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19/2/20 ネオパラ山

自作スプリットのテストへ行ってきた。

いきなりツアーで使って周りに迷惑をかけては困るので、スプリット一式がちゃんと使えるかどうか、道具の取り扱いができるかどうかを確認する必要がある。近場の山で試そうと思って調べると、ネオパラ山という山スキーで有名な山がテイネスキー場の裏にあるのを思い出した。登山口も西野浄水場なので近い。お手軽で良さそうだと思って、距離や標高差、コースタイムをまったく調べずに行った。

10時前に登山口へ到着して、ゆっくり慎重に準備をした。まずは合体してあったボードをバラして、新しいポモカのシールを貼ってみる。テールストラップはほどほどにテンションをかける。パーツが樹脂でG3よりシンプルなのだけど、初めて使うメーカーなのでちょっと不安。

スライダートラックはツアーブラケットに問題なく取り付けることができた。クランポンもチャンスがあったら試そうと、長い方のピンを取り付けた。

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10時すぎにスタート。ほとんど平らな散策路を歩いていく。ちょうどスキーヤーが滑り降りてきたばかりのようで、トレースが残っている。しばらくして散策路を離れて沢筋に伸びるトレースを辿って進んでいく。だらだらとした登り。雪が少ないので小さなアップダウンがある。沢を詰めていくと水源らしき水が湧き出している窪みが現れた。大きな段差で上流からは見えないので、上にテープがたくさん目印にぶら下がっていた。

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この日は気温が高くて薄着をしてきたにもかかわらずかなり暑くて汗をかく。ベースレイヤーにビブという格好になって登った。ただ、汗をかくのはいつもよりペースが早かったせいもある。一人だとついついペースが上がる。スプリットで歩くのが楽しすぎて、下を見るとミクもいるし、テンションが上がって仕方ない。

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ところが、なかなかピークが近づいてこない。1時間くらい歩き続けてようやく滑れそうな勾配のある斜面までやってきた。ここでようやくシールの性能を確認できる。クライミングサポートも高い方にして登ってみたけれど、トレースを辿って登ってもまったく滑り落ちる気配がない。かなりのグリップ力だ。

登り切るとまだダラダラとした登りに移る。さらに1時間弱歩いて、最後、ピーク直下の急登では思い切ってどのくらい直登できるか試してみたけど、スキーと損傷のない登坂力で思わず笑いが漏れてしまった。これだけグリップするならクランポンは必要ないかもしれない。今度は余市岳のコルからの急登でどのくらい登れるか試してみたい。

クライミングサポートの上げ下ろしもポールでできる。高い方はやりづらかったけど、基本的にはVoileのSwitchbackと同じなのだろう。

急登が終わるとまた平らになり、白いガスの中から小屋がぼんやりと現れた。山頂スナックの廃墟だった。廃墟というにはまだ立派だったけど。中は避難小屋代わりに休憩もできるようだ。

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扉から中へ入ると、さすがに小汚い。ザックを下ろす気にはならない。椅子に腰掛けてザックも椅子に下ろした。小屋は風もしのげて暖かいのは助かる。汗をかいているので、冷えないようにジャケットを着て行動食を食べた。

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少し体を休めたらさっさと下山する。シールを剥がして仕舞うのだけど、ポモカなのでチートシートは持ってこなかった。だいたい半分まで剥がしたら二つ折りにする。板をひっくり返して、残りも剥がしたらまた二つ折りにする。2本ともそうしたら、思ったより嵩張ってバッグにちゃんと収まらなかった。仕舞い方を決めておかねば。

スプリットを合体させる。これはまったく問題なし。スライダートラックもはまったけど、ハイクで結構雪が付くので、亀の子たわしを持っていた方が良さそう。

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では、いよいよ滑降開始。いつもの感覚で滑ろうとしたけど、スキーじゃないので平らなところでは進めない。多少傾斜があるところまで移動して、なんとか板が進み始めた。そして、スノーボードはスキーほど滑れないので立木が怖い。いくら登りが楽になっても、滑りが上手くなるわけじゃないので、勘違いしてはいけない。

立木に怯えながら緩斜面のツリーランを楽しんだ。今回はハイバックをはずしたので、深雪の滑りが雪板みたいで気持ちいい。なんともいえない自然な乗り味。ただし、それは雪が柔らかいうちで、下山で登りトレースを帰るようになったら踏ん張りが効かなくて、太ももがパンパンになってしまった。

その上、小さなアップダウンがあるので、ワンフットができなくて、滑りも下手くそな自分にはちょっとした登りを勢いをつけて乗り越えることができない。いちいちバインディングを外したり付けたりするので無駄に時間もかかる。車に戻ったらヘロヘロだった。

休憩も含めて約3時間。8km以上も歩いて、標高差も670mあった。軽いBC以上の行程。山スキーってことを忘れていた。春香山を思い出す。たぶん、もう来ないだろうなぁw

とりあえず、テストは上手くいった。自作スプリットは十分に使える。これならスキーのようにラッセルして登れるだろう。ただし、普通に帰るにはスノーボードの技術が不足してる。スプリットをどんどん使って練習しなくては。

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