19/4/13 前十勝岳
天気が良さそうなので、久しぶりに三段山クラブのツアーへ参加してきた。
三段山クラブのツアーには3月の頭に行ったきり。パウダーを滑りたいという気持ちはすでになく、暖かくて風もないという春らしい陽気になりそうだったので、msrnのガス抜きを兼ねてカミフまで連れて行った。
しかし、カミフは遠いのが難点。出発がキロロよりも1時間半も早いのでmsrnがちゃんと起きれずにいつも苦労する。出発は辛うじて10分程度の遅れで済み、セブンに寄って朝食と行動食を調達して、札幌ICからいつものように高速道路で三笠ICまで一気に走る。この日は山道も道路が乾いていたので車の流れはスムーズで、8時すぎには富良野に着いた。
眺める十勝連峰は白く輝き、久しぶりのカミフの山行に期待が高まる。
白銀荘の駐車場は予想に反してそれほど混んでいない。もうラストパウダーも望めないとなると、ストップ雪のリスクを犯すよりは、ザラメを求めて標高の低いところでみんな楽しんでいるのだろうか。
板にシールを貼って準備をしているうちにメンバーが次々と到着して、準備を済ませて白銀荘のロビーへ行くと自分が最後だった。スーカフェがないのでこの日は出発も早い。予定していた三段山は十勝岳からの噴気で危ないので、風上側の前十勝岳へ行き先は変更となった。先月のスプリットデビューツアーのときのスプリットメンバーに加えて、三段山クラブレギュラー陣の田中パパ、ママ、大西さんの全部で9人のパーティ。
樹林内はモナカ傾向だけど、前十勝岳は標高を上げるごとに雪が柔らかくなっていく。日差しが強くてとにかく暑い。パンツはベンチレーション全開で、ベースレイヤーで登っていても暑さで呻いてしまう。休憩時にはパンツも膝まで下ろして涼んでいた。
狙っていた前十勝岳のボウルは波打っているのが見えて気持ち悪い。そして、火口まで詰めて行っている途中で硫黄臭が一気に強くなった。息苦しさを示すメンバーが続出して、慌てて尾根に登って火山性ガスを回避した。尾根側には麓からの風が吹いていて、火口から流れ出るガスが回ってこない。
ボウルからは退避して、大きく右にトラバースしてボブスレーシュートへ行くことになった。ただし、途中には油断すると岩が隠れている。沢筋からはずれると危ないようだ。怪しい起伏に怯えながらドロップポイントまで滑って移動する。
シュートの入り口の岩まで先に滑り降りてカメラを構えた。富良野岳をバックに滑るのが撮れそうだったので。幸い雪が溜まっていて、沢筋から大きくはずれなければ岩を踏むことはない。それでもハイシーズンよりもコンディションは悪いので、みんないつもよりは苦戦しているように感じた。
撮影を終えて自分も滑ってみたけれど、シュートでは相変わらず当て込みが上手くできない。レギュラースタンスだと壁に向かって苦手なバックサイドで加速して登り、スピードを殺さずにそのままボトムへ体を落とし込んでフロントサイドのターンをしなければいけない。頭ではやることが分かっているつもりだけど、3回連続転倒して失敗。msrnが撮ってくれた動画を見ると、先行者のトレースや起伏に引っかかっていたようだ。ショボすぎてへこむw
ぱっちまんとは登り返しはないだろうと話していたけど、パパは何を馬鹿なことを言っているという感じで、さっさと登り返して行った。のんびり行動食を食べながら準備していたら、ずいぶん離れてしまった。自分も滑り足りないのは確かなので、一気にハイクしてパパのところまで追いついた。初めはちょっと登るだけと行っていたパパは、1本目のドロップポイントまで標高を上げていて、着いて行っていたのは自分とmsrnだけ。他のメンバーはもう途中で登るのを止めてしまっていた。
2本目は1本目の悔しさを吹き飛ばすようにまずまず気持ちよくターンができた。下の方は日射でストップ雪に変わってきていたけれど、前半はスピードに乗るいい雪だった。
白銀荘の駐車場に戻って板を片付けてから食堂へ行って、作ってきたレアチーズケーキを残ったメンバーと食べる。ホールを6等分したので結構なボリュームがあったけど、滑った後には案外ちょうどよかった。
温泉はなぜかいつもより熱い。露天風呂も熱いので、いつもほど長湯にならなかったせいか、後から上がったママが驚いていたほどだ。
まだ14時すぎで夕食には早い。レアチーズケーキは思った以上に腹持ちがいいので、札幌で夕食をとることにして、まずは別れて札幌へ向かった。
道路がいいので帰りもスムーズ。いつもは王子から275号へ抜けてしまうので江別市街を通らないけど、せっかくの機会なので、江別の店を探して夕食にすることにした。
ググって見つけたのはブラボーパパという洋食屋。評判が良さげだったし、店まで行くと駐車場が混んでいて期待できそう。おすすめメニューはデザートも付いていてお得感があり、チーズチキンオムライスというのを注文した。そして、テーブルに運ばれてきたとき、思わず声を上げてしまった。
ボリュームがすごい。皿の中央にはオムライスが乗っていて、それが沈んでしまうほどにトマトソースがたっぷりと注がれている。さらに、オムライスの上にはチキンが乗っている。そして、案の定、半分食べた時点で満腹。美味いけど辛い。まったく予期しないフードファイトになってしまった。オムライスをなんとか完食し、サラダを食べ終え、デザートを食後のコーヒーと一緒に流し込み、残ったコーヒーをちびちびとゆっくり腹にしまい込む。もう限界だった。まさかの激盛り食堂。学生向けの店だったのだろうか。美味いけど、よっぽど空腹の時じゃないと無理。
家に着いてシールの片付けを済ませたら他にもうやる元気はない。動画の編集だけなんとかやって、腹が苦しいのが治るまではベッドに横になることもできなかった。横になったら口から出てきそうで。
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