツの「ー40℃」のような耐寒温度ではない。

一般的なグローブでは蒸れるような末梢の毛細血管が元気な人は防寒テムレスでもいいかもしれないが、これまで何度も指先を冷やして毛細血管が消えているような人には絶対に向かない。大西さんのようにヒーターを入れるまではしないにしても、山中で冷えた手の温度を復帰できるだけの暖かいグローブを用意しておくべきだ。

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