四季ミクジニアス スプリット その4
ついにドリルで穴あけ。自分にとってはカットに勝るとも劣らない難関。
位置決めしてから穴あけの決心がつくまでしばらくかかって、気づけばもう1月も末。慌ててエスキックスに都合を合わせてもらって作業を行なった。
今回、ツアーモードで使うクライミングサポートのインサートビスは、ソールを貫通させずに、スキーのように穴を開けて埋め込むだけにする。どうせ引き抜く向きの力はそれほど働かないので大丈夫だろうという判断だ。板にはできるだけ穴は開けたくない。穴を開ければ強度が落ちるし、穴開けを失敗してやり直せばさらに強度が落ちるからだ。
スノーボードの板はスキーより薄いので、長さが8.5mmあるスキー用のインサートビスをエスキックスに2mm短くしておいてもらった。これならスノーボードでもインサートビスがソールを押し出したりはしないはずだ。もちろんビス自体が短くなるので強度は落ちるけど。
あと、実はスプリットボードの製作が終わりにさしかかってから気づいたのだけど、実はVoileのクランポンにはFIXモードというのがあって、クランポンを板に完全固定するモードだ。これはクライミングサポートに引っ掛けて使うので、クライミングサポートに引き抜き方向に力が働くことになる。一瞬困ったのだけど、驚いたことにVoileのテンプレート通りに取り付けたというのに、FIXモードはツーリングブラケットの穴の位置が合わずに利用できないことが判明した。なんという精度の低さ。【2020/4/18 追記】ビスを緩めてインターフェイスを調整してFIXモードが使えるようになった。
話が逸れたけど、今回はドリルで穴を開けていく。その前にセンタードリルでしっかりと位置を決めておく。チップクリップの穴の径は4.8mmのドリルを使うように指示があるけれど、エスキックスの手持ちにはなかった。持っていた4.3mmで開けてみたけど、案の定、チップクリップのピンが入らなくて断念。
ちなみに、この時点でVoileのくじらクリップは使わずに、Spark R&Dの新しいチップクリップを使うことに変更したいた。Voileをリベットで付けてからやっぱりSpark R&Dに付け直すなんてことは避けたいので、できるだけ初めからより良いものを使う。Spark R&Dのチップクリップははずれずらいと評判なので、最初からVoileではなくSpark R&Dを取り付けようと、石井スポーツであらかじめ買っておいた。何かとお金がかかる。
他にドリルのサイズが揃っているのは、スキー用のインビスの径に合ったドリルだけだったので、そこも穴を開ける。左右合わせて4カ所。
スノーボードのトップシートはスキーよりも薄くてバリが出やすく綺麗に仕上がらない。パリパリと簡単に割れてしまう。でも、上からステッカーを貼るのでそれほど問題ない。さすがは痛板。
ドリルで穴を開けるのに邪魔だということでステッカーははがしてしまった。新品にステッカーを貼っているので、剥がすとツルツルピカピカ。
クライミングサポートには短く削ったスキー用のインビスを入れるので、ブルークリフのセットに入っていたタップで上の方だけ軽くネジ山を作る。
インビスの取り付けはエポキシ系接着剤で自分だけでもできるので、他の穴も開けてから全部一緒にやることにして、この日の作業はここまで。必要なドリルがあるかどうか事前にちゃんと確認しておけばよかった。失敗。センタードリルで傷ついたミクの顔が痛々しい。
そして、3日後、もう一度エスキックスに頼んで作業の続きを行う。径が4.8mmのドリルで穴を開けてフックを取り付けてみる。ソール側は面取りもする。指定の82°はないので90°のもので代用。82°というのはアメリカ仕様らしい。ホームセンターには82°の面取りなんて売ってなかった。
テール側のフックの穴が1mmほどずれてしまったので、スペーサーは入れずに取り付けた。フックが取り付けられると、スプリットボードっぽく見える。
続いて、パックセットとツーリングブラケットを取り付けるM6の専用インサートビスのために、下穴をまず貫通させる。それから専用ドリルを使ってソール側から面取りを行う。
これで必要な穴はすべてドリルで開けてしまったので、あとは帰って自分の作業となる。エスキックス、ありがとう!
ビスの部分はソールが剥がされてコアが露出している。残念ながら自己再生機能はないので、ここにも一応、水性ニスを塗って防水する。
とりあえず、一晩は放置して、接着剤による取り付けは後日。
その5につづく、って、長いなぁ〜w
| 固定リンク | 0
コメント