根切斧と木割斧
和斧にも実は用途によって種類があるらしい。
実家から譲ってもらった2本の斧のうち、重くて柄が長い方が薪割りしやすかったのでメインで使っていた。ただ、軽い方の斧よりも刃が薄くて刺さりやすく、丸太に食い込んだ刃を抜くのにいつも苦労する。
一方、新しく買った和斧は重くて刃も厚いので、丸太に刺さると同時に木の繊維を引き裂くので、食い込んで抜けなくなることは少ない。食い込んだとしても深くないので抜きやすい。
実際、形状を比べるとこんなにもちがう。
同じ和斧とは思えないほどちがう。そう思っていたら、どうもやっぱり用途がちがうようだ。
実家から譲ってもらった刃が薄くて長い斧は、実は、根切斧で、その名の通り根を切るための斧らしい。おそらくは抜根のときに根を切るのに使うのだろう。確かに、根を切るときには重宝した。といっても、立派な切り株には役に立たなかったけれど。
それに対して新しい斧は木割斧といって、薪割り用の和斧だ。洋斧のように刃先から勢いよく刃が厚くなる。薪が割りやすいのでまちがいない。とはいえ、頭が3kgの斧は特注。
そんなわけで、よく分かっていないなりに、正しい選択をしていたようだ。いくらタダだからといって、薪割りに向いていない斧で薪割りをしていては無駄に疲れて身体を壊しかねない。身体が壊れる前に斧が壊れたけど。
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