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19/3/23 ニセコグランヒラフ・花園

VTUCへ参加して、またヒラフを滑ってきた。

7年目になるVTUCの会場はニセコ。今シーズンは八幡平でもVTUCが公式イベントとして開催されたけど、こっちは従来通りクローズドなイベントとして開催される。開催時期も3月下旬という厳しいコンディションが予想される日程なので、いつも通りで修行になるだろうと思っていた。

先シーズンはMake STも買っていたので、たまたま天気の都合で2日ともルスツのゲレンデが会場になっても支障はなかった。けれど、新しい板で滑る楽しさはあっても、何か物足りなさを感じた。そこで、今回は初心に帰ってGeniusのみで参加することに決めた。荷物が減って楽だし。

八幡平の会場が2日ともゲレンデになったため、ニセコは2日ともBCという話であったし、山で滑るなら尚のことGeniusで滑りたい。パウダーシーズンが終わっていることは分かっていても、Geniusを片付ける前に今回、滑っておくつもりだった。ところが、週末の予報は寒気が戻ってきて大荒れ。春の陽気でザラメ化が進んでいた山は、一気に冬へ戻ることが予想された。奇跡的にGeniusにとって理想のコンディションになるかもしれない。修行を覚悟しながらも淡い期待を抱きながらイベント参加の準備を済ませた。msrnは何の迷いもなくGeniusとBold両方持っていくつもりだったけどw

当日の朝起きてカーテンを開けると、外はすっかり雪景色に変わって、まだ雪が降り続けている。さすがにこの光景を見たら嫌でもウキウキしてしまう。ラストパウダーかもしれない。

ヒラフゴンドラのチケット売場に10時集合予定だったので、早めに着いて先に滑っているつもりだった。シーズンネットで安く買えるとはいえ、どうせチケットを買うならできるだけ滑りたい。予定通り予定の10分遅れで自宅を出発して、まずは銀座屋ベーカリーを目指す。パンを買ってポットに入れてきたコーヒーで朝食をとった。毛無峠は冬道に戻っていたので、ビビって遅い車が邪魔をして時間がかかる。赤井川を抜けてトンネルを越えると、雲でどんよりした羊蹄山とアンヌプリが見えてくる。残念なのは降雪が札幌より少ないことだ。キロロへ向かうと思われる車とずいぶんすれ違った。

ヒラフの駐車場でヒデさんと再会して挨拶を交わした。まずはチケットを買って9時すぎにはゴンドラに乗った。そのままキング第3で上まで行くと、まだまだコース脇にノートラックが残っている。ただし、ヒデさんからも前日までのコンディションはガリガリで酷いと聞いていたので、慎重にコース脇に入ってみると、案の定、20cmほどの新雪の下はガリガリ、ボコボコ。危なくて滑れたものではない。コース内は圧雪されたアイスバーンの上に新雪が積もっているので、底付きしてもそれほど危険はない。msrnがボーッとしていて集合時間を9:45だと勘違いしていて、勝手に下まで滑り降りて行ってしまったので、仕方なく追いかけた。ボーとしている割にパウダーを求めて非圧雪コースへ入っていくので付いていくと、やっぱりこっちもガリガリ。怪我をしそうなので、慌てて元のコースへトラバースして戻った。マウンテンセンターへ着く頃には、すでに足が疲れてきていた。

マウンテンセンターには続々と参加者が集まり、総勢17人がそろった。

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ゲートが開いているので、ザックを背負ってゴンドラに乗る。1本は下まで足慣らしで、今度は第4で降りて山頂へハイクする。

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風が思ったより強い。稜線上は吹雪ですっかり真冬のようなコンディションだ。下では藤原の沢を滑ると聞いていたけど、予定が変わって北斜面へ行く。コンディションが悪いせいか、ほとんど人が入っていない。

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実際、トラバースもガリガリで、10cmの新雪の下には何が隠れているか分からない恐ろしい状況だ。ヒデさんが先に滑って、その後をみんな慎重に高度を下げた。

途中からは新雪が深くなって滑りやすくなる。せっかくなので、そこからはヒデさんの後ろを追って先に滑り降りて、下からカメラを構えて適当にみんなの滑りを撮影した。ただ、結構バラバラに滑るので撮るのはちょっと大変。撮影ポイントからも思いのほかいい雪が溜まっていて、Geniusで来て正解だったと勝ち誇った気分になってしまった。Geniusで上手く滑れば底付きもしない。

北斜面を滑り降りてからグルっとトラバースして、途中、意外にもノートラックで残ってる斜面で滑りを撮影しながら帰る。標高が下がると雪質が急に湿雪に変わって春を感じさせる。コースに復帰した時にはみんな結構ヘロヘロ。昼を過ぎて腹も減ってきた。花園の下は飯が高すぎるので、望羊荘へ行くことになり、クワッドに乗ってヒラフへ戻る。

ところが、花園第2を降りると第3に乗らずにヒデさんの後ろについてゲートを通って進むと、まだ残っていたノートラック。南面とはいえ、この時間でも残っているとは。ただ、湿雪の下はガリガリなので、無理せずスピードを抑えて滑った。今度こそ望羊荘へ行くのかと思ったら、マウンテンセンターでトイレ休憩。イスに座って休むこともできず、ザックから非常食とポットを取り出して休憩を取る。でも、さすがに参加者から不満の声が上がったようで、ゴンドラで上がってキングベルでちゃんと休憩を取ることになった。結構疲れていたのでホッとする。

しばらく休んでからもう一度第4まで上がり、食べ残しを漁りに行ってはみたものの、疲れた下半身に新雪の下のガリガリは厳し過ぎて、もう降りるのが精一杯。新雪な外人さんに頼んで記念撮影を済ませてから、マウンテンセンターまで滑り降りて、1日目の滑りが終わった。

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翌日の行動食を買いにコンビニへ寄ってから、久しぶりに五色温泉へ体を温めに行った。自炊棟になっていた旧館はすでになく、駐車場が広くなっていたけれど、結構客が来ている。お湯はぬる目だけどゆっくり入ってしっかり温まった。思った以上に体が冷えていたので気持ちよかった。

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今年も宿はハイクローツ。荷物を運んで道具の片付けを済ませて食堂へ行くと、すでにみんなビールで始めている。自分も生ビールを頼んで、撮影した映像で反省会を始めようとしたところで夕食の準備が終わって、さっそくディナー。相変わらず美味しい料理で心も温まる。

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食事も済んでノベルティの話が煮詰まってしまったところで、テレビの前へ移動して反省会。久しぶりに焼いてきたベクターグライドクッキー(よく見るとブラックダイヤモンドw)も披露。ソウルスライド特典映像や過去のVTUCの映像、今シーズンの映像を上映しながら歓談を楽しむ。

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気づけばもう数名は部屋へ行って寝ているらしく、23時をすぎていた。自分もビールとワインでもう眠かったので、日付が変わる前にはベッドに横になった。翌日は羊蹄山の予定に決まったので、ちょっと期待してしまう。

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