Burton Throwbackと雪板
去年初めて体験したBurton Throwbackを今年は雪板と乗り比べることができた。
最近は知名度が高くなった雪板。スノーボードのバインディングがないもの。サーフボード、あるいは、スケートボードで雪の上を滑るようなイメージを持っていた。
おそらくサーフィンをやっていたらこの雪板にも違和感なく乗れるのかもしれないけど、もともとがスキーヤーなのでハードルが高い。スノーボードを3、4年滑り込んだ今、ようやく雪板に乗る準備が整ったような気がしている。
去年、初めてBurton Throwbackに乗せてもらったときはとにかく楽しくて夢中になった。スノーボードのようだけど恐ろしく不安定。でも、意外と乗れたことが嬉しく、何より楽しかった。
Burton Throwbackを雪板と同じものだと考えていたのだけど、実は考えていた以上に大きなちがいがあった。Burton Throwbackはその名の通りBurtonが制作、販売しているものだ。
19-20モデルは形が変わったみたいだ。
乗せてもらったのは、青いモデル。足が固定されてない不安定さはあるけれど、練習すればターンもちゃんとできるようになりそうだし、スキーでもアルペンからテレマークに変えたような、むしろそれ以上の自由さがあって楽しい。斜面が緩くても十分楽しめるので、山の奥深くまで移動する必要もなく、雪崩など冬山のリスクも下がる。
そういう意味で雪板に挑戦したいとずっと思っていたのだけど、嬉しいことに今回、カズくんが自作した痛板をsokubeeに借りることができたので、一度乗せてもらった。滑るのに夢中で写真を撮らなかったのは失敗だったけれど、カズくんが何枚も作っているうちの1枚で、ソールは合板を重ね合わせた2段くらいの段差があって、3D形状になっていた。足元の滑り止めはダボが5cmくらいの間隔で埋めてある。
こっちはThrowbackでの滑り。
そして、Throwbackと同じように滑ってみたのだけど、ターンの切り替えのときに後ろ足がズルッと滑ってバランスを崩した。フロントサイドでつま先がグリップしてるときはいいのだけど、バックサイドに切り替えて踵でグリップしようと体重を入れ替えたタイミングでズルッと滑った。
おそらく、滑るときに履いていたのがステップインのスノーボードブーツだからだろう。ステップインのアタッチメントがブーツのソールに仕込まれているので、通常のブーツよりもゴムの隙間が大きく、一般的に雪板で使われる普通の冬靴に比べるとかなり硬い。ブーツとの相性があるように思った。さっきの動画の最後は雪板。その点、Throwbackは足を乗せる部分が全面滑り止めになっているので、雪さえ付かなければ足が滑ることはない。ただ、滑っているときに雪が上に被ってだんだん滑りやすくはなる。
もう1点、大きなちがいは、ソールの滑走性。Throwbackはスノーボードと同じソール材を貼り付けているらしく、滑りはとてもいい。一方、自作の雪板はウレタン塗装をしているだけで、ワックスも染み込まないので生塗りするしかないらしい。比べると圧倒的に滑りづらい。
雪板なんだからスノーボードほど滑らなくてもいいという考えもある。ただ、緩い斜面で楽しめるようにするためにも、よく滑るソールの方がいいような気がする。滑りが悪ければより長い助走やより急な斜面が必要になってしまう。
Throwbackには自分でカットするタイプも売られているようだ。
これなら自分の好きな形にカットして、純正のThrowbackと同じ滑走性を得ることができる。ただし、結構なお値段だ。カットに失敗したら悲惨だ。
また、雪板は自作すること自体を楽しむ文化がある。その点、Throwback DIYは自作との中間とも言える。雪板を作るにも加工のための道具が揃っているなら、いくらでも試行錯誤して楽しむことができるだろうけど、初期投資は結構かかる。スプリットボードを自作するのもなかなか大変だった。最初の雪板を用意するなら、ある程度の出費はあっても、Throwbackを買うか、少しでも自作の雰囲気やデザインを楽しむためにThrowback DIYを買うかのどちらかにするのが無難なように思える。
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