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四季ミクジニアス スプリット その9

今度こそ本当の最後、スラーダートラックにバインディングを取り付けて自作スプリット痛ボードが完成する。

バインディングをSparkとかKarakoramとかのスプリットボード用にすれば必要ないかもしれない作業が残っている。それは、スライダートラックへのバインディングの取り付けだ。

Voileのスラーダートラックは、4×4(Burtonも?)のバインディングならどれでも取り付けられるようにする、穴が空いた金属の板だ。当然重い。Spark R&Dなどのスプリットボード用バインディングは、軽量化も兼ねて、バインディングのベースプレート自体がスライダーになっていて、スライダートラックなしでもインターフェイスに取り付けることができるようになっている。軽量化以外にも、間にスライダートラックを挟まない分高下駄感が抑えられ、ダイレクト感が増すようだ。

クランポンも独自のパーツで取り付け取り外しが楽になっているし、何より、スライダートラックのようなピンによる固定ではないので、取り付け取り外しがとても簡単だ。アキュブレイドを使っていなかったら、迷わずSpark R&D(またはBurton)のスプリット用バインを買っていただろうと思う。

節約のためにバインディングは手持ちのアキュブレイドを使うので、スライダートラックへ4×4のビスで取り付ける。10年以上前に買ったFluxの安いストラップバインを取り付けようとしたら、ビスが長くてインターフェイスに干渉して削れるので、やすりでビスを短くする必要があった。苦労して短くしたけれど、結局、ストラップバインを使うのならSparkのスプリットバインを買った方がいいと思い直して、アキュブレイドを取り付けることにしたのだけど、心配だったのはやっぱりビスの長さ。

ところが、幸いにもアキュブレイドのビスは短くて、インターフェイスと干渉することなく取り付けることができた。実は、スライダートラックに普通のストラップバインを取り付けるには、スライダートラックガスケットというスペーサーを入れる必要があるらしい。そんな余計なものを買う気もないので、アキュブレイドはそのまま使えてよかった。

ハイクのときはつま先が回転軸になって踵が上がるのが歩きやすいはずなので、アキュブレイドのベースプレートがスライダートラックから前にはみ出さない程度に取り付けてみた。

Img_3512

すると、踵を上げていくと、45°くらいでブーツのつま先がボードに当たってしまう。もちろん45°の坂を登ることはないけれど、後ろに足を引いた時につま先がボードにぶつかると、ストライドを広くとれない。せっかくスプリットにしても板を滑らせづらい。

そこで、ビス穴を後ろに一つずつずらしてバインディングの位置を後ろに下げてみた。これだと60°くらいまでは踵が上がるようになった。

Img_3512_2

このセッティングで一度山でテストしてみたら、湿雪がハイクの時につま先に溜まって踵が上がりづらくなっていた。

この位置で滑走時にバインディングがちょうど中心なので、このままでもいいのだけど、まだスキーに比べると踵が上がらない。スキーなら90°近くまで上がる。なので、さらに、ビス穴もう一つ分だけバインディングを後ろにずらしてみた。

Img_3537

これがVoileのツーリングブラケットとスライダートラックの限界。つま先がボードに当たるのよりも早く、ツーリングブラケットの樹脂部品にスライダートラックが当たる。

ブーツの位置がヒール側に下がっているので、ブーツのヒールやヒールカップが雪面に当たらないか少し心配。まぁ、そんなに傾かないので大丈夫だとは思うけど。これで滑りに問題が出なければいいけど、ダメなら戻す。

ちなみに、アングルはインターフェイスで合わせているので、スライダートラックに取り付けるときは0°に合わせて取り付ける。

これで自作痛スプリットボードは完成。あとは繰り返し使ってみて調整していくしかない。

というわけで、記事のまとめ。

  1. 自作パーツ購入
  2. 板のカット
  3. ドリル穴の位置決め
  4. ドリルで穴あけ
  5. インサートビスの取り付け
  6. 痛板化とインターフェイスの取り付け
  7. ソールの仕上げ
  8. シールの調整

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