ドスコイターン
テレマーク10年目のシーズンにて「ドスコイターン」を再考。
テレマーク2年目のシーズンにStoic JapanにTwitterで絡んだのを覚えている。
ドスコイターンとは、Stoic Japan曰く、「ドスコイ=パウダーでただ前後スキーの入れ替えだけしてるだけのターン。太いと前スキーのトップが雪面からベロリと飛び出て、その圧をきっかけに前後の切り替えをすること。トッパーってやつですね。8割はそんなテレマーカーじゃないかな。板を傾けて乗れる人がほとんどいない…。」
当時の自分の滑りは前に踏み出した外足のふくらはぎでブーツを押し、板のテールを下げてスキーのトップが上がるようにしながら滑っていたので、まさにドスコイターンの状態に近かった。8割のテレマーカーの中の1人w
ただ、テレマークはアルペンとちがって自由。スタイルは人それぞれで、自分の滑りたいように滑ればいいと思っていたので、ドスコイターンをする8割のテレマーカーを見下すようなStoic Japanの態度に反発したのだった。若いなw
そして、Stoic Japanから紹介された非ドスコイターンの動画が確かこれ。
確かにトッパーではない。でも、パウダーを滑っているのに整地を滑っているようなターンで当時はあまり好きになれなかった。
でも、今、改めて見返してみると、実は最近、自分がやろうとしているターンに意外と似ていることに気づいた。
2シーズン前の17-18シーズンだけど、最近の自分の滑りはこれ。
以前よりずいぶん傾けることができるようになった。トッパーにもならなくなった。スノーボードのように深雪を面で捉えて滑ることを意識して、ターンの切り替え直後から谷回りに入るようにしている。ニュートラルポジションを短く、できるだけ切れ目のない連続的なターン。
外向が強い比較的オーソドックスなStoic Japanに対して、自分はローテーションが強く内倒気味。自分も板が傾けられるようになってきたとはいえ、スタイルを比べるとずいぶんちがう。
ちょっと前に飲んでいて話したこと。「今シーズンは先シーズンと同じように滑れるか?下手になっていないか?」そんな不安を感じないかという話。実は、自分はそういう心配を一切感じていない。楽観的すぎるかもしれないけど、ほぼ毎シーズン新しいことに挑戦し続けているので、シーズンごとにフィードバックが得られて滑りに反映できているという実感がある。確かに、5年くらい前にはテレマークも伸び悩み、下手にこそならないまでも、やる気もすっかり下がってしまっていた。ケコン生活のストレスの可能性も高いけどw
ともかく、そんな状況を打開する意味でも、テレマークに移行したときにアルペンを封印したように、今度はテレマークを封印してスノーボードへ転向した。2シーズンちょっとの間ほとんどスノーボードだけである程で上達したタイミングでテレマークを復活させてみると、以前とテレマークのターンの質が変わったことに気づいた。ドスコイターンではなくなっていた。
体力や筋力が年齢とともに衰えるのは仕方ない。身体能力に大きく依存する部分についてはある程度諦めるとしても、技術的な面ではやり方したいでまだまだ伸び代が残っていると思う。なんせまだできないことが多い。テレマークでは今だにフリースタイルが苦手だ。スイッチも飛びジブもショボすぎる。スノーボードも普通にカービングするのが精一杯で、地形にスタイリッシュに当て込んだりするような余裕がない。できないことは練習していればいつかできるようになる。できることができなくならないように「守る」より、できないことをできるように「攻める」方が、不安を感じないで済む。おそらく今の自分はそんな気分だ。もしかしたらできないままの可能性もあるけど、テレマークを始めてからの10年で今が一番上達のイメージができている。
早ければ今月から始まる19-20シーズン。どれだけ滑れるかわからないけれど、先シーズンよりも自分がやりたいターンに近づけるような気がする。
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