琺瑯ポットのゴミとサビ
ポットで沸かしたお湯から黒いゴミが出てきて驚愕しながら急いで買い換えなきゃいけない、と言われたので、ちょっと調べてみた。
そもそも琺瑯のサビは気にしないでも健康に影響がないというのをどこかで聞いて知っていたので、それほど慌ててはいなかった。ただ、今回は赤いサビではなく黒い小さなゴミなので、少し気になった。ちなみに、出てきた粉くらいの大きさのゴミは、濡れた指先で擦ると溶けるみたいだ。
問題のポットはmsrnが以前から使っていたもので、少なくとも10年以上は使い続けているんじゃないだろうか。月兎印のポットで、野田琺瑯製。
ずいぶん使っているので、サビも汚れもそれなりにある。
名古屋市消費者生活センターで同様のゴミについての検証結果が公開されていた。ポットの内部を洗っていないと、水道水に含まれるミネラル分が結晶化して付着するらしい。
ポットの口が狭くて手が入らないし、お湯を沸かすだけなので、普段は濯ぐくらいで洗ったりはしていなかった。野田琺瑯で公開されているお手入れ方法には、中性洗剤とスポンジで洗うことになっている。
そこで、実際に台所用の中性洗剤とスポンジでポットの中を洗ってみた。手が入らないので、スポンジを箸でつまんで洗ってみると、スポンジには黒い汚れが付いた。洗剤を洗い流して中を覗くと、洗う前より青みがかって見える。
やはり、黒いゴミの正体は、もちろんサビではなく、ミネラル分が結晶化したものの可能性が高い。硬いもので引っ掻いたような傷に沿ってサビが生じているのは、きっと以前洗うときに硬いもので引っ掻いた痕だろう。
ともかく、今回のゴミ騒動は、ゴミもサビも健康に悪影響はないので、ポットの買い換えが必要な状況ではないことが分かった。
ただ、こういうことがあると、ポットは中も洗いやすい形や大きさの方がいいのではないかと思った。
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