テレマークで覚えたい技
もう3年前の記事だけど、あまりに面白かったので。
たまたま見つけた「そとあそびライフ」という情報サイト?のテレマークスキーについての記事。
「話題のテレマークスキー!」という出だしからして怪しい。3年前話題だったか?
しかも「アルペンスキーヤーやスノーボーダーが転向を続々表明している」だって?誰のことだ?
テレマークスキーの魅力として「1. 雪が少ないシーズンから楽しめる」らしいけど、ホントか?「ゲレンデにまだ雪が少ない冬の初めなど、アルペンスキーができない時期でも楽しむことができる」そうだ。う〜ん、アルペンスキーができないくらいに雪が少なければ、当然、テレマークスキーだって滑れないんだから楽しめない。前の段落で「かかとが自由な設計で歩きやすい。滑ることも歩くこともできる。だからスノーシューのように楽しむことができるんです」と書いてあるので、歩くだけならできなくはないだろうけど、シールで歩いて下るのか?ナゾ。
二つ目の魅力として「2. 少し難しい。だからこそ楽しい」には同意する。「スキーやスノーボードを普通に滑れるようになってしまうと、リフトからの往復に少し飽きてしまうことがありませんか?そんな方にぜひともおすすめなのがテレマークスキー!」って自分も思う。
三つ目の「3. スキー初心者でもできる」は正しいようで正しくない。アルペンが上手い人の方が圧倒的に上達が早いし上手くなる。アルペンでできないことはテレマークでも絶対できない。逆にテレマークでコブ滑れない人でもアルペンでは滑れたりする。
で、この記事で一番笑ったのは「テレマークスキーで覚えたい技」。
それは、なんと「テレマークターン」。
思わず吹いてしまった。
テレマークスキーに乗っててもアルペンターンしていいと思ってる。状況に応じてテレマークターンとアルペンターンを使い分けるのがテレマークスキーの乗り方だと思う。だけど、テレマークターンを「テレマークスキーで覚えたい技」って堂々と言われると、そんな大層なものではないと思ってしまう。テレマークの検定の内容なんぞはまったく知らないが、テレマークスキーに乗ってテレマークターンをまったくしないとしたら、テレマークの意味はないとは思う。でも、醍醐味ってほどでもないんじゃないかな。
ただね、テレマークターンは気持ちいい。特に、パウダーでどっかりとほぼ全体重を外足に乗っけてスノーボードみたいにターン前半から押し出しながらターンすると最高。テレマークにしてよかったと思える。整地でも、アルペンでは内足が邪魔して倒せないくらいにテレマークは身体を傾けられる。ビッテリーターンばりに顔を雪面すれすれでカービングターンするとスピード感大。調子に乗りすぎると内足引っかかってコケるけど。
記事では触れてないけど、テレマークの面白いところは、人それぞれいろんなスタイルがあることだ。記事では技術検定とか「美しいターン」とか書いてるけど、何が美しいターンなんて決められない。上手い下手はなんとなくある。でも、上手く滑っててもテレマークのスタイルは人によって全然ちがう。体格、板、ビンディング、好みなどの組み合わせに適したスタイルに落ち着く。自分のスタイルを探すことこそテレマークスキーの醍醐味だ。そう思う。
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