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道警“ヤジ”排除は忖度ではなく警察庁の指示?

10月22日が今年だけのありがたい祝日ということなので、道警“ヤジ”排除事件を考える集会へ行ってきた。

開演10分前に着いたら、すでに会場は満員で資料も一部残っておらず立ち見状態。晴天の祝日というのに、この問題への関心の高さがうかがい知れる。

道警が違法な取り締まりと言えるようなことまでやってしまったのは、今回も忖度なのではないかと思っていた。選挙活動期間に安倍首相は各地へ出向いて自民党候補の応援演説を行なっている。どこかの地域で今回のヤジのような反対運動が起こり、安倍首相が気持ちよく演説できずに気を悪くしたとしたら、その都道府県警察へペナルティが課せられることになるだろう。それを恐れて違法な取り締まりに及んだのだろうと思っていた。

ところが、パネリストとして集会に参加していた元道警幹部の原田さんの話を聞いて、そもそも道警というのは警察庁の言いなりであって、忖度するまでもないということを知った。道警幹部の席には警察庁から送り込まれている。さらに、警察庁長官や国家公安委員長は内閣が指名。実は、そもそも警察組織というのは内閣の実行部隊と言えるような状態だった。

実際、今回のような警備は警察庁へ細かな計画を提出・承認のうえで行い、報告まできっちりと行われるそうだ。原田さんが現職だったときに警察庁ともめたこともあるらしいけど、とにかく、現場の判断で排除が行われるような状況にはなっていないようだ。

つまり、“ヤジ”があれば排除するのが当初からの方針であったらしい。さらには、現場はカメラで常時モニターされており、然るべき上部からのGOサインが出て計画的に排除が行われたと推測されるそうだ。

とはいえ、「安倍やめろ」とヤジを飛ばした市民だけでなく、「増税反対」と声を上げた市民も会場から排除されて女性私服警官から長時間つきまとわれていた。スクリーンに映された映像で警官が「ジュースを飲もう」と言いながら市民を懐柔しようとする様子には呆れた笑い声が会場に満ちた。

声を上げてもおらず、ただ「年金100年安心プランどうなった?」というプラカードを掲げようとしただけの人まで排除される映像には唖然とした。HBCが放送した映像だったけれど、安倍政権の政策を支持するプラカードや横断幕を掲げている人たちがいるにもかかわらず、反対する内容のプラカードを掲げようとした人が狙い撃ちされている。ちなみに、HTBの放送内容はYouTubeでまだ公開されている。

警察法と警察官職務執行法によって、警察の行動は本来厳しく規制されている。警察法第2条では「……不偏不党且つ公平中正を旨とし、いやしくも日本国憲法の保障する個人の権利及び自由の干渉にわたる等その権限を濫用することがあってはならない」と定められている。また、警察官職務執行法第1条でも「……いやしくもその濫用にわたるようなことがあってはならない」と、しつこく権限・手段の「濫用」を戒めている。良くも悪くも警察が権限・手段を「濫用」して個人の権利と自由に干渉してきた歴史を物語っているそうだ。

そして、今回、警察庁から「濫用」が指示されたことが推測されている。つまり、政府が国家権力を用いて市民の権利を奪ったという、かなり重大な問題だ。この問題に危機感を持たない人がいることが信じられない。日本が中国のような国に、あるいは戦前・戦中のようになりつつある恐怖が頭から離れない。

それにしても、道警の“ヤジ”排除を支持する人たちがいるようだけど、当の安倍首相を筆頭に国会議員が国会などで“ヤジ”を飛ばし合っているのを知らないのだろうか。

あと、ついでに、この集会の呼びかけ人の中に、北海学園、室工、道教大の先生が名前を連ねているにも関わらず、北大の先生が一人もいないことに失望を覚えた。ここまで落ちぶれてしまったか。

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